「ボブ吉」デビューへの道。

週刊朝日似顔絵塾特待生。LINEスタンプ『ロゼッティ』販売中。『ボブ吉』、カープ、市川美織さんの記事中心。

映画「誰も守ってくれない」試写会。

2008-12-04 05:05:25 | ドラマ・映画感想


12月3日、映画「誰も守ってくれない」試写会、行って参りました。
このところ、楽しみにしてた映画・舞台を鑑賞しても、
睡魔には勝てなかったという、疲れ果ててる僕ですが(笑)、
今回はまったく睡魔も訪れず、ラストまで食い入るように、
スクリーンに集中できました。
来年の1月24日と、公開までかなりの時間があるので、
あまりネタバレしないように感想を書いてみます。

まず、今回描かれるのは、殺人事件の容疑者側の家族の保護。
ごく平凡な四人家族の船村家。
その一家の未成年の長男が、小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕される。
東豊島署の刑事・勝浦(佐藤浩市)と三島(松田龍平)は、
その容疑者家族の保護を命じらます。
勝浦(佐藤浩市)は、容疑者の15歳の妹・沙織(志田未来)を担当。

心を整理する時間も与えられず、あっという間に、
異次元に連れていかれたかのような容疑者家族。
容疑者宅の前で、容疑者の顔写真を、1万円で買います!と叫ぶ記者、
どこまでも追いかけてくるマスコミ、そして容疑者家族を晒すネット。
物語が始まってから、中盤までのスピード感は圧巻です。
この感覚、前にも体験したことあるなぁと思ったんですが、
思い出しました。「それでもボクはやってない」です。
映画全体の雰囲気も、ちょっと似ています。
そしてマスコミとのカーチェイスの迫力は、相当なもの。
下手なアクション映画のカーチェイスなんか、比べ物にならないくらい。
中盤はギヤチェンジして、少し落ち着けるシーン(場所)も
ありますが、後半はまた一気にラストへと向っていきます。

この容疑者側の家族の保護、
君塚良一ファン、『踊る大捜査線』フリークなら、
『踊る~』第9話「湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪」を、
思い出す事でしょう。不倫がバレた亭主が、女房を殺め、
その不倫相手の女性を、青島が保護するというお話です。
ただ、あぶり出されるテーマは、まったく違います。
「踊る~」では、本庁と所轄の連係の悪さを描き、
ドラマとしての起承転結も、ある程度明確になっていますが、
本作には、明確な着地点はなく、観る側にそれが委ねられています。
僕個人としては、すごく好きな感覚なんですが、観終わって、
どう心の中に仕舞い込めばいいのか、整理がつかなくなります。
そしてラストシーン。
このラストシーンには、何か「憑き物」が取れたような、
スッとする感覚もあるんですよね。
押し付けがましくもない、個人的に、とても好きなシーンでした。
このシーンを観るために、また劇場に足を運ぶことになるでしょう。
またその時、感想も新たに書けたらと思います。

上映後、君塚良一監督、佐藤浩市さんの舞台挨拶が行われました。
浩市さん、いい男でしたわ~ 4列目でよかったぁ(笑)
君塚監督も、なんか物腰柔らかくて、いい人そうでしたわ~(笑)
質問コーナーがあり、ま、どうせ予め質問者は決ってるんだろうと
思ってたら、誰も手を挙げないので、こんなチャンスを逃してはならないと、
質問してしまいました(笑)
マスコミに追われ、行き場を失った勝浦(佐藤浩市)と沙織(志田未来)は、
勝浦と「ある事件」でつながりのある、「ペンション」に、身を寄せます。
僕の質問は、「勝浦刑事は、このペンションに再び訪れるんでしょうか?」と
いうもの。
映画を観てない人には、何のことかわからないと思いますが、
君塚さんが、そこをどう設定してるのか、気になったもので、
伺ってみました。答は・・緊張し過ぎて、よく憶えてません(笑)
勝浦刑事役の浩市さんも、丁寧に答えてくださいました。
そこは憶えてるんですが、敢えて書きませんね。
ただ、本当に浩市さんさんが、いい男過ぎて、帰ってから
速攻で「ザ・マジックアワー」のDVDを注文してしまいました(笑)


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (榊 真央)
2008-12-04 10:20:04
君塚監督ということで興味はあったのですが、暗い話だなぁと躊躇していました。やはり観たい!

「ザ・マジックアワー」の浩市さんもよかったですよね。娘が先日アメリカに行って、国際線はノースウェスト航空を利用したのですが、日本の映画ではこれだけが観られたそうで、何度も見たのですが、何度みても笑えたと言っていました。
返信する
チャレンジャー (なぎ風)
2008-12-04 13:32:14
こんちは。

おぉっ~~~監督や佐藤さんに質問されるとはSHINGOさん、めっちゃチャレンジャーですね~~
私が剛くんの映画で剛くんに質問するくらいドキドキですわ  その変わりあちらは覚えてなくてもこちらは一生の記念に残りますよね 
段々と渋くなってくる佐藤さん素敵ですもん!若い頃はあまり好きじゃなかったけど今は存在感のある俳優さんになられましたわ 
返信する
Unknown (mana)
2008-12-04 14:54:33
試写会当選おめでとうございます。3回目?いいな~(笑)
4列目ですかー!羨ましい~。
しかも、質問したですとー!
SHINGO。さん、ナ~イス(^^)//゛゛゛パチパチ

考えさせられそうな映画ですね。
『それでもボクは~』もそうですが、
ある日突然人生が変わってしまうんですもん。怖い!
被害者にも加害者にもなりたくないですわぁ。

>帰ってから速攻で「ザ・マジックアワー」の
>DVDを注文してしまいました
うんうん、分かりますよ、そのお気持ち♪
もうテレビの向こうのあの人も、
他人とは思えませんしね(笑)
返信する
コメントありがとうございます。 (SHINGO。)
2008-12-04 17:48:39
☆榊 真央さん、こんばんは。

>暗い話だなぁと躊躇していました。やはり観たい!

そうそう。発表された時、僕も暗い話だな~と、
あまり興味を引かれなかったんです。
ただ、暗いとかそういう感情を、振り切ってしまうほどの
スピード感がありました。
君塚作品は、演出において、あまり僕の好みでは
なかったんですが、これは突然変異なのか、
もう、お見事の一言!
いい意味で、今までの君塚色が薄まってて、
魅入ってしまいます。
キャスト陣も文句なし。特に、柳葉さん、よかったぁ。

>何度も見たのですが、何度みても笑えたと言っていました。

もう、正直言って、佐藤浩市さんに惚れました(笑)
映画館で、「マジックアワー」を観なかった事を後悔。
DVDが届いたら、浸りたいと思います。

☆なぎ風さん、こんばんは。
>監督や佐藤さんに質問されるとは

君塚さんといえば、「TEAM」の脚本家・君塚さんですよ~
もう、これは質問する(会話する)しか、ないでしょう!(笑)
もう、だって、2度とないくらいの、チャンスですもん。
佐藤さんは、他の方の、ちょっと空気の読めない
横道に逸れた質問にも、丁寧に答えてらっしゃいました。
その姿にも、感動しましたわ~
ホント、歳を重ねるごとに、渋い俳優さんになられてますね。
間近で観られて、ホント幸せでした。。。

☆manaさん、こんばんは。
>4列目ですかー!羨ましい~。

試写会といってもね、当選ハガキを、指定席券と交換する
システムなんですよ。
で、その交換が始まった日の、3時くらいに交換に行ったんですが、
もう通路側は、埋まってた(汗)
というのも、ゲストがお通りになるそばだから(だと思う)
いい席は、かなり埋まってました。
僕はゲストが通る反対側の席だったので、
何とか前の方が、取れたって感じ。
今度からは、交換が始まったら、すぐ交換に行かなくては(笑)

>しかも、質問したですとー!

ええ、「交渉人 真下正義」でも、まっ先に質問してしまいました(笑)
変な勇気が、沸いてくるタイプなんです。
2度とないくらいのチャンスですからね~
記念になりました。

>ある日突然人生が変わってしまうんですもん。怖い!

始まってから中盤までは、ホント「身も凍る」感じですよ。
呆気にとられる。
多くの取材を重ねて、リアルに作られてるんだろうなと、
感心させられてしまいます。
manaさんなら、親子でご覧になるのもいいかも?

>もうテレビの向こうのあの人も、

完全に惚れた(笑)
本音を言えば、志田未来さんがゲストかも?と
期待してたんですが、佐藤さんで良かった。
あのお顔は、もう一度、真面目に描かなくては!と
思いましたよ。
DVD、楽しみですわ~。。。
返信する
こんにちは☆ (ジジョ)
2008-12-05 00:37:23
ご訪問ありがとうございました。
ティーチインのある試写会だったんですね☆
いいな~。質問できるなんて贅沢な鑑賞ですよね~♪

あのスピード感が、現状を把握する間もなく
どんどん情報が一人歩きしていく感じを疑似体験できて、
すごく怖かったです。

たしかに「それでもボクはやってない」に似てますね☆
返信する
はじめまして (ミラー)
2008-12-05 01:26:43
映画のタイトルを検索して、こちらにたどり着きました。
私も同じ会場の真ん中付近で鑑賞していました。

「ペンションに再び訪れるんでしょうか?」という質問をなさったということは、最初に質問なさっていた方ですね。(私もちょっと質問したいこともあったのですが、勇気が無くて質問できませんでした。。。)
最近、最後がハッキリとした映画をよく見ていて、余韻を残す終わり方の映画は久々だったので、SHINGO。さんの質問については私も気になっていました。

カーチェイスのシーンは、見ているこっちもジェットコースターに乗っているかのような緊張感を感じるほどでしたね。手に汗握るシーンあり、ロードムービー的要素あり、そして社会への問題提起ありといった、「欲張り」なんだけど、要素を盛り込みすぎた感がない映画であったと感じています。
返信する
コメントありがとうございます。 (SHINGO。)
2008-12-05 02:06:16
☆ジジョさん、こんばんは。
訪問ありがとうございます。

>質問できるなんて贅沢な鑑賞ですよね~♪
「広島だけ」って、言われてたような気も
するんですが、どこの会場でも、そう言ってるのかな?と。
質問を受け付けてくれない会場も、あるんですね。

>どんどん情報が一人歩きしていく感じを疑似体験できて、
そう、「それでもボクはやってない」と同じく、
疑似体験してる感覚の映画でしたね。
上手く作ってあるな~と感じました。
君塚さんの監督作品「容疑者 室井慎次」では、
ちょっとガッカリした部分があったので、
意外でした(笑)
脚本も、共同脚本だったのが、よかったんですかね~。。。

☆ミラーさん、はじめまして。
御一緒の会場でしたか~~~~!!?
お恥ずかしい限りです(汗)
もっと、気の効いた言い方が出来ればよかったのですが
何せ緊張してしまってて、もう頭も口も回りませんでした。
本来は「勝浦刑事は、再びあのペンションに
行くべきなんでしょうか?」と
聞きたかったんですけどね。。。
ミラーさんは、何を聞きたかったんでしょう。
それが、ちょっと知りたかったり。

>要素を盛り込みすぎた感がない映画であったと感じています。

そうですね!
僕は、「踊る大捜査戦」「TEAM」を始め、
君塚作品の大ファンなんですが、監督作品である
「容疑者 室井慎次」では、ちょっと狙いすぎてて
がっかりしたんです。
だから今回も、そんなに期待は大きくなかったんですが
いい意味で、見事に裏切られました。
すごく締まった作りになっていたと感じました。
海外で脚本賞を獲ったのも、うなづける出来。
久々に、いい映画だったな~と余韻を楽しんでいます。
まあ「楽しむ」と言うと、ちょっと語弊が出る
テーマなんですけどね。
また何度か、劇場に足を運んでみたいと思います。

緑井近辺にお住まいでしたら、近所にこんなブログを
書くヤツがいるんだと、また覗いてやってください。
イラストも描いておりますので。。。
返信する
試写会での質問 (ミラー)
2008-12-06 00:18:42
>ミラーさんは、何を聞きたかったんでしょう。
>それが、ちょっと知りたかったり。

ほんとうに素朴な疑問なんですが、、、
映画の最初の方で、多少過激な表現を用いて「マスコミ=悪」という構図を表現していましたが、制作に筆頭で名前を挙げているフジテレビ(=映画内では"悪"に表現されている組織)から「その表現はちょっと。。」といったリアクションがなかったのかな~
と思いまして。

>緑井近辺にお住まいでしたら、近所にこんなブログ>を書くヤツがいるんだと、また覗いてやってくださ>い。イラストも描いておりますので。。。

ブックマークに登録しましたので、ちょくちょく拝見させていただきたいと思います。
返信する
☆ミラーさん、こんにちは。 (SHINGO。)
2008-12-06 15:52:07
>「その表現はちょっと。。」といったリアクションがなかったのかな~

なるほど~ 
真実だから、抗議出来なかったのかもしれませんね。
で、マスコミって、ワイドショーの中でも、
過熱する報道に対して、如何なものか?と言っておきながら、
ほとんど改善していく姿も見せませんし、
どう表現されようと、我が道を行くって感じなのかも?
僕は、もう1つ質問できたなら、
佐藤さんに、マスコミの怖さを実感する時は、
ありますか?って聞きたかった。
まあ、これも言いにくいでしょうけど。

>ブックマークに登録しましたので、

ありがとうございます。
忙しくて、月に10回程度の更新しか出来ませんが、
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (きんぐ)
2008-12-06 22:21:20
生・佐藤浩市、ご堪能されたようで(笑)
カッコイイのはもちろんですが、気さくな感じとかお笑い好きとか、意外とギャップがあってそこもまた好感が持てる役者さんですよね。

私は、もう君塚監督作品は二度と見るまい(笑)と思っていたんで、この作品もノーマークだったんですが、どうやら良さ気ですねー。もの凄く観たいと思いましたよ。作品のテーマも興味深いし。
是非、劇場に観に行きたいと思います。

「ザ・マジックアワー」は、きっとこの作品の佐藤さんとは対照的な姿が見られたことかと(笑)
有名なナイフ舐めシーンはもちろんですが、唐沢さんとの絡みが非常に切なくて涙を誘ったり。。
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