さよならはいつも突然…。 ～二人の卒業発表～

　さて、今週相次いで二人のメンバーの卒業が発表されました。二人ともこのタイミングで卒業するとは思っていなかったので、かなり驚きました。ただ、後から考えてみると、卒業の理由について、二人とも思い当たるフシはあるのですが…。取り敢えず順番に…


◆高島祐利奈が卒業を発表

　高島祐利奈の場合は、劇場公演の最後に本人の口から卒業が発表されました。同期の村山彩希や茂木忍は卒業について知っていたようです。でも、その他の同期は知らないようでした。

　卒業の理由は「モデルの仕事をしたかったが、実現までは遠かった。一方で心理学について学びたいと思い始めたので、学業に専念するために卒業する」とのこと。元々彼女は学業を重視するタイプだったため、そろそろ進路を決めなければいけないこの時期（彼女は現在高2）にAKB卒業を選んだのは理解できます。

　ただ、もう一つの理由として思い浮かぶのが、「SKEへの移籍を拒否して一部のヲタから叩かれた」ということ（※1）。直接の理由では無いかもしれませんが、卒業を考える一つの切っ掛けにはなったと思います。

　彼女は足が細くて真っ直ぐで、長く、確かにモデル向きのスタイルをしていました。小さな仕事で良いから、モデルの仕事をさせてあげたかったなあ、と今にして思います。あと、色んなメンバーを見ていると、たまに“意地の悪さ”みたいなものを感じる時があるのですが、彼女はそういったものが（あくまでファンの側から見た場合ですが）ほとんど感じられませんでした。そういう所も好きだったんですけれどね。

　取り敢えずは、お疲れ様と言いたいです。


◆山田菜々が卒業を発表

　さて、高島祐利奈の卒業よりも遥かに驚いたのがNMB48の山田菜々の卒業。NMB4周年コンサートの最後に本人の口から発表されました。卒業の理由は「この4年間で目標を見つけることが出来ました。なので、一か八か、旅立ってみようと思いました。」とのこと。

　NMB48の中で「不動の3番手」の彼女。彼女の卒業はAKBで言えば板野友美、篠田麻里子クラスの卒業に匹敵するでしょうか。それだけ人気のある彼女なので、卒業はまだ先だと思っていました。

　ただ、最近のNMBは、「山本彩に一極集中」な体制を取ったかと思うと、今度のシングルでは一転して「若手をセンターに抜擢」したり、何だかちぐはぐな印象を受けます。そんな中、グループ最年長でもある彼女は「もう、自分に上がり目は無い」と判断したのかもしれません。

　彼女も悪い噂は聞かないメンバーでした。芸能活動歴も長く、最年長だけれど突っ込みやすいキャラクターでいつも笑いを取る、貴重なメンバーでもありました。彼女の卒業を残念がっている人も多いようです。ただ、彼女ももう22歳。いつまでもNMBにいるわけにはいかないのでしょう。

　彼女にも（卒業はまだ先ですが）お疲れ様と言いたいです。


※1…彼女は今年春に行われた「大組閣」でSKEへの移籍が発表されたのですが、拒否権を使用し、移籍しませんでした。この事で彼女は一部のヲタから叩かれたようです。悪いのは彼女じゃなく、本人に事前に相談もせずに発表した運営が悪いのですが、こういう場合、なぜか本人が叩かれてしまうんですよね。