夕焼けのそばにいて
今日はあの娘にしよう 駅でよく会う娘
遊園地でデートして ソフトクリーム食べようかな
~『脳内パラダイス』より~




 さて、現在開催中の「思い出せる君たちへ」。先日、A5th「恋愛禁止条例」公演を観てきました。出演メンバーはAKBの13期生全員と14期生全員。13期生の大島涼花のみ、正規メンバーで、それ以外は全員研究生です。ざっと感想を…。


 <全体曲>
 ●長い光
 ●スコールの間に
 ●JK眠り姫
 ●君に会うたび恋をする

 懐かしい曲が並びます(※1)。特に、個人的に好きな「君に会うたび~」が聴けるのは嬉しい。ただ、最近の研究生全般に言えることですが、良く言えば“行儀が良い”、悪く言えば“覇気がない”子が多い印象です。


 9期生が主体でやっていた頃の「JK眠り姫」なんかは、すごく迫力がありました。特に石黒貴己、山内鈴蘭、横山由依が3人並んで踊る箇所なんかは、ちょっとやり過ぎじゃないか?と思ってしまうぐらい、3人ともガツガツ踊ってたり…。そんな事を少し思い出しながら、ステージを見ていました。


 <ユニット曲>
 ●黒い天使(橋本耀、村山彩希、西野未姫)

 村山彩希は日によってテンションにムラがあるのですが、この日は1曲めから機嫌が良い様子でした。で、ユニット曲まできて、「ああ、前田敦子ポジションだったから、モチベーションが高かったのか」と気付く。


 西野未姫が思いのほか良かった。彼女は公演中、基本「笑顔全開」なのですが、この曲では、歌詞に合わせて、頑張って切ない表情を作っていました。まだ表情のバリエーションで言えば、“笑顔全開”と“切ない”の二つぐらいですが、この調子でもう少し表情のバリエーションが増えると、かなりパフォーマンスが良くなると思います。


 ●ハート型ウイルス(茂木忍、岩立沙穂、高島祐利奈)

 去年と同じメンバー。曲中のセリフは茂木忍が担当。去年はまだ美少女キャラでしたが、今ではすっかり変態キャラになってしまったので(パク)、セリフに少し違和感が…(笑)。


 まあ、でも3人ともこの曲に合っていると思います。


 ●恋愛禁止条例(相笠萌、大島涼花、岡田奈々)

 相笠萌が、随分と太ったことに気付く。顔がすっかり丸くなりました。体型も太めに。ダンスにかつてのキレが無いように感じたんですが、多分それが原因なんでしょう。ちょっと心配です。


 岡田奈々は、今回のメンバーの中で一番ガツガツしていて、意欲というか、野心を感じました。常に「どんなことをしてでも、ここから這い上がってやる」という気持ちで踊っているように見えます(パク)(※2)。


 ●ツンデレ!(北澤早紀、篠崎彩奈、梅田綾乃)

 去年と同じメンツ。篠崎彩奈は、前日に、このユニットのオリジナルメンバーである板野友美に会った際に、アドバイスを求めたそうですが、板野の答えは「ツンツン、デレデレな感じでやればいいよ」だけだったとのこと…。


 技術的なことには全く触れていないわけですが(パク)、このユニット曲は振付はさほど難しくなく、キャラというか雰囲気重視のユニット曲なので、これはこれで良いアドバイスなのかも知れません。


 実際、去年よりも「チャラチャラして気だるい感じ」がよく出ていました。


 ●真夏のクリスマスローズ(内山奈月、岡田彩花、小嶋真子、前田美月)

 「スコールの間に」のラストと、この曲では、バックダンサーとして15期生が登場しました。NMBの山本ひとみに似た感じの子や、村山彩希に似た感じの子なんかが居ましたが、何となく、「14期生みたいに、人気のある子と無い子に真っ二つに分かれそう」な印象を受けました。


 <全体曲>
 ●Switch
 ●109(マルキュー)
 ●ひこうき雲

 歌謡曲っぽい「109」が好きなんですよね。感想のギターの音色も良い。この3曲は、この後のMCで村山彩希も言っていましたが、公演の中で、非常に盛り上がる箇所になっています。


  MC


 西野未姫が、今回の出演のために、去年のDVDを見たところ、自己紹介での茂木忍のキャラが、今と全然違っていて驚いた、といった話をして、会場の笑いを誘っていました。茂木忍いわく、「うるさいな、当時(1年前)はまだ可愛い系でいけると思ってたんだよ!」とのこと(※3)。やや自虐的な内容が多かったですが、この日のMCは全体的に茂木忍が、何とか盛り上げようと頑張っていました。


 ●あの頃のスニーカー

 この曲は、「学校を卒業してある程度年数が経った主人公が母校を訪れる」という内容です。この日の出演者は岩立沙穂を除いて、全員高校生以下なので、この曲を歌うには、ちょっと早いかな、という気はしました。


 <アンコール>
 ●AKB参上!
 ●ナミダの深呼吸
 ●大声ダイヤモンド

 ●掌が語ること

 大声ダイヤモンドは、ベタと言えばベタですが、やはり盛り上がりますね。A5thの元々のラストの曲は大声ダイヤモンドなので(※4)、「最後に、盛り上がって終わる」というのは良い構成だな、と改めて思いました。


 公演後、近くにいたお客さん二人組が「『ウェイティング公演』や『レジェンド公演』も悪くは無いんだけど、やっぱりちゃんとしたセットリストの公演をやった方がいいよなあ」といった感じのことを話していました。


 現在AKBで行われている「ウェイティング公演」は多くの楽曲を歌うためなのか、短縮バージョンの曲を沢山詰め込んでいるんですよね。お得感はあるかも知れませんが、「もう少し聴きたい」と思った所で終わってしまったり、全体的に散漫な印象になり、まとまりがあまり感じられない公演になってしまっている面もあると思います。


 一方、A5thのような、きちんと公演タイトルが付いているセットリストは、全曲フルバージョンですし、公演全体の雰囲気やストーリーがそれなりに考えられて構成されています。A5thなんかも、始まった当初は、結構批判も多かったセットリストですが、今改めて聴いてみると、それなりに良く出来たセットリストだと思います(※5)。


 最後に…この日の公演のMVPを選ぶとしたら、西野未姫ですかね。とにかく「笑顔全開」もしくは「切ない表情全開」で一生懸命に踊る。初ステージの頃は、あまり印象に残らなかったんですが、去年の暮れに劇場公演で「永遠プレッシャー」のセンターを担当したあたりから、劇的に表情が良くなりました。彼女がここまで化けるとは思いませんでした。


※1…A5thの劇場最終公演は2010年6月で、約3年前。去年の「見逃した君たちへ」からでも約1年ぶり、となります。
※2…もちろん、実際にそう思っているかどうかは知りませんが。今度握手する時に訊いてみるかな。
※3…今でも、見た目だけなら美少女ではあります。
※4…「掌が語ること」は期間限定で特別に歌っています。
※5…秋元氏も、この頃はまだ丁寧に仕事をしていた印象ですし(パク)。



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