愛しい風

人生は一期一会。今日という日を大切に・・ご訪問ありがとうございます

「愛しい風」へようこそ・・

庭に咲く花便り・いつか何処かで見た風景・ 旅先での一期一会・心の小箱のお気に入りたち。 移りゆく季節の中で、日々の想いを綴っています。 風を感じて立ち止まっていただければ 嬉しいです。                                                     

不思議な既視感(デジャブ)

2011-12-10 20:14:00 | 思うこと

みぞれ混じりの冷たい雨の午後。

師走のスクランブル交差点で、

信号待ちをしていると、

横断歩道を渡る男性に

ふと既視感(デジャブ)のようなものを感じた。

  

   ※       ※       ※



記憶のひだに埋もれていた出来事が

不意に鮮やかに蘇ることがある。

10年位前のことだ。


隣町のショッピングセンターの交差点で、

車に乗って信号待ちをしていると、

横断歩道を渡ってゆく父の姿を見つけた。

何年かぶりに見た父は、

背中を丸めた独特の歩き方をして、

ショッピングセンターの

植え込みの向こうへ消えて行った。


小柄な父だが以前会った時よりも

ずいぶんと痩せて見えた・・

 


それから十日後、独り暮らしの父は

風呂場で心臓発作を起こして急逝した…

隣人に発見されたのは2週間後だった。

 


父が逝ってもう10年近くになるだろうか。

両親が離婚したのは、

もうずいぶんと昔のことだ。


季節毎や父の日に

品物を送ることは欠かさなかった。

本当は届けて顔を見せてあげるのが

一番なのはわかっていた。

でも、 独り暮らしを続けていた父とは、

会うことはほとんどなかった。


人前では温和な人だったが、

怒ると性格が一変するような面があり、

母とは長年に渡って不仲だった。

子供には優しい父親だったが、

一家団欒とかそんな記憶はあまりない。

祖父母がいたから淋しくはなかったけれど、

朝も夜もいつも働き通しだった

母の記憶しかないような気もする。

     *  *       *



横断歩道を渡って行った父は、

柔和な顔立ちで、

どこか嬉しそうだった。 

何故あんなに穏やかな顔を

見せていたのだろうか…


私が、父の住んでいる隣町へ行ったのも

偶然…

ふだん車しか乗らない父が、

歩いてショッピングセンターへ行ったのも、

偶然だったのだろうか…


その夜、私は久しぶりに父に電話をした。

でも父は留守だった。

 

それから10日後、父は逝ってしまった。

父の声を聞くことは、

もう二度と、出来なくなってしまったのだ。

  


時々ふと、不思議な思いに囚われる。

父を許せずに、

会うことをいつも、

心のどこかで拒んでいたあの頃の自分。


最期が近づいた父の姿を

自分は見せられたのではなかったのか・・と。

何故なら、

今でも父を思い浮かべようとすると、

あの時のあの穏やかな顔しか

思い出せないからだ。

 


「さよなら」と誰かと、

何気なく交わしたその言葉が、

永遠の別れに、なってしまうかもしれない・・・

そんな思いは

父を見送った時から

ずっと持ち続けているような気がする。


だから「行ってらっしゃい」と

家族を玄関で見送る時には、

「気をつけてね」という言葉も

必ず付け加えるようにしている。

 



(追記)

人の人生とは、

過ちと後悔の繰り返しなのかもしれませんが、

過ぎてしまった年月や

背負ってしまった後悔の念に

ずっと囚われてしまっていては

前には進めないと私は思います。


だから、それが過ちだったと気づいたならば、

そこに何かの学びがあるんだと

受け止めていきたいと思っています。


たとえそれが、辛い出来事だとしても、

経験してみなければ、

過ちに気づけないということもありますし、

自分が痛みを経験しなければ、

人の痛みは実感できませんものね。


背負う荷物の大きさや重さは

人それぞれですよね。

でもたとえそれがどんなものであっても、

自分の荷物は、

自分で背負わなければならないし、

背負った重さの分だけ

それが経験として、

自分の中に積まれてゆくのなら

それもありかな・・と思ったりもします。

 

今の自分に出来ることを、一生懸命にやる。

自分の身の丈にあった

暮らしや仕事を精一杯やる。


とりあえず、どんなことでも

真面目にやっていれば

たとえ失敗しても仕方ないかな。

         (2020年3月)

 

               

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
        にほんブログ村


アルジャーノンに花束を★FLOWERS for ALGERNON

2011-12-09 20:08:39 | お気に入り
ダニエル キイス,小尾 芙佐
早川書房
発売日:1989-04

 

 

 

 

 

 

『アルジャーノンに花束を』

 

この本のタイトルは、読んだことがない方でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 知的障害の青年が脳手術によって超高度な知能を手に入れたことにより

愛や憎しみ、喜びや孤独などの人間の心の真実が浮き彫りにされていきます。

読む人によって与えられる感動も様々だと思いますが、

心が震える作品というのはなかなか出会えるものではありません。

でもこの本には確かに、多くの人の「心の琴線」というものに触れる何かがあるのでしょう。

 

さて氷室京介さんファンなら誰もがご承知のアルバム「FLOWERS for ALGERNON」

氷室さんがこの本にとても感銘を受けて制作したというソロデビューアルバムですね。

私がこの本を手にしたのも氷室さんの影響です。

今でも「DEAR ALGERNON」や「ALISON」を聴くたびに

この本の最後の一行が切なく脳裏を過ぎっていきます。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 男性ミュージシャン応援へ
にほんブログ村  クリックをしていただけると嬉しいです


グレコマの縁取り花壇と西洋芝

2011-12-08 16:34:59 | ガーデニング

              

 

秋に蒔いた西洋芝が順調に大きくなっているのですが、、、、、

年中グリーンに憧れて蒔いてはみたものの、どうも西洋芝というのは寒冷地向きのようなのですね。

梅雨期から秋のお彼岸の時期くらいの管理が難しくて枯れてしまうことが多いとか。

まあね、試しに一部分だけ蒔いてみただけですが、何だかメンテも難しそう。

早々と挫折しそうです

夏に枯れたら高麗芝を張ってその上から西洋芝の種を蒔くのもいいらしいです。

以前は一面、芝生の庭だったんですけどね。

手作りの庭・・といえば聞こえがいいのですが、私が思いつくまま大雑把に

やってるので失敗もかなり多いんですよね

 

                 

 

           秋まで伸び放題で花壇を覆ってしまう勢いだったグレコマは、

           花壇の縁だけを残して整理したらけっこういい感じに

           縁取りの役目をしてくれていますよ(土の部分がお見苦しくてすみません)

 

 

 

 

           

ブログランキング・にほんブログ村へ
         にほんブログ村   クリックで応援していただけると嬉しいです


今日の一枚

2011-12-06 10:43:32 | 写真詩

             

 

              そろそろ部屋にクリスマスの雑貨を置かなければと思いながら

              まだガラスビンなどを飾っています(笑)

              キレイなガラスビンが大好きなんですが、これは一輪挿し。

              元々は 壁に掛けられるワイヤーがついていまして

              アイビーなどのグリーンを飾ってもカワイイです。

                 

 

                 庭のシマトネリコの木がレースのカーテン越しに透けて

                 キレイでした。もっと勉強してうまく撮れる様になりたいです。

                 カメラに申し訳ない気がします

 

              

        

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
        にほんブログ村   クリックしていただけると嬉しいです


和の色が持つ優しい響き

2011-12-05 15:10:18 | 思うこと

  和の色  (柿色)

先月、大原(京都市)で撮った一枚です。

田園風景の中で葉を落とした柿が鈴なりになっているのを見ると、

冬枯れの季節がもうそこまでやって来ているのを感じます。

みぞれまじりの寒い日でしたが、柿色の鮮やかな朱赤が元気をくれました。

日本には日本語で呼称される様々な色があります

昔ながらの優しい表現の和の色と呼ばれるものです。

それは日本独特の伝統的な色合いです。

この「柿色」もそうですが萌葱色(もえぎいろ)珊瑚色(さんごいろ)瑠璃色(るりいろ)

琥珀色(こはくいろ)古代紫(こだいむらさき)など。

優しい響きのある大好きな和の色をこれから少しずつご紹介していけたらと思っています。

ブログランキング・にほんブログ村へ
        にほんブログ村


初冬の寄せ植え(葉牡丹・パンジーetc)&斑入りヒメツルソバ&八重ゼラニューム

2011-12-04 23:09:13 | ガーデニング

本格的に寒くなってきましたね。

庭での作業が大変な季節になりますが、春のためにやることはたくさんありますよね。

日だまりですくすくと育つパンジーがこれからの冬枯れの庭を明るくしてくれます。

最近ではある程度大きくなった開花株も多いので、秋から春まで楽しめますよね。

             

 

新しく寄せ植えにした葉牡丹「紅さんご」、ストック、お多福南天、パンジー、

ビオラ「レモン・スワール」です。

             

 

               お外に行きたいルビー

 

     

 

    ポリゴナム(ヒメツルソバ)です。普通よく見かけるヒメツルソバは濃い緑葉に

    V字の斑紋が入りますが、これはピンクの斑入り。

    金平糖のような花はいつ見ても可愛いです。

    でもこのヒメツルソバは可愛い顔して旺盛な繁殖力なので、勝手にどんどんと増えて

    手に負えなくなることもあります。どこからでも顔を出すんですよね

 

      

 

          さて最後は八重のゼラニューム「アップルブロッサム」

          まるでバラの蕾のように上品なピンクの縁取り

          咲き始めると白い花弁が淡いピンクのヴェールを纏います

 

 

          

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
        にほんブログ村    ランキングに参加しています

                      バナーをクリックしていただけると嬉しいです


エコな毛布★着る毛布でフワモコなリラックスタイム

2011-12-03 10:17:16 | 思うこと

 『エコな着る毛布』

 

ずっと気になっていたエコな毛布「着る毛布」

「袖付きブランケット」って書いたほうがオシャレでしょうか

通販で人気のグルーニーなども便利で暖かそうですけれど、

私が買ったニトリの千円ちょっとの安価なものでもけっこう暖かいんですよ。

昼間、机に座ってパソコンをする時とか、寝る前のリラックスタイムに本を読んだり、

DVDを見たりする時に軽くて暖かいマイクロファイバーは重宝します。

ただ丈が長めということもあり、ちょっと飲み物を取りに立ったりとかするには

邪魔な感じはありますね。

グルーニーはガウンの腰ひものようなものが付いているようですが、どうなんでしょうかねぇ

ちょっと面倒くさい感じもありますが。。

実はここだけの話ですが、、、、

わたし買ってから一週間、さっきまで前後を逆に着てました

何の疑問も抱かずに胸の前でスナップを留めていて、ちょっと足元がはだけるけど

「まっ、いいか」って感じ

でもさっき通販の画像見て「は?ナニコレ・・」

何かみんな暖ったかそうにくるまれてるじゃありませんか

逆だったのね。。。まあどっちでも着れるんでしょうが考えたこと無かった。

ってかポケットが何で背中に付いてるんだろう・・カイロ入れるのかな・・と

マジで悩んでました。

でも逆に着ると胸の前がフードみたいになってかわいい

とか何とか言い訳してみる

まあこんな天然はいつものことなので置いといて。。

電気代節約で暖房をつけるのを我慢するのも大事ですが、

自分の回りの空間を暖める前に、手っ取り早く自分の身体を暖めるのも大事。

いっぱい着込むとモコモコになっちゃうしカッコ良くない。

エコ毛布をサラリと身体に巻きつけてフワモコの感触を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

          これもカワイイです

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
          にほんブログ村  ランキングに参加しています。ポチッと押していただけると

                      嬉しいです