ホルトノキ科のホルトノキです。
千葉県以西の本州、四国、九州に分布する常緑の高木です。
高さは10メートルから20メートル、見上げる大木です。
葉は互生、先のとがった卵型です、葉は枝の先に集まって付きます。
新しい葉がのびると古い葉が紅葉して落葉します。木のどこかに紅葉した葉が見えるのがこの木の特徴です。
葉の付け根付近から枝が出て、房のようにたくさんのつぼみがつき花がさきます。
白い花びらは5枚ですが、花びらの先は糸のように細く裂けるので、遠くから見るとフサフサに見えるのです。
江戸時代の平賀源内先生がポルトガルから伝わったオリーブの木と見間違えて「ポルトガルの木」とよんだのが「ホルトノキ」になったそうです。
江戸時代初めに館山を治めていた里見氏はこの木をだいじにしました。
400年後の今でも城山公園には大木が残っています。