ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

2008年8月9日 成果主義の終焉

2009-04-10 20:38:48 | 徒然なるままに
近頃、企業が競って採用した成果主義の弊害が取り沙汰され、政府もそれを否定する見解を述べるに至っている。

正直言って、何をいまさらと言う感が強い。
ここでも何度か述べたかもしれないが、目先の利益のみに囚われれば、中国製のアフターサービスが皆無なコピービジネスと何ら変わらない。

僕はPartner and Customer and Social Satisfaction の繰り返しによる永続的なビジネスの成長思想、そして物創りに対する創意工夫と愛情が日本企業を支えてきたと信じている。
これに歯止めを掛けたのが、言葉だけ先行し目先の利益に特化した成果主義だ。
成果主義が闊歩した時期は、「堀江モン」「村上ファンド」「住宅強度偽装」「リコール隠し」そして「日本製を疑うようなリコール問題の数々」数え上げたら切りが無い…

一概に成果主義からの転換と言っても、この後遺症から立ち上がるには働く意味への原点復帰が不可欠だと思う。成果を求めるあまり横への連携を忘れ「個別最適主義」に走り、「全体最適」が見えない組織。人を増やしても伝言ゲームに終始し業務効率が低下する組織… Made in Japanは余りに大きな物を無くしてきた。
そしてこれを打開するキーの中心にあるのは「人」に他ならないと思う。
僕が、Partner and Customer and Social SatisfactionとしてPartner を真っ先に書いたのは企業を支える「人々」の幸せが無ければ企業理念は絵に書いた餅でしか無いと信じるからだ。

ここで企業活動のキーポイントであるマーケティングに目を向けると、これは、企業の価値観の映し鏡にも見える。
マーケティングと一言で言っても、それは”人”と"人”との関係作りであり、それをリレーション作りというならば、”IR(Investor Relations)”と”PR(Public Relations)”と”ER(Employee Relations)”のバランスがマーケティングに他ならない。
とかく企業は建前と体裁作り(=Investor Relations)にはしりがちで、その化粧道具として”Public Relations”を使いたがり、最終的には、建前論ばかりで”Employee Relations”を忘れ、気がついたときには”後の祭り”状態になっているのが泥沼にはまった日本企業かもしれない。

システムだ、ロジックだと言って箱物を作っても“人”としての魂を入れなかったら意味は無い。

自分自身、世界の新興国と言われる国々を歩く中、Partner and Customer and Social Satisfactionの考え方に行きつく国は知らない。
“人”を中心にすえる考え方はその日の糧に終われる新興国には難しいかもしれない。
BRICSが台頭する今だからこそ、Partner and Customer and Social Satisfaction のビジョンの元、目線を遠くにおいて、感動を創造する商品をもって社会を潤していくのが、新しい日本株式会社であって欲しいと願ってやまない。


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