学校法人「加計学園」が、愛媛県今治市への獣医学部新設を巡る安倍首相と加計孝太郎理事長の面会に関し、「実際にはなかった。誤った情報を県と今治市に与えた」とするコメントを発表したことについて、同県の中村時広知事は27日、「本当に虚偽の説明をしたのなら、県と市に謝罪し、責任者が記者会見で説明するのが世の中の常識だ」と不快感を示した。

松山市内で記者団に語った。

愛媛県職員が作成した記録文書には、学園から報告を受けた内容として、2015年2月25日に安倍首相と加計理事長が面会したと記載されている。学園は今月26日、「(県と市に獣医学部新設の状況を報告した際に)当時の担当者が、実際にはなかった面会を引き合いに出した」とするコメントを報道機関にファクスで送った。安倍首相は面会の事実を否定している。