4年生、と言うか卒業生の鄭秋燕さんは、
昨年の日本語学部スピーチコンテストの優勝者です。
5月に一度卒論審査のために福建省福州市の家から学校に戻ってきたのですが、
その時は話をする暇もなく、大急ぎで福建省アモイでの就活に帰って行きました。
今回、卒業証書を授与してもらうために再び、そしておそらく最後の菏澤学院へ
長距離列車に揺られながらやってきた鄭秋燕さんに、
3年の後輩に向けて、自分の経験談やアドバイスをしてもらいました。
「中国語でならいくらでも。」と引き受けてくれた鄭さん。
今、まさに迫り来る期末試験と日本語能力試験で頭が一杯の3年生も、
ホッと一息ついて、学士服を着て登場した鄭さんと最後の交流をしました。
普段の授業では質問なんかひとっつもしない3年生ですが、
先輩にはいろいろにぎやかに尋ねていましたよ。
その後、キャンパスの外でお昼ご飯を一緒に食べているとき、
「大学の4年間は本当に短かったです。高校のときとは全然違います。」
としみじみ語った鄭さん。
中国の高校生活は、辛く苦しいものだとは
鄭さんだけでなく何十人もから聞いていますが、
日本の高校はそこまで大変だったですかね?
私は高校生活もけんかをしたり、議論をしたりして
楽しんだ記憶しかないので(先生をいじくったのも懐かしい思い出です)。
大学を去った後の卒業生と再会するケースは極わずかですが、
鄭秋燕さんとは、なんかまた会う予感がしますよ(笑)。
アモイの会社に就職できたので、ずっとそこで生活するとのこと。
それは、それは。遊びに行かないとね
ぼけているので粗が見えない二人。
良い先輩からお話が聞けて、後輩たちも勇気と元気をもらえたことでしょうね。
良い表情のお二人、暖かい風が吹いてきたように思います。
山東省菏澤市から福建省福州市まで、ざっと見て鹿児島から東京ぐらいだと思います。帰る方法は、飛行機で、新幹線ぽい高速鉄道で、従来の特急で寝台車または座席に座って、と学生たちはいくつかの選択肢がありますが、大抵は特急列車を使いますので12時間くらいかかると言っていました。
別れ、出会い、また別れ……。別れが苦手な私に容赦なく訪れる年に一度の季節です。