俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

紫苑

2024-09-24 | 俳句・秋・植物

 

 

畑隅を明るくしたる紫苑かな

 

 

 

 

 

 

キク科の多年草。

アジア北東部と西日本に広く自生しているほか、庭園などに植えられる。

 

 

 

 

 

 

茎は直立し、高さ二メートル以上に伸びる。

 

 

 

 

 

 

九月初旬頃、茎の上が分枝して、野菊のような淡紫色の花を多数つける。

 

 

 

 

 

 

畑隅に紫苑が満開となっていた。

紫苑はそこだけ明るくしていた。

 

 

 

 

 

風呼ぶや紫苑の揺れのしなやかに

 

 

 

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草の絮

2024-09-23 | 俳句・秋・植物

 

 

此処よりは用水の道草の絮

 

 

 

 

 

 

イネ科やカヤツリグサ科などの草は秋に花穂を出し、実をつけるものが多い。

 

 

 

 

 

 

穂とは、花や実が群がりついたもので、その多くは目立たない花や実である。

 

 

 

 

 

 

ほおけた実を草の絮といい、風に乗って遠くへ運ばれていく。

 

 

 

 

 

 

野火止用水に沿った道がある。

その歩ける所に草の絮が多数見られた。

 

 

 

 

 

穂絮飛ぶほどのよき風賜ひけり

 

 

 

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秋の薔薇

2024-09-22 | 俳句・秋・植物

 

 

見上げたる青空に秋薔薇(あきさうび)かな

 

 

 

 

 

 

秋に咲く薔薇をいう。

 

 

 

 

 

 

薔薇は五月頃咲くので夏の季語となっているが、九~十月頃に咲くものがあり、後者をさす。

 

 

 

 

 

 

秋咲きは二度目のため樹勢に左右され、やや小ぶりで花数が少ない。

 

 

 

 

 

 

歩いていて青空を見上げると、秋の薔薇が高々と咲いていた。

 

 

 

 

 

涙することも仕合せ秋の薔薇

 

 

 

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珊瑚樹

2024-09-21 | 俳句・秋・植物

 

 

珊瑚樹の実や束の間の夕日受け

 

 

 

 

 

 

ガマズミ科の常緑高木。

本州の関東南部以西沿岸の山地に自生し、また防火樹や生け垣・防風林などとして栽培される。

 

 

 

 

 

 

六月頃、白色小花を多数円錐状につけ、九月頃、赤熟する楕円形の液果を結ぶ。

後に青黒く変わる。

 

 

 

 

 

 

季語は、この赤い実がたわわに生った秋の珊瑚樹のさまをいう。

 

 

 

 

 

 

街路樹の珊瑚樹が真っ赤な実をたわわにつけていた。

その実に、少しの間夕日が当たっていた。

 

 

 

 

 

珊瑚樹や図書館へ坂がかりなる

 

 

 

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藤の実

2024-09-20 | 俳句・秋・植物

 

 

公園へ藤の実見上げ入りにけり

 

 

 

 

 

 

藤はマメ科の蔓性落葉樹。

 

 

 

 

 

 

実は一〇~一五センチの緑色の莢状をなす。

硬い果皮は細かい毛で覆われており、晩秋になってから完熟して灰緑色となる。

 

 

 

 

 

 

やがて冬には裂開し、種子が飛散する。

白い碁石のような実は炒って食べたり、薬用にしたりする。

 

 

 

 

 

 

公園の入口には藤棚がある。

そこでこの時期は。藤の実を見上げながら、公園の中へと入って行った。

 

 

 

 

 

藤の実や子供等の声聞かざりし

 

 

 

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