子供も大人も大好きな『稲荷寿司(いなりずし)』。その『いなり』の日と定められているのが毎月17日です。
『おいなりさん』こと「稲荷寿司」が庶民に食べられるようになったのは江戸時代のこと。江戸末期にあたる天保年間の書物には、「江戸で油揚げを袋の形にし、きくらげやカンピョウを刻んで混ぜた飯を鮨として売っている」という記述があるそうです。
その書物には「稲荷鮨または篠田鮨といい、ともに狐に関係する名前で呼ばれている」とあります。
注釈として「狐は油揚げを好むからである」と親切に付け加えられており、庶民に愛された食べ物だったようです。
我が家もみんな『おいなりさん』が大好きですが、いざ作るとなると意外に面倒なものという問題も…。
油揚げの油抜きをし、それを長時間煮込むという手間や、すし飯を作るという手間、さらに揚げに飯を詰めるという手間はけっこう大変なものです。
でもみんなの喜ぶ顔を見たいのと、何より私自身も『おいなりさん』が好きなので頑張って作っています。
たまには他人が作った市販のものも食べたいなぁ…と思いつつ、やはり「我が家の味がいちばんしっくり来る」というのはどちらのご家庭もいっしょなのではないでしょうか。
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