【F1】モナコGP：トゥルーリに拍手！

いやあ、モナコはいいですね。ライコネンはもう、放っておいて（笑）その後ろが面白かった。

まずは、24周目、コーナーでフリーザッハーがスピンして立ち往生。直後にクルサードがM.シューマッハらが続々とやってくる。完全に真横を向いた状態でフリーザッハーが立ち往生した為に1台がなんとか通れるスペースしかない。大事故にならなかったのが不思議なぐらいの状況。クルサードは何とか衝突は避けられたものの直後のシューマッハにおかまを掘られてしまう。これが原因でギアトラブルでリタイア。シューマッハはフロントノーズを落としてしまうが交換して難なく復帰。当然セーフティーカーが導入されて作業が行われる。

そして、ライコネンが一人旅を続ける中、後方では大渋滞が発生。2番手争いが、アロンソ、ウェーバー、ハイドフェルド、5番手争いがフィジケラ、トゥルーリ、マッサ、モントーヤ、ビルヌーブ、ラルフ、シューマッハー。

まずは、5番手争いが白熱。フィジケラがとにかく遅い。でも抜きどころの少ないモナコではどうしようもない。その状態が何周も何周も続く。そして、63周目についにトゥルーリがローズ・ヘアピンで縁石に乗り上げながらも強引にフィジケラをパス。フィジケラはラインを外されてしまい一挙に後続に追い抜かれる。
しかし、トゥルーリはこのパスが原因でサスを壊してしまい、その後タイムがでなくなってしまう。

ここは、本当にドキドキしましたね。結果的にトゥルーリの賭けは失敗に終わったんですけど、その勇気は見事。本人も言ってましたが「これがモナコ」ということですね。彼に拍手を贈りたいと思います。

そして、次に2番手争い。アロンソがBMWの2台を何とか抑えに抑えて走っていたんですが、ハイドフェルドがヌーベルシケインで、ホイールロックもさせず見事なパスを見せる。あんな綺麗なパスができるのは素晴らしい。鳥肌が立ちました。もうそうなると、アロンソはアップアップ、その後にウェーバーにも同じシケインでパスされてしまいます。ま、こちらは結構強引でしたね（笑）

で、コレでもドラマはおわらない。
4位になったアロンソにトゥルーリのおかげでフィジケラをパスしたモントーヤ、ラルフ、バリチェロ、M.シューマッハが再び数珠繋ぎ。最後の1周まで緊迫したレースが展開されました。だってねぇ、バリチェロをパスしていたM.シューマッハが最後の最後のチェッカーフラッグ直前まであきらめない走りをしてたんですよ。多分、ラルフとは鼻の差だったはず。帝王の魂をココに見ましたね。

ライコネン…。独走しすぎたのと、後ろが盛り上がったんであんまりテレビ映ってなかったね、ちょっと可愛そうだった（笑）

今回のモナコは、勇気をもってパスを仕掛けたトゥルーリが私のMVPかな。