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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

" G R U N G " HIRAI-TOKYO

2009年06月17日 22時49分42秒 | CURRY-ネパール系







LX3

「平井? なにそれ、理央? もしくは和正?」
れっきとした街の名前にして、上総の国と武蔵野を結ぶ総武本線の駅名にも関わらず、このような冷たい処遇を受けてしまう平井。江戸川区の玄関口を勤め、旧中川と荒川に挟まれた東京では珍しい中州上に発展した要衝の街にも関わらず、その凡庸な名前から人々にスルーされまくってきた悲運の土地――そんな平井にあるインドカレー店がこの『グルン』だ。

看板を見ると“インドレストラン”とあるが、「グルン」と聞いて筆頭に思い浮かぶのはネパールの勇猛果敢な山岳民族である「グルン族」であり、同出自を持つ「グルカ兵」。便宜上、アピール性の高そうな“インドレストラン”を掲げているだけで、実際はこの界隈では貴重なネパール料理を供してくれるお店なのかもしれない。そう勝手に推測し、店内へ。

中は相当に狭い。細長い通路状のスペースに小さなテーブルが縦に4卓並ぶのみ。一番奥のテーブルを除き、すべて2人がけの小さなテーブルだ。東京駅・八重洲地下街の『インド・ワラ』並のタイトさ。思わず座り込むトキに「よっこらしょ……」なんてジジくせえつぶやきが出ちまったぜ。

ランチメニューは¥800~¥1、000といった価格帯。チキンや野菜、キーマといった定番メニューに加え、マトンやサグチキンなども揃っている。「ここは迷うことなく好物のマトンを……」、と思った刹那、三種のカレーがセットになった欲張りメニューを発見。しかも三種のカレーの中にマトンもあるので迷うことなくこれを選ぶ(三種の内訳はマトン、チキン、野菜)。ナンが美味くて有名らしいが、ライサーな俺はいつものようにライスのみの一点張りを貫き通すことにした。

ネパール系とおぼしき店員さんが一人で切り盛りするだけに、やや時間を要してカレー到着。おお、久々のターリー皿+カトリの組み合わせじゃねえか。カレーの色合いもなかなかで嬉しくなってきちまったい。さ、いただくことにするぜ。

うっく、これは美味い。スパイスがしっかり立っており、口に入れた瞬間、ストレートに旨味と風味がやってくる大好きなタイプのカレーだ。幾分日本ナイズドされてはいるが、かなりな本格志向のカレーだということが分かる。三種いずれも美味いのだが、やはり好物だけにマトンがツボ。やや酸味が効いた俺様氏的にど真ん中のマトンカレーで思わずガッツポーズが出ちまったぜ。

そしてなによりも素晴らしいのが、ライスが長粒のインディカ米とジャポニカ米のブレンドであるということ。バスマティ米ほどの香りはないが適度なパラパラ感でこのカレーにバッチリ合う。しかもお代わり自由ときたもんだ。もちろんしっかり2皿目をお代わりさせてもらったぜ。

ちなみにナンもお裾分けしてもらったのだが、これも「サクッ、サクッ」と音がするほどのクリスピーなナンでライスに負けず劣らずに美味い。おまけにこれもお代わり自由ってんだから、ただただ頭が下がるばかり。マスター、いい仕事してるぜ。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食。ランチでこれほどのレベルを保っているのだから、ディナーの方も間違いなく期待できるだろう。紛れもない名店。近日中に再訪させてもらうぜ。ごっそさんでした。

ちなみに新生鷹の団の中では、グルンベルドが一番好きだぜ。

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