~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

◆『ブラック・スワン』◇ ※ネタバレ少々

2011-05-11 23:57:18 | 映画【アメリカ】


  『ブラック・スワン』:公式サイト

君の道
完璧

ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた作品。
レスラー - goo 映画』でミッキー・ロークを見事に復活させたダーレン・アロノフスキー監督の新作。

 
★『レスラー』★ ※ネタバレ有

極限の高みに上り詰めようとするバレリーナの孤独と苦悩を描き出す物語。

光と影の狭間で全てをかけるという意味では『レスラー』に通じるテーマでしたね。
物語自体は大役を演じる事になったバレリーナが
プレッシャーの中で精神的に錯乱状態に陥っていくというもので至ってシンプル。
だけど、スリラー的な演出や
ナタリーの迫真の表情でたたみかけるような展開に感じ、とても観応えあった。

先輩バレリーナ役のウィノナ・ライダーは出番が少なかったけど、
怖ましさに満ち狂っている表情が凄かったな。


ニナ〔ナタリー・ポートマン〕があそこまで自分を追いつめないと
白鳥も黒鳥も演じきれないというのは哀しい・・・。
代役のリリーのバレエのほうが表情は明るく生き生きしていて
心からバレエを楽しんでいる感じもしたよ。

社会へ出たら多かれ少なかれ集団の中の孤独を味わうものだし、
同僚はライバルでもあるんだけど、
バレエのような脚光を浴びる職業は羨望・嫉妬・野心など、より一層し烈な競争になる。
それを、ビビッドに映しだしているように感じた作品でした。

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12 コメント

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Unknown (KLY)
2011-05-11 23:47:33
私は試写会で観たんですが、東京バレエ団のプリマ・上野さんのトークショーがありまして、彼女は特にナタリーの上半身の美しさと顔のラインの作り方を絶賛してました。
私などはバレエ素人なので、ナタリーの素晴らしさはもう全面的にしか感じられないのですが、それにしても内面の表現が素晴らしいです。
仰るとおりバレエに限らず羨望・嫉妬・野心というのは、社会人なら多かれ少なかれ誰でも経験しますから、生半可な演技では圧倒されはしないと思うんです。そこを押して魅了してしまうのだから参りました。
ドキドキ・・・ (マリー)
2011-05-13 22:11:50
この作品、評価が高いですね~~。
こういうタイプ(ミステリー?)でみんなが大絶賛って、近年あまりなかったかも?

予告やいろんな前評判で、ネタばれというか
方向性が見えているのに、ナタリーの鬼気迫る演技でドキドキしてしまった。

リリー役の彼女、『ザ・ウォーカー』の時も雰囲気がいいなと思ってたけど~目力あって良かったです。

バレエシーンにもワクワクしてしまいました。
ナタリー。 (BC)
2011-05-13 22:34:16
KLYさん、こんばんは。

体型作りからバレエまで役作りを完璧にした上で、
役になりきって迫真の表情を見せたナタリーが素晴らしかったですね。
この作品に全身全霊で取り組んだナタリーの努力がオスカーへと実を結んだのでしょうね☆
ナタリーもいいんだけど、ミラ・クニス (rose_chocolat)
2011-05-14 16:14:15
リリー、ぴったりでしたね。
(最も、ああいうキャラクターが実際のバレリーナだったら凄すぎだけど)

「女そのもの」というよりも、「人そのもの」だったリリー。
自分に忠実に、あくまで本能のままに生き、それがバレエへの魅力ともなっている。
如何に善きプリマたらんと日々を送るニナにとっては、自分の努力は一体何なのかと自問自答していたことと思います。

芸術家として求められるものって難しいよね。
人としてだったら、きっとみんないい人なんだと思うけど、
顔かたちや雰囲気が合う合わないで優劣が決まるのも辛すぎちゃうように感じます。
まず選ばれないことには、自己の表現のチャンスさえないんだもんね。
姉妹編。 (mezzotint)
2011-05-15 00:08:40
BCさん
今晩は☆彡
レスラーと元々ひとつの企画であったことから、これらを姉妹編と呼んでいるそうです。
1つの作品にするにはあまりにも多いので、
レスリングとバレエの世界を切り離したと監督
は言っているそうです。

それにしてもナタリーの演技に尽きましたね。
大学で心理学を専攻したそうなので、
今回それが役に立ったようです。
あ!私もミラ・クニスのリリー、
良かったです。
こんばんは♪ (ひろちゃん)
2011-05-15 00:14:15
先日は6周年記事にコメありがとう(^з^)-☆
指摘もありがとう(*^o^*)

BC。さんが、こう言う作品を鑑賞されるのは
珍しいような?そうでもない?

私は、もともとスリラーが好き(ホラーは
ダメ・笑)なので、こういう作品大好きです!
終盤のたたみかけるシーンは、凄かったですよね(*_*)

ウィノナは、ジョニーの元カノなので(笑)
美しい時を知ってるだけに、最近は、こういう感じの役が多く、悲しいような気もしますが
怖ましさに満ち狂っている表情は、恐ろしかったです(^^;

ナタリーの演技は、もちろん素晴らしかった
ですが、他のキャストも良かったと思います。
いや~鳥肌ものの作品でした(*_*)
現実と非現実。 (BC)
2011-05-15 00:30:08
マリーさん、こんばんは。

現実と非現実が交錯するミステリーぽい演出だったけど、
犯人探しではなかったので真性のミステリーではなかったよね。(^-^ゞ

物語の筋書きはシンプルだったけど、
役になりきったナタリーの演技で深みが増したよね。

>リリー役の彼女、『ザ・ウォーカー』の時も雰囲気がいいなと思ってたけど~目力あって良かったです。

この女優さん何かで観た事あるような気がしていたんだけど
『ザ・ウォーカー』の女優さんだったのですね。

ヒロインが足の指を痛めている姿を見ていると
バレエは見た目は華やかであっても過酷な競技なんだなと思ったりもしましたよ。
厳しい世界。 (BC)
2011-05-15 23:32:22
rose_chocolatさん、こんばんは。

努力に努力を重ねて自分を追いつめてようやく完成させるニナ。
ありのままの自分でいとも簡単にのびのびと表現出来るリリー。
凡才と天才の差と言ってしまえばそれまでなんだけどね。。。

>顔かたちや雰囲気が合う合わないで優劣が決まるのも辛すぎちゃうように感じます。

その第一条件がないと選ばれない訳だからね・・・。
また、チャンスがめぐってくるかどうかの運も作用するだろうし、
私達が想像する以上に厳しい世界なのでしょうね。
テーマ。 (BC)
2011-05-16 00:30:38
mezzotintさん、こんばんは。

>レスラーと元々ひとつの企画であったことから、これらを姉妹編と呼んでいるそうです。

そうだったのですね。
テーマは通じるものがありましたね。

やはり、こういう己との対峙を描く内面的な葛藤が要求される作品は
心理学を学んでいたからこそ活かせた面は多かったでしょうね。
ウィノナ・フォーエバー。 (BC)
2011-05-16 02:11:04
ひろちゃん、こんばんは。

バレエ映画やダンス映画が大好きなBCは劇場公開される踊り系映画は全制覇が目標なの。
だから、ブログ開始当初から来て下さっている方からすれば意外性はないだろうけど、
二年ぐらい前からのひろちゃんから見たら
私がこういう映画を観るのって珍しいのかもしれないね。
特にバレエ映画はミニシアター系での公開が多いので
シネコン系での公開作品は珍しい気もしましたよ。

そうそう、“ウィノナ・フォーエバー”でしたよね~。
ウィノナは昔のような可憐な輝きはなくなったけど、
美人で演技も上手い女優さんなのでこのまま表舞台から去るよりかは
こういう脇役であっても地道に演じ続けて
いつの日にか完全復活してほしい気もしましたよ。

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