~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

◆『ゼロの焦点』◆ ※ネタバレ少々

2009-11-18 20:41:20 | 映画【日本】

  『ゼロの焦点』:公式サイト

時代

小学生の頃に読んだ原作小説を読み返してから観に行こうかと思ったけど、
やはり時間がとれなかったので原作の解説だけを読み返して観に行ってきました。
でも、別に原作を読み返す必要はなかった気もしました。
だって、明らかに“女優映画”に仕上がっていたから。
そして、断崖の場面はオペラの舞台風に演出したような映画だわ。

禎子(ていこ)役:広末さんは『
ヴィヨンの妻~』よりかは良かったですよ。

 
*『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』* ※ネタバレ有

でも、彼女は英語堪能には見えないし、あの甘ったるい話し方はチョットと思ったけど、
世間知らずの清純なお嬢さんから初々しい若妻となった役には合っていたような気もする。
それに、見合いの場面の白ドレス、
焚火の場面の白セーターの彼女はまるで妖精のようにキレイでした。
“永遠の少女”のような話し方で作品に恵まれているのならば
それが彼女独特の個性になっているのであれば
彼女に年齢相応の大人の話し方をする演技を求める必要はないかもと思えたりもしました。
でも、私的には彼女のブリッコ(古語?)な話し方は苦手だけど。。。
(↑ファンの方、ごめんなさいね。m(_ _)m )

それにしても三人の女優さんの細眉はあの時代には合わない気がしたな。。。
特に中谷さんのアーチ眉?ってあの時代にはあり得ない気がするんだけど。。。

佐知子役:中谷さん、久子役:木村さんはさすがに気迫のある演技で存在感ありますね。
広末さんも下手ではないけど、他の二人の女優とは大きな差を感じてしまいました・・・。
それは“演技力の差”というよりも“演技の質感の差”と言うか・・・。
広末さん=アイドル、中谷さん・木村さん=役者という印象を受けます。
まぁでも、憧れの中谷さんと共演したかった事もありこの作品に出演する事を決めた
広末さんにとっては中谷さんとの共演は勉強になったのではないでしょうか。

 広末涼子「中谷さんと共演」で出演OK 映画「ゼロの焦点」〔MSN産経ニュース:09.10.23〕

禎子の夫・憲一役:西島さんは安定感のある演技で出しゃばる事なく抑えて演じていて、
良い意味で作品を引き締めていたようにも感じましたよ。

原作では夫の過去を知り、妻としての自覚が芽生えてくる。
ある意味“逆境の中での禎子の心の成長物語”として描かれていたような記憶が残っている。
だから、原作では禎子が夫の真実を調べていく過程に軸を置いていたような気もするけど、
この映画では禎子が列車の中で回想して推理した事が一気に語られていて、
その辺が映画というよりも
まるで二時間ドラマのような説明的な演出に感じてしまったんですよね・・・。
映画としての奥深さがなくて、そっけなかったと言うか・・・。
女優達の共演(競演?)だけが見所の作品でした。
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6 コメント

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仰るとおり (KLY)
2009-11-18 23:42:54
広末さん評は全く同感です。私も「ヴィヨンの妻」よりは良かったと思いますし、あのお嬢様然とした役には合ってましたよね。
私は基本的に広末さんは女優としては下手だと思っているんですが、中谷さんとの2ショットでは、そういった技量的な問題もさることながら、可哀想だけども女優としての資質の差を感じました。
結局は中谷さんと木村さんは作品を選べますが、広末さんは作品が彼女を選ぶのだろうとおもうんです。
ストーリー的には、謎解きがいきなり始まっていて、一瞬自分が寝ていて見落としたのかと思っちゃいました。(笑)
女優、謎。 (BC)
2009-11-19 20:29:08
KLYさん、こんにちは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

広末さんは映画『Presents~合い鍵』での泣きの演技が良かったので
演技がそれほど下手とは私は思わないんだけど、
デビュー当時から作品に恵まれ人気を得てきた広末さんとは違って
他の二人は地道に色んな作品に出演し続けて演技派として認められた女優なので
演技に人生をかけるような凄味がありますよね。

ホント、いきなり列車の中で謎が明かされていてビックリでしたよね。。。
BCさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-11-23 15:03:28
広末さん頑張ってましたね・・。

しかし、へたに原作を読んでしまっていると、
「板根禎子」の人物像が自分の中に出来上がっちゃってるので、良くないですね(T_T)。

私の中の「板根禎子」のイメージは、若い頃の鈴木京香なんですよ~(笑)!!
「39ー刑法第三十九条ー」に主演した頃のイメージが、なんとなく「ゼロの焦点」の板根禎子とダブるんですな~・・。いやこりゃ失礼m(__)m。
中谷美紀さん、木村多江さんらと広末さんを比べるのは忍びないですね。
BCさんのおっしゃる通り、演技の“質感”が違いますから・・。

個人的には「おくりびと」の広末さんはいい感じだったので、作品によっては才能を発揮するタイプなのでしょうね。

私は、あの古い家を見て広末さんが唐突に「鵜原憲一はここで暮らしていた」って、おぉっとぉ!ズッコケましたよ!
いきなりかよ!途中端折りかよ!・・映画って、ホント、むずかしいですね(T_T)/~~~。



広末さん。 (BC)
2009-11-23 23:29:14
ひきばっちさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

>私の中の「板根禎子」のイメージは、若い頃の鈴木京香なんですよ~(笑)!!

確かに原作の禎子はもう少ししっかりしたお嬢さんだったような気もするので
若い頃の鈴木京香さんだとピッタリだったかもしれないですね。

広末さんは監督によっては感性を存分に発揮出来るでしょうね。
案外、女性監督と組んだほうが客観的な演出をするし、
彼女の話し方の甘さ(幼さ)が通用しないので大人の演技が引き出せるような気もします。
広末ちゃんが・・・汗 (マリー)
2009-11-24 21:50:12
こんばんは~~。
そうなんです(いきなり?!笑)
広末ちゃん、、、あの声が幼いんですよね。
表情は“無垢”とか“素”とか合うと思うのですが~この重いストーリーの語りをあの声でやられちゃっては、困ってしまいました。。。

↑でおっしゃるように鈴木京香さんの若い頃、あ~~それがいいです!絶対いい感じです。
けど、無理だものね、残念・・・

広末ちゃん。 (BC)
2009-11-25 22:17:53
マリーさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。(*^-^*

広末ちゃんの少女っぽい声はサスペンスにはミスマッチですよね。。。
広末ちゃんの清らかな表情は良いんだけどね。

もしも、10年前に『ゼロの焦点』が映画化されていたならば
鈴木京香さんがピッタリだったでしょうね。

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