気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

"デジタル田園都市国家構想(政府)"とは

2022-02-10 23:36:45 | 国や地方の政策・行政手続き

岸田政権が”新しい資本主義”の実現に向けた成長戦略の重要な柱と位置付けている地方活性化策です。

その狙いは、過疎化、高齢化といった地方の課題をデジタル環境の整備によって解決し都市との格差を狭めることにあるようです。

2021年11月11日に第1回の”デジタル田園都市国家構想実現会議(議長:岸田総理大臣、副議長3名、構成メンバー21名)”が開催されています。

第1回目ということで「デジタル田園都市国家構想の実現に向けて」というテーマで構想に関する資料が提出され説明されています。政府の関連大臣より提出された資料は以下の2件です。

(1)若宮健嗣(デジタル田園都市国家構想担当大臣)『デジタル田園都市国家構想の実現に向けて-今後の論点(案)-』

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai1/siryou3.pdf

(2)牧島かれん(デジタル大臣)『デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai1/siryou4.pdf

上記(2)の資料によると、オープンなデジタル基盤の上に、国・地方が一体となって、官民一丸となった取組の実現を目指すとのことで、アプローチの例として、① Super City/Smart City型 、② MaaS発展型、③ 地域経済循環モデル型 、④ スマートヘルスケア先行型、⑤ 防災・レジリエンス先行型、⑥ スマートホーム先行型、が挙げられています。

今後の具体化が期待されます。


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"自動配送ロボットの公道使用"とは

2022-02-08 23:34:00 | 自動化・自動運転・自動走行など

宅配荷物の増加やそれに伴い更に深刻化するドライバー不足への対応のために自動配送ロボットの活用が期待されていますが、そのサービスが導入されるためには”自動配送ロボットの公道使用”が可能となる必要があります。

技術面も然ることながら、法改正や自動配送ロボットの運用方法の明確化も必要となります。現状の法律では、当該ロボットの公道使用に対応できる規定は存在しておらず、関連する法律を改正するなどして対応しなければいけない状況です。

政府は公道でのロボット自動走行の解禁に向け、現在の通常国会中に関連する”道路交通法”や”道路運送車両法”の改正案を成立させ、2022年内にも公道での走行を可能とすることを目指しているようです。

ロボットの導入にあたっては安全面への配慮が避けて通れないことから、政府は、改正法を施行する前に安全性を確保するための運用指針を策定することにしているようです。指針として以下のような点が想定されているようです。

-人との衝突を回避するための自動停止機能の搭載

-公道での走行前にロボット性能を事前検証する認証制度の創設

-ロボットを遠隔で監視や操作をできる性能の導入

-定期的な整備や点検

-ロボットの乗っ取りを防ぐためのセキュリティ対策

実証実験は色々と行われてはいますが、公道への実際の導入にあたっては法律で規定しにくい部分を運用ルールで防ぐことになるのかと思います。その意味で、策定される運用指針の内容が注目されます。


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"アルファリンク流山(日本GLP)"とは

2022-02-05 23:41:59 | 物流施設・不動産

日本GLP(注:2009年にプロロジスから独立して設立された。首都圏を中心に130棟以上の物流施設を開発・運営中)が流山に建設中の巨大な物流施設です。全部で8棟構成(注:敷地面積42万平方m)、うち4棟は2021年12月に竣工済みで全棟完成は2023年予定のようです。全部で5000人の雇用を想定しているようです。

人手不足や3K(きつい、暗い、危険)のイメージから働く人を集めにくい現在の物流業界において、いかに雇用を獲得するかという点を重視したデザインが施されているようです。

建設現場は常磐自動車道流山IC付近であり首都圏へのアクセスがよい場所であるのは当然のこととして、人手確保のために従業員にとっての働きやすい環境が備えられ(てい)るようです。例えば、飲食できる休憩スペース、ヨガや瞑想ができる部屋、託児所などです。

さらに、地域の人にも物流施設を理解してもらうために広いスペースのカフェテリアや屋外の芝生広場を一般に開放する(している)ようです。カフェテリアは約300席用意され、食事や飲食に利用できる他、コンセントやWi-Fiスポットが24時間利用できるようになっていてテレワークや勉強のためのスペースとしても利用可能とのことです。また、芝生広場もマルシェとして地場の特産物を販売したり、各種イベントを開催したり、子供の遊び場にしたりできるようです。また、周囲には全長約5.4kmのジョギングコースも設置されているとのことです。

施設を起点とする街づくりに一役買うことも目指しているようです。

この施設のサイトは、https://www.glp.com/jp/alfalink/nagareyama/です。


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"シーラン(百度)"とは

2022-02-01 23:13:07 | サイバー空間技術・プラットフォーム・サービス

中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)が中国で最初のメタバース(※)製品と称しているもので、2021年12月下旬に公開を始めているようです(注:商用化計画は未定)。”シーラン”は”希壌”という製品名の漢字を発音したものです。

(※)関連ブログ(→https://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20211210)を参照

スマホ等で専用アプリを利用し仮想空間上で現実世界(あるいはそれ以上)のような活動がアバター(分身)経由でできるようになっています。また、パソコンや一部のVRヘッドセット装着での利用も可能なようです。

シーラン内には"クリエーターシティ"と呼ばれる都市が設置されていて、会議などのイベントを開催できる建物があったり景観を楽しめる色々なスポット(注:少林寺など)が再現されています。公開された2021年12月27日には、メタバース上でAIに関する開発者会議が開催され、そこでは百度のCEOである李彦宏氏などが講演されたとのことです。

百度のアカウントがあれば、専用アプリで個人情報を登録しアバターを定義することでメタバースへの入場が可能なようです。

関連の報道動画のサイトは、例えば以下です。

https://www.youtube.com/watch?v=qMUmvUbXcLI(2021.12.16~)

https://www.youtube.com/watch?v=2EZN6qosxpQ(2021.12.28~)


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