気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“estimote beacon(米estimote)”とは

2014-01-01 23:28:05 | マーケティング・消費者行動

米estimote社(http://estimote.com/)が開発したibeacon(※)端末です。近距離無線通信規格のBluetooth low energy(BLE)の電波を送受信します。

一般に、”beacon”とは、無線標識のことで、それから発射される電波または赤外線を自動車などの移動体に搭載された回路により受信し、自分の位置を特定したり、その他の情報を取得することができます。

また、”ibeacon”は、 米Apple社が,2013年 9 月、Suicaやおサイフケータイなどをかざして使用するタイプのNFC(Near Field Communication)の対抗馬として、iOS7に標準搭載した,BLEをベースとする情報提供サービスです。

estimote beaconは、小さな岩石のような形をしており、小売店が顧客と対話するためのツールなどに利用できます。距離は最短で2インチ(約5cm)、最長で160フィート(約5m)程度です。

お店毎のデータをスマートフォンへブロードキャストできます。スマートフォンへのディスカウント情報のプッシュなどができるようです。顧客の入店時間や商品との距離などによって色々なアクションのトリガにでき、商品に触ることや服の試着などもおすすめできるようです。店内の各所にibeacon端末を置くと、より多様な情報を提供できるようになるようです。

estimeote社が提案している4つの基本的な利用法は以下です。
①Proximity Marketing(近接マーケティング):お店付近の顧客にセール/キャンペーン情報を届ける
②Check-in Coupons(チェックイン特典):お店の中に入った顧客に特典を付与する
③Indoor Location(店舗内位置に応じたマーケティング):お店の中の顧客導線の把握や店舗内位置に応じた通信
④Contactless Payment(無線での決済):物理的なやりとり/接触なしの決済

なお、米Apple社がiOS7にibeacon機能を標準搭載することについては、2013年6月の「Apple WWDC 2013」において発表されたようです。


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