“ＦＯＮ”とは

スペインのベンチャー企業のＦＯＮ社が2005年11月に開始したサービスの名称です。同社の日本法人が2006年12月に設立され、日本でのサービス展開も始まっています。

これは、個人の無線LANのネットワークの開放・共有するサービスです。個人が自宅などで利用している無線LANルータに専用のソフトをインストールすると、近くにいる他のFONユーザもそのルータにアクセスできるようになります。そのユーザは他のFONユーザの自宅付近などで、同じように無線LANルータにアクセスしてインターネットに接続することができます。

FONが提供するのはアクセスポイントとその中で実行されるソフトウェア、およびFonera（フォネラ）と呼ばれる会員組織のみで、インターネットに接続するところは現状のISPのインフラをそのまま使うことになります。

会員Foneraには、自身も使いつつ他のFoneraに対して無料で無線LAN環境をシェアする「Linus」（ライナス）、自分の無線LAN環境を有料で提供する「Bill」（ビル）そして、FONの無線LANを有料で使用するのみの「Alian」（エイリアン）の3種類があります。