前回、ピンポイントの固定位置でパイプラック評価を行って、金属パイプラックは芳しくないデータだった。何とか金属パイプラックを使えないかと、元エンジニアとしてはどうしてももう1トライしたくなり、金属パイプラックの位置を変えて定在波の影響を防げるか評価した。金属ラックにすると高さが1.2mと木製ラックより低く出来、後の壁の上にTVが貼り付けられるのでTVの壁設置の目的の方が主でした。
■1)実験風景
前回は、パイプラックを両スピーカーの中央に置いていたので下記の状況であった。(前回は、CDプレーヤー等もセットしたが今回は、不確定要素を減らす為アンプとチャンデバのみにした。以下は写真用に実験終了後にCDプレーヤーを置いた時)
位置を中央からずらしたが、以下は、ラックを右寄りにした場合。左のスピーカーからラックを24cm間隔を空けた。
■2)実験結果 横方向の位置
先ずは、ラックの横方向の位置依存性です。
①がラックが一番左スピーカーから近い場合で、スペースが10cm、順に②12cm、③14cm、④16cmです。14.5cmで中央ですので④は中央から少し右になります。100Hzのディップはどれも同じレベルです。160Hzにあるディップは、中央に行くほど深いように見えますが、差は僅かです。有意差は有りません。
■3)実験結果 前後方向の位置 その他
これは、以下。ラックは、両スピーカーの中央に置き、前後位置を変えた。
⑤は、ラックの前面と後の壁のスペースが43cmの場合で、⑥は、ラックが奥に引っ込んだ場合でスペースが37.5cm、⑦は逆にラックを前に出して、スペースが50cmの場合です。これらも殆ど有意差はありません。⑧は、横方向の場合で極端に右に持っていった場合で、左スピーカーから24cmの場合ですが、100Hzは有意差は無く、160Hzが悪化しています。縦方向も横方向もあまり依存性らしきものは、無いようです。
【結論】私の部屋のディメンション(500cm×263cm×240cm(H))において、定在波を防ぐ目的で金属パイプラックを導入し、その位置を前後左右に移動しても、定在波を抑える解は無い。
次回は、木製ラックで位置及びその他振動に影響するパラメーターを変えて依存性が出る条件を探ります。
■1)実験風景
前回は、パイプラックを両スピーカーの中央に置いていたので下記の状況であった。(前回は、CDプレーヤー等もセットしたが今回は、不確定要素を減らす為アンプとチャンデバのみにした。以下は写真用に実験終了後にCDプレーヤーを置いた時)
位置を中央からずらしたが、以下は、ラックを右寄りにした場合。左のスピーカーからラックを24cm間隔を空けた。
■2)実験結果 横方向の位置
先ずは、ラックの横方向の位置依存性です。
①がラックが一番左スピーカーから近い場合で、スペースが10cm、順に②12cm、③14cm、④16cmです。14.5cmで中央ですので④は中央から少し右になります。100Hzのディップはどれも同じレベルです。160Hzにあるディップは、中央に行くほど深いように見えますが、差は僅かです。有意差は有りません。
■3)実験結果 前後方向の位置 その他
これは、以下。ラックは、両スピーカーの中央に置き、前後位置を変えた。
⑤は、ラックの前面と後の壁のスペースが43cmの場合で、⑥は、ラックが奥に引っ込んだ場合でスペースが37.5cm、⑦は逆にラックを前に出して、スペースが50cmの場合です。これらも殆ど有意差はありません。⑧は、横方向の場合で極端に右に持っていった場合で、左スピーカーから24cmの場合ですが、100Hzは有意差は無く、160Hzが悪化しています。縦方向も横方向もあまり依存性らしきものは、無いようです。
【結論】私の部屋のディメンション(500cm×263cm×240cm(H))において、定在波を防ぐ目的で金属パイプラックを導入し、その位置を前後左右に移動しても、定在波を抑える解は無い。
次回は、木製ラックで位置及びその他振動に影響するパラメーターを変えて依存性が出る条件を探ります。
部屋の定在波の影響はどうなのでしょうか。
音速240m/2.63m=91Hz(1波長)、137Hz(1.5波長)、182Hz(2波長)となります。
波形の節の部分で、最もディップ(音量最低)が出ます。
コメントありがとうございます。
定在波は、正直良くわかりません。
音速は、340m/Sと思うので、それで書き直すと
音速340m/2.63m=129Hz(1波長)、194Hz(1.5波長)、259Hz(2波長)となります。実データのディップは95Hz、170Hz位です。どうも合致しません。これは奥行きですが、横手方向の5mでは、音速340m/5m=68Hz(1波長)、102Hz(1.5波長)、136Hz(2波長)となりますので、横の1.5波長が近いです。実際木製ラックでは、最初の登校及び次回お見せしますが、丁度100Hzですので、横の1.5波長と思います。木製ラック100Hzで、何故金属製パイプラックが、95Hzなのかも謎です。物理的には同じ部屋ですから??
そうですね。
縦横上下の位相の混じり合いなのかな。
吸音材を対面を含めて貼り付けて、特性がどう変わるかです。
または、ここのオーディオ分野で、柱状拡散体(https://www.noe.co.jp/product/pdt1/pd10/)を納品したブログがありました。
確かに縦横上下のモードに関係していると思います。
固有モード解析のシミュレーションで、私の部屋のディメンションを入れてみると
モード(幅) モード(奥行き) モード(高さ) 周波数
2 1 0 94.9
0 1 1 97
2 0 1 99.3
1 1 1 102.9 3 0 0 103.2となるので、この辺りのモードに関係しています。
柱状拡散体のようなものは、以前も興味はあったのですが、私の部屋に入れるとなるとスペースが無い。
まあ、木製ラックで定在波は、クローズできたと考えています。