オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

Natalie Cole/Ask a Woman Who Knows

2018-10-13 10:57:58 | ジャズ
 最近のマイフェイバリット・アルバムです。少し甲高いクリスタル・ヴォイスにノックアウト。突き抜けます。とにかく歌が上手い。お父上はかの有名なジャズシンガーのレジェンド ナット・キング・コール。「ジス・ウィル・ビー」でR&Bシンガーとして鮮烈なデビューを飾った彼女ですが、それゆえの苦労もあったよう。でも後半の生き様はそれを克服しジャズ・シンガーとして花開きました。
 このアルバムを聴いていると心が開放される気分を味わえます。アーバン・アトモスフィアを醸し出すアダルトなジャズフィーリング。

 ■1)ナタリー・コール ウィッキペディアより
 ナタリー・コール(Natalie Cole、Stephanie Natalie Maria Cole、1950年2月6日 - 2015年12月31日)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター。ナット・キング・コールの実娘。
 カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。子供の頃から歌手として活動し、1975年にデビュー。デビュー曲の「ジス・ウィル・ビー」はビルボード全米総合チャート6位のヒットを記録し、グラミー賞の最優秀R&B女性ボーカル賞、最優秀新人賞に輝く。

1976年に初来日を果たし、「Mr. Melody」が第5回東京音楽祭でグランプリを受賞。1977年には全米総合チャート5位、R&B部門1位に輝いた「I've Got Love On My Mind」等のヒットを飛ばす。しかし、1980年代に入るとセールスは大きく落ち込み、また麻薬中毒に陥って一時活動を休止するなど、不遇の時を過ごした。

1988年に「ピンク・キャデラック」のヒットで復活すると、翌1989年にはビルボードのR&B部門とアダルト・コンテンポラリー部門ともに第1位、全米シングルチャート第7位、全英オフィシャルチャートのシングルランキング第2位という殿堂に輝いた「Miss You Like Crazy」、さらに1991年には偉大な父ナット・キング・コールのカバー集「アンフォーゲッタブル (Unforgettable... with Love)」を発表。全米ポップチャートで5週1位というジャズ作品としては異例の大ヒットを記録し、グラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞した。シングル「アンフォーゲッタブル」では、亡き父が歌った音源とのオーバーダブによる「共演」が大きな話題を呼び、この曲も同年のグラミー賞のソング・オヴ・ザ・イヤーに輝いている。

2008年にC型肝炎感染を公表して腎臓移植手術を受けた。

2015年12月31日、ロサンゼルスにて心臓疾患などのために死去。65歳没。

 ’76年には来日していたんですね。名古屋に来ていたのなら行けばよかった。知りませんでした。まあ、その頃はR&Bシンガーでしたので興味なかったなあ。ジャズミュージシャンにありがちな麻薬にも苦しんだんですね。

 ■2)Ask a Woman Who Knows
 これは彼女の最後から2番目のアルバムになります。

 このアルバムを録音した時は52歳。様々な経験を経て円熟の境地になっているよう。スタンダートとそれ以外の曲(オリジナルやカバー)の選曲も絶妙なコンビネーション。それと変に気張った所が全く無いのが好感が持てます。
 #2の”Tell Me All About It”(マイケル・フランクスのカバー)がお気に入り。ボサノバのリズムとスイングするハートのブレンド。ラストの抑制の効いたシャウトとスキャット風のアドリブフレーズ。ここなんかもっと聴かせてくれよ!と言いたいけど、フェードアウト。バスドラのリズムもボサノバにフィット。
 #4の”イッツ・クレージー”これはスイングする正統派ジャズ。ビッグバンドをバックにもろジャズをたっぷり聴かせてくれる。最後のシャウトも抑制が利いている。
 #5の”ユー・アーマイン” 恋をしている夢見るようなタッチ。歌が上手すぎる。オーケストアレンジも素敵です。
 #6の”ソーメニースターズ”はセルメンのカバー。ボッサの香りがしてジャズのソウルもベースに流れて。
 #10の”ベター・ザン・エニーシング”はダイアナ・クラールをゲストに。クラールに食われているとか、DVDではクラールが珍しく歯茎を見せて笑ってるのは嬉しいからだとか、正反対の意見がネットで見られます。最後の掛け合いで、恋愛と買い物とどちらがベターと右からナタリーが聞いて、中央のダイアナが”スティル・ベター”と答え両方が”クロス・セカンド”と相次いで言うところなんか可笑しいですね。洋の東西は変われど女性の心理は変わらないようです。これなんか見ると、結構2人は仲が良いのかなと思いますが・・・
 #14の”アイブ・ガット・ジャスト・アバウト・エヴリシング”のアップテンポな浮揚感・スイング感も秀逸。
 
 このアルバムの良さは、他の曲も上に挙げた曲と全く同レベルで素晴らしいと言うことです。捨て曲がない。フレーズの入り方、〆方、こう唄ってくれたら!という私の想像するアドリブラインを超えて唄ってくれます。やっぱり’76年のライブに行っておけばよかったなあ。それとナタリー自身もプロデュースに加わっている。多分もの凄く作り込まれたのであろうがそれを感じさせないところが憎いですね。

 録音も素晴らしいので、オーディオ・チェックもできます。#2のバスドラの締り方、#12のハモニカの生音との差等チェックポイントも豊富。

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