10/24のアップで、2231A用8次LPFをHPF無しの604-8Gのウーハーにアドオンしている場合の遅延時間が、60Hzで14.5mSであることが判ったがその周波数依存を調べた。また60Hzでは付帯波のキャンセル効果があったが、60Hzより下の周波数でその効果があるのか見てみました。
11/6青字追記 11/7赤字追記 11/8 ■1)60Hzと■2)50Hzのデータに付帯波の差が判り易いように赤〇を追加した。
■1)60Hzのデータ
これは
60Hzカットで8次LPFを掛けた2231Aの波は、HPFを掛けない604-8Gのウーハーから14.5mS(0.87波長)遅れています。また、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較すると赤〇を付けた付帯波の部分が右側の方が小さい。
■2)50Hzのデータ
これは、以下。方法は、レッツノートからWGでゲート1:12で1波トーンバースト波形を出して、通常聴取位置にマイクを置いてマイク入力をレッツノートに入れてそのPCオシロに出した。
右下のオシロから遅延は、13.0mSです。
また、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較すると赤〇を付けた付帯波の部分が右側の方が小さい。
■3)40Hzのデータ
これは、以下。
右下のオシロから遅延は、12.1mSです。
40Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、というか寧ろアドオンした右上の方が多い。
■4)30Hzのデータ
これは、以下。
右下のオシロから遅延は、11.3mSです。
30Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、というか寧ろアドオンした右上の方が多い。
■5)20Hzのデータ
これは、以下。2231Aも604-8Gも密閉化改造しているので20Hzでもそれなりに波形が出ているが604の方が素直。
右下のオシロから遅延は、11.0mSです。
20Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、ほぼ同じレベル。
■6)8次LPF60Hzカットでアドオンした2231Aと604-8Gウーハーの遅延時間の周波数依存
これは以下。
8次LPF60Hzカットの群遅延のグラフも60Hz位でピークとなるので傾向は似ています。群遅延は、入力信号と出力信号の間の周波数対応の遅延と思いますので同じではありません。
【結論】8次LPF60Hzカットでアドオンした2231Aと604-8Gウーハーの遅延時間の周波数依存は群遅延と同じ傾向でカットオフに向かって増加する。また、60Hz、50Hzで見られた付帯波のキャンセル効果は、40Hz~20Hzでは見られない。
■7)LT SPICEで出した8次LPF60Hzカットの群遅延時間(Tg)との比較
これは、
青線が、■6)の実測値で、ピンク線がLT SPICEで出した8次LPF60Hzカットの群遅延時間(Tg)です。青線とピンク線の差は、入力信号からの604-8Gウーハーの音の信号の遅延時間+誤差になります。
11/6青字追記 11/7赤字追記 11/8 ■1)60Hzと■2)50Hzのデータに付帯波の差が判り易いように赤〇を追加した。
■1)60Hzのデータ
これは
60Hzカットで8次LPFを掛けた2231Aの波は、HPFを掛けない604-8Gのウーハーから14.5mS(0.87波長)遅れています。また、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較すると赤〇を付けた付帯波の部分が右側の方が小さい。
■2)50Hzのデータ
これは、以下。方法は、レッツノートからWGでゲート1:12で1波トーンバースト波形を出して、通常聴取位置にマイクを置いてマイク入力をレッツノートに入れてそのPCオシロに出した。
右下のオシロから遅延は、13.0mSです。
また、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較すると赤〇を付けた付帯波の部分が右側の方が小さい。
■3)40Hzのデータ
これは、以下。
右下のオシロから遅延は、12.1mSです。
40Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、というか寧ろアドオンした右上の方が多い。
■4)30Hzのデータ
これは、以下。
右下のオシロから遅延は、11.3mSです。
30Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、というか寧ろアドオンした右上の方が多い。
■5)20Hzのデータ
これは、以下。2231Aも604-8Gも密閉化改造しているので20Hzでもそれなりに波形が出ているが604の方が素直。
右下のオシロから遅延は、11.0mSです。
20Hzも、付帯波のキャンセル効果は、上段の2つを比較しても無い、ほぼ同じレベル。
■6)8次LPF60Hzカットでアドオンした2231Aと604-8Gウーハーの遅延時間の周波数依存
これは以下。
8次LPF60Hzカットの群遅延のグラフも60Hz位でピークとなるので傾向は似ています。群遅延は、入力信号と出力信号の間の周波数対応の遅延と思いますので同じではありません。
【結論】8次LPF60Hzカットでアドオンした2231Aと604-8Gウーハーの遅延時間の周波数依存は群遅延と同じ傾向でカットオフに向かって増加する。また、60Hz、50Hzで見られた付帯波のキャンセル効果は、40Hz~20Hzでは見られない。
■7)LT SPICEで出した8次LPF60Hzカットの群遅延時間(Tg)との比較
これは、
青線が、■6)の実測値で、ピンク線がLT SPICEで出した8次LPF60Hzカットの群遅延時間(Tg)です。青線とピンク線の差は、入力信号からの604-8Gウーハーの音の信号の遅延時間+誤差になります。
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