オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

604-8GのネットワークのL/C/R実測

2018-08-18 09:52:08 | オーディオ
 Woody&Allenさんが当方のブログの604-8Gのネットワークの回路を参照されたのがきっかけで8/10にコメントを頂き、他のブログを出されている方の参考になった。しかもオーディオのプロの方なのでなお更ブログをやっていて良かったと思う。その時参照いただいたのは、2017.2.26にアップした”ALTEC620A”というタイトルだったが、ネットワーク回路にコンデンサの定格のみ実物値を記載したものでした。今回L/C/ATTを実測して改定しました。 赤字は訂正・追加分 更に青字を追加。

 ■1)ネットワークの分解 (右側の604-8Gで実施)
 C、Lと、とアッテネータのRを実測するには、半田付けを外す必要があります。先ずは一箇所外した後で、右端の21μFと1.31mHの交点でラグ板の右から2番目の端子から外した。

 次にもう一箇所逆側を外した後で、12μFと6μFの交点です。これもラグ板の右から2番目の端子から外した。一番左が21μFですが、右端の6μFと同じサイズです。

 この2箇所を外すだけで、全てのパーツが測れます。両側ともに1個づつ端に白黄色い析出物が出ています。

 ■2)測定状況
 先ずは、インダクタンスの大きい方のコイルで、1.31mH、0.6Ωでした。

 次は、インダクタンスの小さい方のコイルで、0.36mH、0.4Ω、でした。

 次は、一番小さいCで、5.6μF(ESR=0.38Ω、V lOSS=0.7%)でした。

 次が、中間の容量のCで12.6μF(ESR=0.13Ω、V lOSS=0.7%)でした。

 次は、一番大きいCで、21.8μF(ESR=0.12Ω、V lOSS=0.5%)でした。コンデンサは、容量抜けもなく正常でした。
 次は、アッテネータで、両端は、18.0Ωでした。8Ω系ならこんなもんですかね。

 次は、アッテネータで、赤のリード線と赤の中間タップのリード線との間は、2.88Ωでした。

 最後が、アッテネータで、黒のリード線と赤の中間タップのリード線との間は、15.1Ωでした。ということは、減衰量は、3.7dbです。(8Ω、3.7dbで、L型ATT計算値R1=2.77Ω、R2=15.06Ωでほぼ合致)


 ■3)測定結果を反映した回路図
 これは以下です。

 これで604-8Gのネットワークの回路の定数が判りました。コイルが、今常識的に言われている直交でなく平行になっています。まああまり気にすることもないですが。磁力線が干渉しないような工夫(例えば平行配置でも何cm以上距離を取れば音に影響しない等)はあるのでしょうか。

 もし、コンデンサが容量抜けでもしていたら、デイトン当たりに交換しようと思っていましたが、その必要も無いようです。

 尚、以下のブログで620Aのネットワークのコンデンサについて情報があり転記します。
https://ameblo.jp/james-b-lansing/entry-12237318394.html
”(ヴィンテージに強いオーディオショップの)社長曰く、アルテックのネットワークのコンデンサは容量が抜ける事例が少なく(他社製に交換すると音がスカスカになるそうです)、そのまま使い、アッテネーターの洗浄だけで良いとのことでした。”
 やはり、コンデンサは私が測定結果を見た時に直感的に思ったように変えないほうが良いようです。後はアッテネータを固定抵抗にすることが課題です。


 尚、インダクタンスは、このLCRメーターでは若干低く表示されることがあります。以前Jantzen-audioの0.1mH~0.2mHのコイル(~10個)をこのLCRメーターで計った時に、定格表示から若干低めの測定値(~2割)になりました。原因としてこのLCRメーターが校正ズレなのか、逆に正しいのかは、不明。ですので、小さい目の0.36mHは、実際は~0.45mH、大きい目の1.31mHも~1.6mH位の可能性もあります。
(2018.8.21追加) 今日測り直しました。

 これは、Jantzen-audioの0.2mHですが、LCRメーターでは、0.16mH(0.6Ω)ですので、2割低い。0.15mHでは、測定値=0.11mH(0.6Ω)、0.1mHでは、測定値=0.08mH(0.6Ω)でしたので、やはり~2割位低く出ます。

 ■4)コンデンサについて
 ■3)の回路図の右上の枠に囲んだ所に、コンデンサに印字されている型名等を記入しました。CALLINSと云うビンテージメーカーのようですがネットで見ても出てきません。6μFが耐圧100Vで21μFが同じサイズでできていて、しかも耐圧が75Vと低くなっているので誘電体フィルムの厚さを薄くして容量を稼いでいます。フィルムコンなんですかね。危ない橋を渡っていると思われますが、40年以上経っても性能を維持しているのは大したものです。しかし、析出している白黄色の個体は何なんでしょうか。PCBなのかどうか気になります。
前の会社ならオージェやXMAがあったので、元素くらいは分析できたのですが・・・
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2 コメント

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(^^) (Woody&Allen)
2018-08-19 10:47:08
こんにちは!

これは、測定器を持たない、電気に疎い、音質改善オーディオマニアは喜びますね!

このまま製作して、VRはやめて固定抵抗に、ネットワークを外付けに。。。
劇的に改善すると思います。
ちょうど30年前に、取り組んでました (^^)
こんばんは (ロリンズファン)
2018-08-20 00:25:17
Woody&Allenさん

こんばんは!この年になると自分がどうのこうのというより他の人の役に立つと言う事に意義を感じます。よろんでいただけると上げた甲斐があります。

そうか、Allenさんの言う通りです。外付けはともかく、ATTはコイルにタップを付けていますので、音が悪くなっている可能性があります。ATTを外して、今最適位置の抵抗値の固定抵抗に変えるという最終改善をやってみようかな。

しかし、前回も疑問に思ったのですが、通常のネットワーク計算で出てくるC値と外れているのが2個あります。低音用のCは計算の2倍にしているし、高音用のツイータに近いCは計算の半分です。ALTECのノウハウなのか当方が判っていないだけなのか、次回アップしてみます。

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