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Summer Sonic 09 in Tokyo 08/09/09 【前編】

2009-08-12 | performance


国内最大級の都市型フェスSummer Sonicも、今年で早10周年。それを記念して、今年は初の3日間開催。
(記事のタイトルの “in Tokyo” は便宜上であって、東京ではやっていないということはみんな承知の上。笑)
4年ぶり2度目の参加となるサマソニの、東京会場最終日に行ってきた。
いつもは2日間なので、東京会場のラインナップ初日がそっくりそのまま大阪会場の2日目になるというパターンだったが、今回は3日間なので、東西で微妙に違っていた。東京オンリー、大阪オンリーのアーティストもたくさんあった。

午前10時に海浜幕張に到着。早くも太陽は元気に顔を出し、陽差しが眩しかった。
リスト・バンド引き換えは並ぶことなく、スムースに中に入れた。リスト・バンドが4年前のと比べて、ずいぶん安っぽくなっていたのには驚いた。
 

タイム・テーブルをもらい、現地集合場所へ。まずは腹ごしらえと、フード・エリアへと向かった。
私はタコライス。実は4年前にマリン・スタジアムで食べたタコライスがとっても美味しかったので、迷うことなく今回もタコライスにしたのだが、メッセ出店の味はイマイチだった。


自分なりに立てたタイムテーブルを各自照らし合わせたところ、結局それぞれ思い入れや目的がバラバラ。殆んど単独行動になるのは前から予想はしていたが、人に合わせるのではなく、自分自身で楽しもうということで、私はシャトルバスでマリンへ。
マリンのグッズ売場に行き、今月だけ会員登録したクリエイティブマンのモバイル会員専用入口からすんなり入り、一通りチェック。
でもKeane(キーン)は単独の時に売っていたのしかなかったし、メッセ出演組のはなかったので何も買わずに出て、隣りのIsland Stageに入った。

【TRICERATOPS】 11:30~ Island Stage

CDを買って聴く邦楽アーティストはスピッツなのだが、実はTRICERATOPSは前から好きだったりする。
以前同僚に借りたベスト盤くらいしかまともにアルバムを聴いたことはなく、あとはYouTubeで聴くくらいだが、生のステージを見るチャンスは見逃せない。
TRICERATOPSは、デビュー時から “踊れるロック” を信条としている3ピース・ロック・バンド。
ちなみに、Vo.の和田唱(わだ しょう)のお父さんはイラストレーターの和田誠、お母さんは平野レミ。
Island Stageは駐車場にテントを張った小屋で、地面はアスファルト。両サイドは開いているものの、やはり熱がこもって蒸し暑いったらなかった。
PAブースの柵の横に座ってスタートまで10分くらい汗を拭き拭き待っていたが、PAブースの中の扇風機の風が僅かに届いて少し救われた。
定刻どおりにスタートし、黄色いポロシャツ姿の和田さん登場。“まだ早い時間で一発目なのに、こんなに集まってくれてありがとう!” と言って、サビのメロディ・ラインがポップでノリのいい 「Future Folder」 で始まった。ビートが気持ちいい。
続いて 「Fever」 のイントロが流れてきた時は嬉しかった。彼らを知り、いいな~と思うようになった曲だ。
時々ギターの音がハウるのが残念だったけど、グルーヴ感溢れるパワフルなドラミングが良かった。
客の盛り上がりも凄くて熱気ムンムン。和田さんが、“今日はビヨンセが出るんだよね~。ビヨンセだよ” と言って、ビヨンセの曲を弾いて裏声でチョコっと歌ったのには大爆笑。
「Gothic Ring」 では、ミディアム・テンポでちょっと甘酸っぱい世界観を聴かせ、新曲と知らない曲をやって、最後はコール&レスポンスで始まる彼らのデビュー・シングル 「Raspberry」 でヴォルテージを上げ、突っ走ってビシッと締めた。
30分というのは短かったけど気持ち良く踊れたし、期待以上に良かったので、ちゃんとアルバムを聴いてみようかな・・・。

★Setlist★
・Future Folder
・Fever
・Gothic Ring
・I Go Wild
・復刻ジーンズ
・Raspberry
(和田さんのブログより)


外に出ると長蛇の列。何と入場規制がかかっていたのだった。そして、トライセラの次はPuffyだったので、列はどんどんと増える一方だった。そんな中、トライセラを見ることができたのは、ラッキーだった。
このままスタジアムに入ってKeaneまで待つのは、暑さに耐えられないだろうと判断し、一旦シャトルバスでメッセへ。
メッセのグッズ売場で、Teenage Fanclub(ティーンエイジ・ファンクラブ)のTシャツを購入。
スペース・シャワーやMTVのブースなどを見たあと、トイレに行ったり日焼け止めを塗り直したりして涼みながらしばし休憩。
勝手知れたる2度目だが、一応いろいろチェックして、このあとに備えた。


再びシャトルバスで、マリンへ。バスは次から次に来るので、列が出来ていてもさほど待つことなく乗れるし、何より涼しいし移動で余計な体力を消耗せずに済むので有難い。
Rブロックは入口が遠いのは知っていたが、Lブロックは規制がかかることが多いので、今回もRブロックにしていた。
そんなに荷物はなかったが、とりあえず身軽で行こうと思い、ロッカーにミネラル・ウォーターやタオルの予備と、買ったTシャツなどを仕舞い込んでスタジアムに入った。
(Rブロック入口手前のロッカーは、たくさん空きがあっておすすめ!)
前回はoasis(オアシス)の時、スタンディング・エリアに規制がかかっていて入れずスタンドで見たので、中に入るのは初めて。


間に合うかな・・・と思っていたMutemath(ミュートマス)は、丁度最後の曲のそれも最後の最後だった。歩きながら遠目で見ただけなので定かではないが、なんか太鼓がいっぱいステージにあって叩いていたような・・・。 
Mutemathが終わると結構人が動いて、真ん中から後ろは殆んどガラガラ。とりあえず一番前まで行き、放水を避けるためにいちばん端っこに行って待機。
放水タイムが終了したので、少しだけ内側に移動して10列目くらいに入った。それにしても下はビニル・シートなので、まるで大雨の後のような水溜りになっていて、ベニヤ板とフェンスの足の部分の金網の所に立つしかなかった。

【エレファントカシマシ】 13:35~ Marine Stage

頭を掻きむしりながら、もどかしく話す宮本氏しか知らず、曲も 「今宵の月のように」 と、少し前に極楽とんぼの加藤浩次がCMしていた栄養ドリンクのCMソングくらいしか知らないが、私にとってはなかなか見れない人たち。ちょっと興味はあった。
Vo.の宮本氏は、言葉を発する度に “エヴリバディ” と最後に言うのが可笑しかった。
“おはよう~、こんにちは~、こんばんは~” と歌い出すと、すぐに宮本氏がステージの端まで走って来た。目の前で見た宮本氏の足の細さにビックリ。そして、こっちに向けたお尻をパンパン! そのお尻が、これまた引き締まっていてちっちゃかった。
「今宵の月のように」 はイントロがなく突然始まったが、“く~だらねぇと、つ~ぶやいて~” と歌い出した時は、スタジアム内がウォーと湧いた。
語り口調の歌が多く、前にいたファンの人が持っていたタオルには、“宮本語録” と題していろんな言葉が書かれていた。きっと独特の言葉があるのだろう。
最後に、“このあともビッグな人たちが続くので、楽しんでってくれ~エヴリバディ” と叫んで去って行った。
CMの曲をやらなかったのは、ちょっと残念だったが、結構楽しめた。


前方に居た人たちがサーッと去ったので、すかさず最前をゲット。ちょっと端っこだったが、じわじわと内側にずれて、ステージ全体を見れるところまで寄って行くことができた。
放水は免れないな~と思ったが、エレカシのステージの途中から怪しげな雲が空を覆い、陽差しがなくなったので、さっきよりも少ない放水だった。
しゃがみこんで帽子を被って小さくなっていたが、それでも部分的にビショビショになってしまったが・・・。
ステージでは着々とKeaneのセット・チェンジが行なわれていて、ロゴ入りの背景幕が下りてきたのを見ているだけで胸が高鳴った。
大阪では前方はユニコーン待ちに占領されてしまい、盛り上がりに欠けたという話を聞いていたので、アウェイにならないように・・・とそれだけが心配だったが、周りにはKeaneのTシャツを着た人もいて、少しホッとした。

【KEANE】 14:45~ Marine Stage

4月の単独から3ヶ月半。今回のサマソニ参加のきっかけとなったKeane。あの感動が蘇る・・・。
SEが流れる中、ステージ上手からメンバーが登場。大阪のオフィの写真では、スポーツ・ジャケットを羽織っていてとても暑そうなTom(トム)だったが、この日はブルー・グレイのチェックのシャツにブラック・ジーンズ。髪が更に短くなって、まるで 『ハリーポッター』 に出てくる英国の寄宿生のよう。
「The Lovers Are Losing」 で軽やかにスタート。Tomの美しい歌声が、スタジアムにこだまする。
早くも顔がまっかっかのTomちんはニコニコしていて、こっちも自然と笑顔になった。
続いて 「Everybody's Changing」。大好きな曲が続き、イントロで泣きそうになった。Tim(ティム)のピアノがキラキラと輝くように響き渡り、足で大きくリズムを取りながら熱唱するTomちんのシャツは、汗でぐっしょりと体に張り付いていた。
そしてピコピコ音が流れ、ガラッと雰囲気が一変して 「Spiralling」。お決まりの “Poh~!” は、Keaneを知っている人だけで頑張ったって感じだったが、後半はユニコーンのタオルを巻いた人たちも一緒になって腕を上げていたのが嬉しかった。
「This Is The Last Time」 で、Tomがステージの端から端まで歩き、伸び伸びと歌い上げるサビでは、大きく手をかざしてオーディエンスを惹き付けて行った。目の前に来たTomちんは、本当に可愛かったな~。
「Is It Any Wonder?」 では、サポートのJesse(ジェシー)がギターをかき鳴らし、Timが煽るクラッピングにみんなちゃんと答えて盛り上がった。
決して完璧ではないスタジアムの音響の中、“静かな曲なんだけど、僕の大好きな曲” と言って歌った 「You Don't See Me」 の情感溢れるTomの歌声は、ゾクッとするほど素晴らしかった。
そして 「Perfect Symmetry」 のイントロが流れると、Tomが階段を降りて真ん中のフェンスの台に上ってニコニコ顔で熱唱。すごい盛り上がりだった。
エコーがかかって聞こえ辛かったが、“次の曲は、一緒に歌ってもらえると嬉しい。間違っても気にせずに・・・” だったかな、そんな感じのことを言ったあと、「Somewhere Only We Know」 のイントロが流れた。
「Perfect Symmetry」 からのこの流れは、本当にヤバい。自然と込み上げてくるものが・・・。4月のライヴの時の感動再び!と言った感じ。
大合唱とまでは行かずとも、周りからも声が聞こえていたし、曲が終わったあとドラムスのRichard(リチャード)が立ち上がって私たちに拍手をしてくれて、Tomも満面の笑顔で満足そうだった。
嬉しかったのが、歌い終わった後、隣りのユニコーン・ファンの人が “この曲知ってるわ” と仲間に言っていたこと。映画のサントラにもなっているし、きっとあの曲がこの人たちの曲だったんだ~って認識してくれたことだろう。
「Crystal Ball」 では、Tomがまた端から端まで歩き、最後にはゴロンと寝転がりながら手をかざして熱唱。
そして独特のベース・ラインのフレーズが流れ、Queen(クィーン)とDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の名曲 「Under Pressure」 のカヴァーを披露。アレンジがカッコ良く、TomのVo.もFreddie(フレディ)ばりだった。
最後は 「Bedshaped」。ゆったりと、そしてアグレッシヴに歌い上げ、最後のパート “oh、oh~oh~” では、みんなで手をかざしてコール&レスポンスがちゃんと出来た。
フェスゆえ50分という短さは仕方ないが、それでも感動を与えてくれて、幸せな気分にしてくれるKeaneは、やはり素晴らしいステージを見せてくれた。
何よりも、メンバー全員ニコニコしてプレイしていたのがとても印象的だった。
終わった後、Tomだけ上手にハケて、あとの3人は下手にハケたのだが、そこには “おーい、Tom~、どこ行くんだ~” というような表情でTomの方を振り返りながら去って行くTimがいた。(笑)

★Setlist★
・The Lovers Are Losing
・Everybody's Changing
・Spiralling
・This Is The Last Time
・Is It Any Wonder?
・You Don't See Me
・Perfect Symmetry
・Somewhere Only We Know
・Crystal Ball
・Under Pressure
・Bedshaped


【後編】につづく。


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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (Lana)
2009-08-14 09:53:55
KEANEのファンで大阪のサマソニに参戦しました。
もちろんキーンTシャツで

こちらの記事を読んで、あの興奮がよみがえってきました
ふぉー!って、踊りだしそうです

これからもKEANEがんばってほしいですね
返信する
Lanaさんへ (bloom)
2009-08-14 19:11:23
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
Keane、最高でしたね!
あの美しいTomの声と清らかなメロディは、素晴らしすぎます
これからもKeaneを応援して行きましょう!
返信する
こちらにもお邪魔します! (モスコ)
2009-08-16 00:06:19
bloomさんのお目当てはキーンだったのですね!
納得!
私もキーン観たかったんですけどね・・・。

トライセラは初期、結構好きで聴いてました♪
和田くんのポップさが好きなんです(かわいいし)

東京って会場内でもシャトルバスで移動するんですね!
広いですね~。
大阪は全部がこじんまりとまとまっておりましたよ。

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モスコさんへ (bloom)
2009-08-16 00:31:14
そう、Keaneだったんです♪ 
単独がホントに素晴らしかったので、今回のサマソニ参加を決断させてくれたのでした。
モスコさんにも見てほしかったな・・・。

トライセラはいろんなとこで、規制で入れなかった~というのを読んだので、見れてホントにラッキーでした。
和田さん、母親ゆずりの饒舌っぷりも可愛かったですぅ。

東京会場、広いっすよ~。私は未踏だけど、更に海の方にビーチ・ステージってのもあります。
移動するだけで疲れるのです。なので、バスは有難い!
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