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パワー・ポップのバイブル

2006-04-11 | music : various


多くの良質ポップ・バンドを世に送り出した、USのインディーズ・レーベルBIG DEALからリリースされた 『Yellow Pills』 シリーズ。
新旧関係なく、パワー・ポップの様々なアーティストの曲を集めた、究極のコンピである。
このシリーズを通じて知ったバンドも少なくはなく、私にとって正にバイブル的存在の大切なCDだ。
パワー・ポップのコンピは他にもたくさん出ているが、これほどまでに量・質共に優れていて、ベテラン、新人問わずに選りすぐりの曲を集めているコンピは、このシリーズを置いて他にはないと思う。
これまでにVol.1から4まで出ているのだが、今回は特に回数多く聴いているVol.2を取り上げてみる。
まず一曲目を飾るのは、Shoes。彼らは、続く20/20と共に80年代を代表するパワー・ポップ・バンド。
このVol.2からVol.4まで毎回登場のMaterial Issueの曲は、彼らお得意の女性の名前入りのタイトルで、これぞパワー・ポップという弾けるナンバー。
クラシック・ポップな香り漂うThe Sighsの曲も魅力的。
いつものノイジーさを抑えた優しいポップを聴かせてくれるのは、The Posies。
イントロを聴くだけでもうCANDYを思い出さずにはいられない、Kyle VincentのThe Raspberriesを思わせるナンバー。
Brian WillsonフォロワーのWondermintsは、ノリのいい弾けるポップ。
バブルガム・ポップと言えば彼ら、Redd Krossの曲は、グラム・ロックを思わせるアルバム未収録曲。
Vol.1で初めて彼の曲を聴いてすぐに気に入り、アルバムを購入したのがChris Von Sneidern。
ここでも、極上のポップスを聴かせてくれる。
Matthew Sweetの曲は、モッズを彷彿させるような、ブリティッシュ・インヴェンションを意識したかのような曲。
80年代に活動していたLane Steinbergの軽やかな曲は、コーラスがとても美しい。
そして最後を締めくくるのは、The Raspberriesと並んで70~80年代を代表するパワー・ポップ・グループのThe Rubinoos。
ひと言でパワー・ポップと言っても、いろんなサウンドがあることがわかり、どの曲を聴いても素晴らしい楽曲ばかりで、それぞれのアーティストが持つ個性豊かなカラーが瞬いている。
そんな素晴らしい選曲で魅了してくれたこのシリーズも、レーベルの倒産によって止まってしまったことが残念でならない。

01. Shoes 「A Thing Of The Past」
02. 20/20 「Nothing At All」
03. Material Issue 「Something's Happened To Catherine」
04. Bazooka Joe 「Parthenon Huxley」
05. Brian Stevens And The Flip 「A Little Bird Told Me So」
06. The Sighs 「Situations」
07. Jim Basnight 「Tonight」
08. Randell Kirsch 「Just Kidding」
09. The Posies 「Saying Sorry To Myself」
10. The Nicoteens 「You're Gonna Save Me」
11. Kyle Vincent 「Just A Matter Of Time」
12. Gladhands 「Sisters」
13. Wondermints 「Carnival Of Souls」
14. Redd Kross 「Switchblade Sister」
15. Bill Lloyd 「There's A Lot Of Love In This Room」
16. Chris Von Sneidern 「Call Out My Name」
17. Matthew Sweet 「Bovine Connection」
18. Lane Steinberg 「Empty Boy」
19. The Underground Cartoons 「Head First」
20. 20/20 「Watching The Headlights Burn」
21. The Rubinoos 「Stop Before We Start」


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