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ポップス・クラシックス その六

2006-08-08 | music : basics


何故か突然彼の歌が聴きたくなり、ベスト盤を買った。
Paul Young 『From Time To Time』、91年リリースのシングル・コレクション。
彼のアルバムは、85年の大ヒット・アルバム 『Secret Of Asociation』 のアナログを1枚持っているだけだが、かなり好きでコンサートにも行った。
80年代に “ブルー・アイド・ソウルの第一人者” とまで称されたPaulは、かなりアイドル的な扱いをされていた雑誌などもあったが、私は彼のソウルフルな歌が大好きで、今聴いてもホッとする。
Marvin GayやThe Chi-Litesなどのソウル、R&Bを始め、彼は様々なアーティストの曲をカヴァーし、それを自分のものに確立させて、持ち前の甘くてソフトな歌声で歌いこなしている。
さすがにシングル・コレクションだけあって、名曲が並ぶ。
1曲目はPaulのいちばんの代表曲で、大ヒット曲「Everytime You Go Away」。
ご存知Daryl Hall & John Oatesのカヴァーで、私はオリジナルも好きだが、Paulヴァージョンの方がより好きだ。
イントロを聴いただけで80年代にトリップさせてくれる、最高のラヴ・バラード。
「Everything Must Change」 を聴くと、今でも武道館で観た彼のステージが目に浮かぶ。
王子様のような袖口が広がってレースが付いたシャツのステージ衣装で、くるくる回りながら歌っていたっけ・・・。
Crowded Houseの名曲 「Don't Dream It's Over」 もカヴァーしている。
Neil FinnよりもPaulの方が声が太くて甘いので、オリジナルのあのキラキラした感じというよりかは、しっとりと仕上がっている。
本家Joni Mitchellとデュエットしている 「Both Sides Now」 は、まるで子守唄のように優しい。
この曲は、邦題の “青春の光と影” と言った方がピンとくるだろう。
The Chi-Litesの 「Oh Girl」 もステキなバラードで、抒情たっぷりとソウルフルに歌い上げる彼のVo.に聴き入ってしまう。
84年、Bob Geldof主催のBand AidではメインVo.に抜擢され、彼の歌声で始まる 「Do They Know It's Christmas?」 の “It's Christmastime ~” のフレーズは、とても温かく響く。
翌年のLive Aidでも、Alison Moyetとデュエットしていた。
今はどうしているのだろう・・・。

『From Time To Time ~ The Singles Collection』
01.Everytime You Go Away
02.Come Back And Stay
03.I'm Only Fooling Myself
04.Senza Una Donna(Without A Woman)
05.Broken Man
06.I'm Gonna Tear Your Playhouse Down
07.Everything Must Change
08.Wonderland
09.Don't Dream It's Over
10.Love of the Common People
11.Wherever I Lay My Hat(That's My Home)
12.Both Sides Now
13.Some People
14.Oh Girl
15.Softly Whispering I Love You