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ブレイク前のSloan

2005-06-22 | music : favorite


昨日のGrapesからのカナダ繋がりということで、今日はSloanについて・・・。
もう今では日本でも人気が定着し、何度か来日もしている彼ら。でも私は、メジャーになる前の彼らが実は好きだったりする。
Sloanを知ったのは、最愛のバンドgigolo auntsと大の仲良しだったことから。彼らはお互いにファンでもあり、いい刺激をし合っていた。
SloanのホームタウンのHalifaxとauntsのホームタウンのBostonは、距離的にも比較的近いということもあり、いろいろと交流も深かったようだ。
Sloanは、Jay Fergudon、Pat Pentland、Chris Murphy、Andy Scottの4人からなるバンドで、彼らの最大の魅力はなんと言っても、4人全員が曲を書き、リード・Vo.を取れるということ。これはハッキリ言ってかなり強みである。
メンバー中3人がソング・ライティングとリード・Vo.というauntsにしてもそうだが、アルバムを通して聴いていてもメリハリがあるし、ライヴも変化があって退屈しない。
でも、93年にリリースされたデビュー・アルバム 『Smeared』 ではあまりその辺のことは感じなく、ただ何となく聴き過ごしていただけだったが、翌94年にリリースされた2nd 『Twice Removed』 を初めて聴いた時、我が耳を疑ってしまった。
“えっ!? こんなにいい音出してたっけ?” と・・・。そして次の瞬間、それは愛聴盤と化した。ここまで成長してくれると、こっちまで嬉しくなってしまう。
全体的にゆったりとした、心地良い落ち着いたメロディで、それに乗っかる乾いたギターの音が、60~70年代の音を思わせ、とても安らぐ。・・・そしてそれは、単なる焼き直しではない・・・。
94年秋頃、彼らに解散の噂が立った。彼ら自身、当時のレコード会社GEFFENのプロモーション手段に不満を抱いていたということと、ドラムスのAndyが、活動拠点とは反対側の西のVancouverに引越ししてしまったということが重なり、活動しにくくなったからという理由だった。
しかし、95年に入ってからはカナダ国内の様々な町を、プロモーションで精力的に回り、着実にその名を広めて行った。
そして、本国カナダはもちろん、USでもジワジワと人気を得て、98年、『Navy Blues』 をリリースした頃には、ここ日本でもかなりの人気を博し、初来日を果たした。
だがその頃の私は、少し彼らへの興味が薄れていたので、ライヴには行かなかった。
もちろん、今でも変わらずにいい音楽を届けてくれていることに違いないのだが、 『Twice Removed』 を聴いた時の様な感動がないのだ。何故だかはわからないが・・・。
Montrealの友達がかつて送ってくれた、カナダのMTVと言われる “Match Music” でのSloanのアコースティック・ライヴの映像を、先日久しぶりに見た。
4人横一列に並んで歌うという、まるでコーラス・グループのSHOWのようなそのステージ。
キレイで澄んだハーモニーは、やはり絶品で、何者にも勝るものはないほどに輝いていた。