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100分の1の奇跡

2005-06-14 | music : favorite


昨日、Rideのことに触れたので、今日は彼らのことを書こうと思う。
90年代に活躍したRideは、4枚のアルバムと11枚(!)のEPをリリースして、1996年に解散してしまった。
イギリスのアート・カレッジ時代からの仲間だったMark GardenerとAndy Bellがソング・ライティングの中心となり、ノイズ・ギターにのっかって繊細なメロディと美しいハーモニーを奏でていた。
EP 『Ride』 と 『Smile』 に収録されている「Chelsea Girl」は名曲だ。
私は初めて4人の姿がジャケットになった 『Carnival of Light』 がいちばん好きで、リリースから10年経った今でもよく聴くアルバムだ。
私も大好きなThe Black CrowesやPrimal Screamを好むMarkの音と、The Stone RosesやThe Byrdsを好むAndyの音がバランス良く絡み合っていて、中でもヘヴィなギターとズシンと響くドラムのイントロで始まる 「How does it feel to feel?」は、Crowesの1st 『Shake Your Money Maker』 を手がけたGorge Drakouliasプロデュースで、南部アメリカ(サザン・ロック)の匂いがする。
ちなみに、丁度同じ94年にはPrimal Screamが、『Give Out But Don't Give Up』 をリリースしていて、これもサザン・ロック色濃いアルバムで、愛聴盤のひとつである。
90年代のギター・ポップ&Britpopファンで、Rideのことを知らない人はいないと思うが、コレと言った抜きん出たヒットはなかったので、曲は知らない人もいると思う。
でも、もし彼らの曲を聴いたら、きっと “あ、コレがRideだったんだー” と思うことだろう。
またRideは、ジャケ写、特にEPのジャケ写がとってもステキで、私は特に 『Twisterella』 の写真が大好きだ。

「Twisterella」

バンド解散後、BBCのライヴやベスト盤などのCDがリリースされ、Andyは、Hurricane#1を経て、ギターからベースに転向し、今ではご存知、oasisのメンバーとして活躍している。
男くささ漂うoasisの中で、唯一キュートなままのAndy。
MarkはExile、The Animalhouseというバンドを経て、現在はソロで活動中だ。
丁度今、ツアー真っ最中で、本国UKのみならず、ヨーロッパやUS、カナダなどでも精力的にツアーをしている。2年前には来日もし、小さなライヴハウスでプレイした。
Rideの頃は肩まであった黒髪も、今では金髪で超短髪になっていて、かなりおじさんになってしまったことに驚いたが、そんなMarkももう35歳。
当たり前のことだけど、いつまでも可愛いMarkではいてくれない。(笑)
MarkとAndyの確執で解散してしまったRideだが、The La'sのように奇跡の復活を願っている。
でもやはりAndyがoasisで活躍している限り、実現は100分の1の奇跡かな・・・。