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これぞ、POWER POP!!

2005-05-30 | music : special


90年代のPOWER POPファンなら、知らない人は多分いないと思うけど、今では殆んど彼らの存在は知られていないかも知れない。
Material Issue・・・アメリカはChicago出身の3ピースバンド。
Chicagoと言えば、大御所Cheap Trickが有名だが、Material IssueもCheap同様、Beatlesの影響を多大に受けているPOWER POPバンドだ。
1991年にこのデビュー・アルバム 『International Pop Overthrow』 をリリース。
思いっきりパワフルで、これぞと言わんばかりの洗練されたPOPなメロディ。
3ピースとは思えない厚みのあるサウンド。エモーショナルなギターにビートの効いたリズム。
リードVo.&GのJim Ellisonのちょっと鼻にかかった高めの声。そしてベーシストTed Ansaniとの絶妙なハーモニー。
何から何まで “これぞ、POWER POP!!” とうならせる要素たっぷりのアルバムだ。
この1stアルバムは大絶賛され、ファンの間でも最高傑作と言われているが、私は94年にリリースされた3rdアルバム 『Freak City Soundtrack』 が特に好き。

『Freak City Soundtrack』 1994

一緒に口ずさみたくなるような楽曲ばかりで、今でもかなりのローテーションで愛聴している。
でもその後、新作を待ち望んでいた私の耳に、悲しいニュースが舞い込む。
それは・・・Jimの自殺だった・・・。
原因は詳しくはわからないが、もう彼の声が聞けないと思うと、悲しくて仕方なかった。この目で、一度は彼らのステージを見たかった。
『Telecommando Americano』 のレコーディングの後、命を絶ったJim。97年にリリースされたこのアルバムが、結局最後のアルバムとなってしまった。

『Telecommando Americano』 1997

彼らのことを知らないって人も、POWER POPファンなら聴いて欲しい。いや、騙されたと思って、是非一度聴いてもらいたいバンドである。

Material Issue及び、Jim Ellisonのバイオはこちら