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特別な存在・・・gigolo aunts篇

2005-05-24 | music : special


私には特別な存在のバンドが2つある。
そのひとつがgigolo aunts、Boston生まれのPOWER POPバンド。
正確には、メンバーの出身地はBostonではないが、auntsが本格的活動を始めたのがBostonだった。
私とauntsとの出会いは、Londonに遊びに行っていた時、小さなCDショップで流れていた「Mrs. Washington」だった。
何もかも全てが私好みの音だった。
エッジの効いたギター、キュートなコーラス、これでもかというくらいPOPなメロディ・・・。
即、その場で彼らのアルバム 『flippin' out』 と、ミニアルバム 『full-on bloom』 を買った。
そしてアルバムを初めて聴いたあと、思わずCDを抱きしめてしまった。
もう夢中で聴きまくった。
その日から私のauntsへの愛は続き、出会いから12年以上たった今も、彼らの音楽は欠かせない。

この 『flippin' out』 と 『full-on bloom』 のジャケットのモデルは、女優のクロエ・セヴィニ。
後に 『KIDS』 という映画でブレイクする前の彼女を起用し、PVにも出演している。
『flippin' out』 は、CDとアナログのジャケが違うのだが、どちらもとてもキュート。
Velvet CrushのサポートメンバーだったVo.&GのDaveを筆頭に、メンバー全員がリードVo.をとれるので、コーラスも厚みがあって、洗練されている。
「Where I Find My Heaven」は、ジム・キャリー主演映画 『DUMB AND DUMBER』 の挿入歌、UK BBC2の人気シットコム・コメディ 『Game On』 の主題歌にもなった。
そのサウンドは、多くのPOWER POPファンを魅了したに違いない。
auntsは、本国USAよりヨーロッパで強く支持されていて、UKのFire Recordsや、スペインのBittersweet Recordsから先にリリースされ、後にUSAでリリースというパターンが多い。
ブレイクもUKの方が早かった。
1993年に初来日したが、その後EPをリリースしていたものの、次のアルバムをリリースするまでいろんなことがあり、結局6年かかった。
その通算4枚目のアルバム 『Minor Chords and Major Themes』 もとてもいい作品なので、後日、改めてこのアルバムについて書くことにしよう・・・。
何度かUSAに渡り、auntsのツアーを見に行っている間に彼らと仲良くなった私は、レコーディングスタジオに遊びに行くという貴重な体験もした。
1995年にメンバーがふたり変わり(ドラムスとギター)、活動拠点もロサンゼルスに移っている。
現在バンドは休止状態で、リードVo.のDaveは昨年ソロ・アルバムをリリースし、スペインをツアーした。
Londonでも一夜限りのライヴを行い、約10年ぶりに再会した。
そして丁度今、Lisa Loebと一緒にツアーを行なっている。
Daveのソロ・ワークはかなりアコースティック&メロウで、Londonでギター1本で歌った「Where I Find My Heaven」は、バンドの音で聴くのとはまた違った魅力があった。
auntsのことを、「解散してはいない」と言ったDaveの言葉を信じて、またいつか必ず、auntsのステージをこの目で見ることができる日を待ち続ける・・・。