親指サブホイール付きダブルホイールマウスを入手

リンク: ITmedia PCUPdate：エレコム、親指サブホイール付きダブルホイールマウス.

今日、エレコムの横スクロールホイール付マウスを入手して使ってみたので、ちょっと雑誌レビュー風に書いてみたりする。

エレコムの「M-DWUR」シリーズは、一般的なホイール付マウスの2ボタン＋ホイールをベースに、同社オリジナルの横スクロール用サブホイールをマウス左側に搭載した光学式マウスだ。分解能は800カウントなので、少ない移動で大きな移動が可能と、省スペースでの利用に適している。マウス自体の見た目はやや安っぽいが、軽量な上にマウスボタンを押したときの感触が良く、また、中央にある大きめなホイールも回しやすいため、意外と操作感は良い。
さて、気になるのは右手親指で操作するサブホイールの使い勝手だ。パッケージには「For Excel」と入っており、Excelでの横スクロール操作が売りとなっている。この機能はドライバをインストールしなくても、マウスを接続すれば、Excelをはじめブラウザなどのアプリケーションで横スクロールが可能になる。なるがしかし。
サブホイール上の親指を上下に滑らせると、ホイールの端で指がマウス本体の横の部分に引っかかり、大して回らないのだ。Excelの場合だと、うまくいって2～3セル程度移動するだけ。これをちまちまと繰り返さないと、表の端まで移動できない。縦方向のホイールと同じ感覚を期待すると、回転させるたびにかなりストレスがたまってしまう。しかも、このときに不安定なマウス本体を支えようとしてか、不意にクリックしてしまうこともある（慣れれば防げるようになるが）。
マウスを手に持って、このサブホイールと同じ方向に親指を滑らせれば満足のいくスクロール移動量を得られるが、わざわざそんなことをするくらいなら、素直に中央のホイールをクリックして、マウスを横に移動してスクロールさせた方が早いというもの。おそらく親指がフィットするようにサブホイール部分をくぼませたのだろうが、それが裏目に出てしまったような印象を受ける。サブホイールの回転部分をもう少し上に出してやれば、操作感もずいぶん違ったのではないだろうか。
結論としては、普通のホイール付マウスを買ったと思えば悪くはないが、サブホイールを期待して買うと泣きを見るかもしれないので、その場合は素直にチルトホイール搭載マウスをお薦めする。
ちなみに、対応OSになっていないMac OS X v10.3.9+Excel v.Xでも横スクロールの動作は可能だった。ただし、ホイールのクリックでスクロールする機能はMacには搭載されていないので、代替操作がないことに注意したい。

……とまぁ、こんなところか。横スクロール以外は悪くないんだけど、売りがこれじゃあ、ねぇ。ということで普通のマウスとして使うことにする。横スクロールするホイールっていうギミック自体は嫌いじゃないんで、次のモデルに期待。