今月発売の6枚は特別な6枚
岩崎宏美のオリジナルアルバム、紙ジャケットCDによる復刻盤シリーズ、いよいよ明日25日(今日から一部店頭にも並んでいたはず)第3弾が発売になります。実はここまで2ヶ月に分けてリリースされた10枚はすでに一旦CD化されていたものの再復刻(「恋人たち」だけは単独フォーマットのCD化は初でしたが)で、もちろんリマスターされたクリアな音やボーナストラックなどでは楽しませてはくれていましたが、岩崎宏美ファンとしては初CD化となる今月の6枚が20年以上待ってましたという特別な6枚になります。まだ我が家には届いていませんが…
緋衣草(サルビア)
シングル「恋待草」を中心に草花をテーマに新しい日本の歌をと制作された意欲作。彼女のファンになったのはこのアルバムがリリースされてから半年後だったので、1年後ぐらいに購入ししたはず。当時、中学生の自分はシングル曲中心に楽しんでいたので難しくてついてあまり聞かなかったかもしれません。それでも「すみれ色の涙」のB面になった「ひまわり」が好きだったことを覚えています。唯一ポップな「今夜だけは」はコンピレーションテープにに入れていたので「だからダンスウィズミー♪」なんて今でも歌えるかな。
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すみれ色の涙から…
歌が難しくなりすぎたという反省(本人談)からリリースされ大ヒットした「すみれ色の涙」がカバーソングだったことから生まれたカバーアルバム。実はビクターの通販サイトでCDとしてリリースされていましたが、私は未入手でした。「Dear Friends」シリーズのご先祖様のようなアルバムですね。「歌が難しくなりすぎたという反省」も全曲カバーナンバーというコンセプトも、裏側にはすでに隆盛だったカラオケブームというのがあったのではないでしょうか。カラオケからヒットが生まれるいう新しい潮流の中で、カラオケで歌うには岩崎宏美の歌はどれも難しかったですからね。このアルバムもファンになる直前のリリースだったので、後に購入したものの、あまり聞いた記憶がありません。しかし、恥ずかしながらニューミュージックの名曲「卒業写真」や「夢で逢えたら」などはこのアルバムを通じて初めて知りました。
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夕暮れから…ひとり
大ヒット「聖母たちのララバイ」を収録したアルバムで、岩崎宏美にとって最大のヒットとなったアルバム…のはず?もしかしたらデビューアルバム「あおぞら」のほうがセールスが上だったかもしれませんが、レンタルレコード全盛で歌謡曲全般のセールスが伸び悩んでいた中、ヒット作という意味ではこちらに軍配が上がると思います。洗練されたポップスアルバムで、歌謡曲色が薄く、時代を超えて楽しめるナンバーが多いと思います。カセットテープに録音して何度も何度も聞いたアルバムですのでどの曲にも思い出がいっぱい。またこの時期のアルバムはコーラスも岩崎宏美自身がレコーディングしていてこのアルバムなどは「聞こえる声はすべて岩崎宏美の声です」と本人がラジオで言っていたのを思い出します。このアルバムはぜひ多くの方に聞いていただいたいので後で別枠で紹介します。(
こちら)
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Love Letter
「聖母たちのララバイ」が大ヒットしたことへのレコード会社からのご褒美といえるアルバム。全曲、岩崎宏美自の作詞(自身のよる作詞曲のリリースもはじめて)で、自伝的な内容の「I like Seijo」や「深川 その1/その2」などファン向けの楽しい歌だけでなく、テレビで披露した「やさしい妹へ」や「ときめき」はアルバムから独立して聞いても聞き入ってしまうナイスバラード。当時のディレクター飯田”ルイジアナ・ママ”久彦氏とデュエットした「My darling」の作曲は竹内まりやというのも今になってみると贅沢な1曲。今回の復刻シリーズは帯や歌詞カードまでCD縮小サイズで詳細に再現されていますが、あの4つ折りサイズのイラストつき手書き歌詞カードもファンとしては楽しみです。
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私・的・空・間
火曜サスペンス劇場の主題歌シリーズがヒットする谷間でリリースされ好盤。「夕暮れから…ひとり」とともに長い間CD化の要望が高かった作品。久々の筒美京平作品が7曲(シングル化されてないものもあり)もあり残りの3曲を安全地帯でブレイクする前の玉置浩二が提供しているのもポイントが高い。とにかく捨て曲が1曲もなく、名曲ぞろい。贅沢に配置されたミュージシャンによるクールな演奏も効いていて、絶頂期の豊かな歌声とともに20年たっても絶対に色あせない瑞々しさに溢れているはず(アナログを聞く環境がなくなってから10年以上は聞いていないのです)。今回の復刻シリーズで1番楽しみにしていた1枚。こちらもおすすめですのでこの後で別枠でさらに紹介したいです。(
こちら)
ボーナストラックは以前にビージーズ(正確にはアンディー・ギブか)のパクリ?なんて感じで紹介(
こちらのエントリー)したB面曲「夜明けの天使」と同じくB面曲「Waiting」。どちらもB面の枠を超えた素敵なナンバーですが、前者は特に無限とも思えた岩崎宏美の当時の伸びやかな声を堪能できるパワーポップナンバーで京平先生のにんまりとした笑顔が聞きながら浮かんできます(といいつつあまりご尊顔を拝したことはないのですが)。
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ディズニー・ガール
洋楽のカバーアルバムですが、選曲が渋い。当時はファンの中心は20代から30代前半ぐらいまでだったと思うのですが、それから10年、20年経ってから楽しめるようなラインナップになっているのではないでしょうか。ダイアナが抜けた後のスプリームスのしかも晩年の曲なんてシブすぎます。音源の一部はアイドル時代のカバーアルバム「恋人たち」と抱き合わせのコンピレーション盤でCD化されていましたが、後の達郎夫妻がデュエットでカバーした「Let It Be Me」は今回初CD化ではないでしょうか?今思うと、リンダ・ロンシュタットがスタンダードアルバムで大当たりを取っていたのに触発されての企画だったのかな?なんて想像します。
こちらにも「すみれ色の涙から…」には収まらなかった、「岩崎宏美のすべて」収録の曲がボーナストラックとして追加されていますが、ベスト盤で一度CD化された「思秋期」のニューバージョンは絶対おすすめ。とっても美しい演奏による前奏や間奏がついて壮大な抒情詩に昇華されています。私は実は最初に買った、「岩崎宏美のすべて」の抜粋バージョンのベストワン(とかってタイトルだったと思います)というカセットテープが彼女のソフトで最初に購入したもので、そこに収録されていた「思秋期」はこのバージョンだったこともあり、後になってシングルバージョンを聞いて「どっひゃー全然違う」と思のが、にわかファン時代の懐かしい思い出。
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