写真家・小林伸一郎 オフィシャルブログ

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訴訟の件 代理人弁護士コメント ニュースリリース2010年12月21日

2010年12月21日 | インポート

写真著作権等に関する損害賠償請求の判決(勝訴)のお知らせ

平成22年12月21日、写真著作権等に関する損害賠償等請求訴訟において、原告丸田祥三氏の請求を全て棄却する判決が東京地方裁判所にて言い渡されました。

【訴訟概要】 

提訴日 平成21年1月9日  原告 丸田祥三   被告 小林伸一郎

事件名 平成21年(ワ)第451号損害賠償等請求事件

原告の主張は以下のとおり。

・原告写真に依拠して写真を撮影し出版、頒布し、写真集に原告の氏名を表示しなかった。

・著作権関連写真5枚及び一般不法行為関連8枚の写真の撮影・発表によって、丸田祥三氏の権利(名も無き廃墟に美を酌み取り作品写真として世に出すことによって得られる商業利益)が侵害された。(※1)

・写真集「亡骸劇場」の巻末インタビューにおいて、廃墟写真の先駆者のような発言をしたとしたことが原告の名誉毀損にあたる。

【請求内容】

1.写真集増製・頒布の差止め

2.写真集の当該写真部分の廃棄

3.著作権侵害による損害賠償請求(28万7117円)

4.氏名表示権侵害による慰謝料請求(200万円)

5.名誉毀損による慰謝料請求(100万円)

6.不法行為【訴訟概要※1】による損害賠償請求(300万円)

7.謝罪広告

判決は、

著作権侵害の対象と指摘された5枚の写真については翻案には該当しないとの理由で、

その他の主張に関しては最初に廃墟を被写体としたことで生じる営業上の利益は法的保護に値しない等の理由で、

それぞれ原告の請求を退けました。

本件訴訟で問題とされた写真はいずれも小林氏が独自のテーマと視点から撮影した写真であり、丸田氏の写真の盗作ではなく、異なる写真表現であるという当方の主張を認めた正当な判決であると考えます。

丸田氏は、訴訟以前から今日に至るまで、小林氏及び関係者に対する非難、誹謗中傷や、審理の内容に即さない発言を繰り返されており、大変遺憾に思っておりますが、判決理由中で、写真表現の精神性、技術の違いも含めて、詳細に認定していただけました。

本判決により、小林氏の主張が真実として全て認められたことが結論とご理解いただければと存じます。