写真家・小林伸一郎 オフィシャルブログ

写真集、写真展のお知らせ、日々の出来事など綴っていきます。

人形 HITOGATA

2011年06月07日 | 人形

平凡社から刊行されていた月刊誌『太陽』の主催で太陽賞という写真賞があった。1991年、「ドールズ」という作品で準太陽賞を受賞した。それらの写真は球体関節人形のような人形ではなく、主に遊戯施設や秘宝館、街角や廃墟に置き去りにされた人形。当時、私は「名も無きゆきずりの人形たち・・・」と言っていた。その後、廃墟や建造物を撮影する旅のかたわら、人形へレンズを向け続け2000年に写真集『人形 HITOGATA』を出版した。写真集に掲載されている人形は692体、自分で言うのもなんだが何度見ても面白い。出版後シリーズとして一区切りかと考えたが、中版フィルムカメラに変えて今も撮り続けている。今年に入り大量のネガをセレクトしてプリントしている。総勢何百体になるのか楽しみだ。

Blog016

小林伸一郎写真集『人形 HITOGATA』 2000年出版