あの『エミリー・ローズ』がDVD化

　夏といえばホラー映画なのだが、最近は現実の事件の方が先にいっている。そんな悲惨な事件の連続にとても気分は晴れない。いっそ、古典的な日本の怪談あるいは西洋の悪魔憑きの話の方がわかりやすい、なんてことを思っていたら、『エクソシスト』よりもドキュメンタリーに近いと言われる『エミリーローズ』が DVD化される（7月19日・水）ということを聞いた。
　悪魔祓いというのは実はカトリックの司祭（神父）に認められている仕事のひちつである。神父養成の課程にそのやり方が教えられるという。
エミリーローズは19歳の女子大生で、ある日突然おかしくなる。悪魔に取り付かれたと確信したローズはムーア神父に悪魔祓いを依頼する。しかしその甲斐なく死んでしまう。結局過失致死で裁判になるのだが、法廷に悪魔祓いの一部始終が記録されたテープが公開される。そして、彼女の書き残した一通の手紙が公開された・・・・。現代に起こった悪魔憑きの話、理性で押し付けてきた宗教の最も深いところが、裁判を通してあらわにされていくが、その不可解さには誰も答えを出せないし、最近の事件の不可解さにもある意味で通じているものがある。

　実話を元にした映画でこれは「ホラーではなく、ドキュメンタリー」であるというのが映画のキャッチコピーだ。

「ローズマリーの赤ちゃん」「エクソシスト」と同種の映画は多いが、少し人間の神秘について考えさせられる映画だ。

エミリーローズ公式サイト

amazonで検索
エミリーローズ