matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

「奥の細道」出立の地と千寿竹やぶ

2018-06-25 11:22:54 | グルメ




 千住

 6月中旬の梅雨の晴れ間の日、京成線
千住大橋駅で下車しました。

1689年(元禄2年)、松尾芭蕉は舟
に乗って深川を出発し、千住大橋付近で
下りて、矢立初めの句を詠みました。



「おくのほそ道」の冒頭です。

「月日は百代の過客にして、行き交う年
もまた旅人なり。・・・・・・
千住という所にて船をあがれば、前途三
千里のおもひ胸にふさがりて、幻の巷に
離別の泪をそそぐ。・・」

「行く春や鳥啼魚の目は泪」

(もう春は過ぎようとしている。その別
れを思い鳥は鳴き、魚の目には涙が浮か
んでいるかのように見える。)

この地から芭蕉一行は600里(24
00km)、約150日間の東北・北陸
を巡る旅へ出発しました。



駅から歩いて5分、千住宮元町交差点に
「千寿 竹やぶ」があります。

昭和49年創業。ちょうど昼時、「天ぷ
らもり」を注文しました。

店内は落ち着いてモダンな雰囲気です。



海老と野菜の天ぷらはからっと揚がって
います。



十割そばは風味も舌触りも抜群です。
契約栽培の蕎麦の実を石臼挽で自家製粉
しています。

接客も丁寧です。


千住の発展は、1594年(文禄3年)
徳川家康により千住大橋が架けられた
ところから始まりました。

江戸時代、日光街道の初宿だった千住宿
。当時旅籠55軒が軒を連ねました。

千住仲町から旧日光街道を北千住駅方面
へゆっくり歩きました。



途中「森鴎外旧居の地」があります。

鴎外の父がこの地に医院を開業し、若き
日の林太郎が20才から28才にかけて
住所としたそうです。


  (横山家住宅)

横山家住宅は、1819年(文政2年)
の建造。地漉き紙問屋として栄えた家
で、伝馬役を担ったことから伝馬屋敷
とも呼ばれるそうです。

細格子造りが千住宿の面影を伝えます。


「千寿 竹やぶ」 足立区千住河原町
         7-12



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
奥の細道の出立に思うこと (F)
2018-06-25 19:03:46
芭蕉が静かに普段通りに生活する中で、自然に出立する姿が目に浮かぶようです。何千キロの旅に出かけるとは思えない旅立ちですね。歴史を身近に感じます。
次回を楽しみにしてます。
返信する

コメントを投稿