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高校教師 (1993年)

2014-04-21 22:33:20 | 過去ドラマ等等
『明日、ママがいない』を見て、
やっぱり野島伸司関連のドラマって良いなあ、と思いまして
大方見返そうという気持ちになりまして。



で、今回選んだのが、『高校教師』です。



ひっさしぶりに知名度が高い、大ヒットドラマの視聴ですね。
知らない人はいないでしょう。

つーか、知らない奴がいたら、
「さっさと見ろゴルァ!」と首根っこ掴んででも見せたい名作です。


こういう作品は、多くの人がレビューとか感想を書いてるので、
今さら自分が感想書く必要もないよなあ、と思ったんですが…。

単純に、見返したくなったんですよね。
10年前ぐらいの深夜の再放送で見てすごく感情移入して見た記憶があるんですが、
考えてみれば、全話を本当にじっくり見たことが無かったので…。

で、見たら、完全に心持ってかれてしまいました…。



主なあらすじはこちら。(TBSチャンネルより転載)
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「教師と生徒の愛」という禁断のテーマを描いた名作ドラマ「高校教師」。
ヒットメーカー・野島伸司がTBSで初めて連続ドラマの脚本を手掛け、
最終回に33%という高視聴率を記録した。
無垢な魂を持った一人の少女との無償の愛の数々に、教師・羽村は自らの人生を狂わせていく…。

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※もちろんネタバレ満載です。



もう4話終わった段階で悲しくて悲しくて涙がボロッボロ出ましたよ…
羽村先生(真田広之さん)があまりにも不憫でかわいそうで。

羽村先生は、ちょっと優柔不断だけど真面目で、誠実で、とても心優しい平凡な男性です。
親の期待を背負い、その親の期待を裏切ることなくずっとレールを通って歩いてきた。

誰かに暴力をふるったり、自分の本当の感情をあらわにすることも
ほとんどしてこなかった人なんだろうなと思います。


そんな人がさ…3話終わった段階で、
本当にどんだけ虐げられるの?ってぐらい虐げられててさ。

それも現実離れしてなくて、いかにもありそうなネチネチとした
真綿で首を絞められるようなことの繰り返しで…。

丁寧に淡々と羽村先生の居場所がなくなっていく過程を違和感なく描くものだから、
見てるこっちが辛かったし、感情移入しましたよ。

野島さん、よくもまあこんな辛い展開を淡々と書けたものだ

と、見ていて感心するぐらいです怒ってる

羽村先生に感情移入すればするほど、繭(桜井幸子さん)や新庄先生(赤井英和さん)の
羽村先生に対する優しさも痛いほど見ているこっちの身に沁みてさ…。

羽村先生がほっとしたような顔で、
新庄先生や繭と接しているのを見るだけで涙がボロッボロ出ましたよ。


その優しいシーンが、また残酷な展開を引き立ててるもんだから
ほんっとーにタチが悪い作品ですよ。


彼がこれまで信じてきたものが少しずつ崩壊していくその物語は、
4話での激昂で、悪い方向に結実してしまったんだな、と。


10年前に見たときは、
繭と出会わなければ羽村先生は平凡に暮らせてたのかな~
でも繭かわいいもんな…こんな天使のような子いたら、何とか救いたくなるよなあ


という感想だったんですが(今考えるとどんだけ真剣に見てなかったのか…反省です)

全然違いましたよ。

羽村先生は、信じてきたものが揺らぐたびに、
繭の優しさと健気さに癒されてたんだなって。

繭の羽村先生に対する愛情は極めて純粋で、
とても優しさと思いやりにあふれてたものなんだなあって、


初回からちゃんと見たら、そのことに気づかされました。


クソ女な婚約者が退屈だと言ったコウテイペンギンの話も、繭は楽しそうに聞いていたし

他の生徒たちがボイコットした生物の授業も、彼女はボイコットせず出席してた。

クソ女が浮気していた事実も、結局彼女の口からは羽村先生に言わなかったし。


元々本意ではない高校教師も、羽村先生は彼なりにがんばろうと努力するけどうまくいかない。
平凡な家庭を持ちたいというささやかな願望も、クソ女が思った以上にクソ女。
だけど、親を裏切れない。


小さなことの積み重ねが、どんどんどんどん羽村先生の繊細な心を
傷つけて追い詰めていくのがね、分かるのよ


それでも、どんなに自分が辛くても、
羽村先生は平穏な日常と幸福な未来を守ろうと頑張ってたんです。

それらすべての希望が、絶望へと変わった瞬間は見てて辛かったな…。


だからこそ、繭のまっすぐでひたむきな愛情を、羽村は強く拒絶はできなかった。
だって、彼にとっては必要だったから。自分が求めていたものだったから。


4話で羽村と繭は動物園に行きます。
制服でデートしていいのかよと言うツッコミはなしにしておきましょう…。

二人は本当に楽しそうにはしゃいでて、見ててほのぼのした

だけど、それらの楽しいシーンのあとに、
羽村先生のずっとおさえつけていたものが、溢れ出しちゃうんですよね。

研究所の上司や同僚に殴りかかっただけではだめだった。
誰かに受け止めてほしかったんだろうなって。



愛は意味を持たない概念に過ぎないか…
普遍的な愛なんてものは、進化の過程においては
何の意味も持たないと言われているんだよ。


と、愛そのものを否定。
そりゃそうですよね…。彼なりに愛情を持っていた人間から裏切られすべてを失ったんだから…。


そんな羽村先生を見て、繭は何も言わず、ただ隣で一緒に涙を流してた。
彼の辛いと思う気持ち、悲しいと思う気持ちを共有した瞬間ですよね。

もうこの瞬間、二人は先生と生徒ではなくなってしまった。
ぎりぎりでもちこたえていたものが4話でヒビが入り、5話で完全に崩壊しちゃうのです。


これは名シーンで、やっぱり涙はボロボロ出ましたよ




いやね…正直『高校教師』って作品をなめてたね。

初見でもかなり心をもっていかれた記憶があったんだけど、
それはあくまで初見だからであって、
2回目ならまあ冷静に見れるだろうと思ってた自分が今となっては恥ずかしい。


本来は、一気見してから感想を書こうと思ってたんですけど、
それすら耐えられないぐらい色んな感情があふれだしてきました。

今にもこうやってブログに書き殴らなきゃいられないぐらいです。
でもたいしてまともなことは書けないっていう


2話終わりでもうボロボロ泣いて(繭の10円のくだりで涙腺決壊したんです)

4話終わった段階で、羽村せんせえええええ・゜・(ノДT)・゜・


となって、今に至る次第です。はい。めんぼくない。

構成も中だるみが無くてすごい。

1話~4話は、羽村先生が信じていたものすべてを失い
繭に対して特別な感情を抱くまでの物語なんですね。

5話で、完全に平凡な日常を捨て、破滅への道を歩き始めてしまう。

6話以降は、繭の隠された秘密が明かされ、それでも羽村が繭を愛するまでの構成。



1話だったかなあ。
鬼畜男な藤村先生(京本政樹さん)だか女教師だか誰かが女子高生のことを

選択肢が狭まっているから男性教師に特別な感情を抱きやすい。
そういうことがよくある。


みたいなことを言ってたけど、
今考えたらこれも伏線というか、ミスリードだったのかも。

繭も、多くの女子高生と同じように、淡い恋心を羽村先生に抱いていた…。
と思わせておいてのあの後半の展開。
初見のときから「この父親きもちわりい…怪しすぎる」とは思ってましたけどね

そう考えると、つくづく感嘆せざるを得ない。

近親相姦・同性愛・レイプ・裏切り・教師と生徒の恋愛。


これらの過激な要素を入れ込んだ作品なんだけど、
決して派手ではなく、丁寧に淡々とストーリーを紡いでいます。

そして際立つのは、そういった過激な部分ではなく、
むしろ平凡でなんてことのない些細なシーンの方ばかりです。

新庄先生・繭・直子(持田真樹さん)・羽村先生のシーンとか、
ほんとうにほほえましくてほのぼのするのに、なぜか涙があふれてくる。


平穏で幸福なシーンがあればあるほど、
彼らの心情を思って胸が苦しくなってしまうのです。
いわゆる相互効果というやつですね。

明らかに空元気の直子に、何も聞かずそばにいてやる新庄先生が、
何て良い奴なんだとそこにも涙するし…


向かい合った駅のホームで、羽村先生の仕草を真似する繭の愛らしさも、
なぜか涙が出るし…


演出も良いんでしょうね。


ここが泣くところやで!!
と大げさな音楽を流すこともなく、演出もなく
ただ淡々としている。

それが逆に引き立つんですよね…。

無音だったり、森田童子さんの音楽が静かに流れていたりするんですけど、それが逆に良いんです。

今のドラマ制作者は、大いに見習ってください。

そしてもちろん、演技もすごい。
真田広之さんの繊細であどけない優しい演技が、羽村先生を体現していて、
そりゃ繭じゃなくても守ってあげたくなるわと思わせるし…。

桜井幸子さんは、もう、完璧
繭役がこの人じゃなかったら、奇跡は起きなかった。
4話見た時点でそう断言できるね。

健気で明るいけど、どこか儚げで影のある難しい役だと思うんですが、完全に繭だもんなあ。





美しく透明感があって静謐だけど、パワーにあふれた作品だと思います

まさに奇跡のドラマです。


とにかく見ていてかなり心を揺さぶられたので、とりいそぎ4話までの感想です。
他の役者さんの演技についてもあとで後述するのでとりあえず…。

野島ドラマのファンサイトでさらに詳しく『高校教師』について考察しているので
興味がある方はこちらもどうぞ…。

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