blackalisuの小説の部屋

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

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[11]リンプって、貧n_

2016-10-30 20:22:08 | 俺、異世界で童貞卒業します!!
《前回のあらすじ》
やっとクエストに出発したは良いものの、ジョブ決めに難航…。
俺のジョブ、おかしくない?
『童貞』って何!?
初めて聞いたんですけどォォォォ!?
結局、ジョブ決めを諦め武器屋へ!











現在地、武器屋。

とはいえ、沢山の種類がある訳ではなく、最初の村らしい、ごくごく普通の武器屋だ。



「はじまりの剣、はじまりの服、はじまりのズボン……って、はじまりだらけじゃねぇーか!!」


「最初はこんなモンですぅ!
徐々にレア度が上がっていくんですっ。
あっ、ちなみにレア度の説明をするとですね~。
最初のはじまりシリーズは、全部レア度Dなんですよっ。」



確かに、レア度は徐々に上がっていくのだろう。
だが、最初だからと言って「はじまり」を多用して良いと思っているのか!?



「……………"どうてい"。ボクのジョブを『黒魔道士』に設定して。」


ボムさんは、ジョブが決まったらしい。
はじまりのロッド(D)を手にしている。



「じゃあ、俺は__
『白魔道士』だなッ!!」


「いや、何でですかッ!?!?」



リンプが凄い睨んでくる。



「俺は、前にも言ったけど、楽してモテたいの。
『戦士』とか選択して、前線に立って戦うなんて俺には無理だ!
だから!攻撃はボムさんに任せて、俺は見守r_」


「…………ボク、『戦士』に守られたい。」


「_る、んじゃなくて、ボムさんを守る『戦士』にしようと思うんだ!」


危ない、危ない。
ボムさんを危険に晒す所だった。
………なんか、ボムさんが(チョロい)って呟いてたけど、気のせいだよな!



「いや~、そうですよねっ。
びっくりしたのですぅ!
歴代の勇者で、『白魔道士』を選択した人なんていませんでしたからっ。
もぉー、そんな人がいたら殺…ゴホン、殺してやろうかと思いましたっ。」



言い直したにも関わらず、殺すという単語を平然と言うリンプ。
え?最近のゲームの案内人って、こんな感じなの??
こんなに口が悪い妖精、初めてなんですけどぉぉぉ!?



「じゃあ、店主~。はじまりの剣とはじまりのロッド。体の装備は、はじまりセット二つで~。」



「ハイハイ、合計1600ゴールド。
……お支払いの前に、お兄さん。クジをやらないかい?」



武器屋の店主が、俺達にそう言って来た。

レジの前には、確かに大目玉!と書かれた"クジ"が置いてある。


「実は、勇者の為の初回サービスとして、"クジ"を1000ゴールドで5回引けるんだ。武器や装備が当たるのさ。
当たるのは、はじまりシリーズが多いけど、レア度Cも当たる可能性があるんだ。
どうだい、お兄さん。お得だろ?」


確かに、お得かもしれないが……。
こういうのって、だいたいはじまりシリーズしから当たらなそうだよなぁ。



「……………やろう。」


口を開いたのは、ボムさんだった。

俺は、店主にお金を支払い、クジを引くことにした。



当たれッ!!



・ロッド(C)
・旅人の服(C)
・旅人のズボン(C)
・はじまりの剣(D)
・旅人の帽子(C)


あ………あれ?
なんか、めっちゃ良いぞ!



「……………店主、はじまりの剣以外、全部ボクの装備で。」



「ちょ、ええぇぇぇぇ!?
ボムさん?あの、ボムさん!
俺、HP1の『戦士』です。そこだけは譲って下さい。
あと、はじまりシリーズを1個しか当てなかった俺の頑張りを讃えて下さい。」



「……………あ……ありがとぅ。
……感謝してる_から、ボクにC装備を。」



「かしこまりました、ボム様ァァァ!!」



ボムさんの"ありがとう"頂きました!
照れて、最後が小声になっていてとても可愛かった!
C装備はもちろん、ボムさんのモノ!



「"どうてい"さん。ステータス画面を開いてみるですよっ。」






~勇者"どうてい"のステータス~
(名前)どうてい<Lv.1>

(装備)
[右手] はじまりの剣(D)
[左手] なし
[頭] はじまりの帽子(D)
[体] はじまりの服(D)
[脚] はじまりのズボン(D)

(ジョブ) 『童貞戦士』

(HP) 1
(MP) 1

(アイテム) スマホ

(所持金) 3400ゴールド


~"ボム"のステータス~
(名前)ボム<Lv.1>

(装備)
[右手] ロッド(C)
[左手] なし
[頭] 旅人の帽子(C)
[体] 旅人の服(C)
[脚] 旅人のズボン(C)

(ジョブ) 『黒魔道士』

(HP) 520
(MP) 300

(アイテム) なし





「何だ、この格差ァァァァ!?」


普通、勇者の方がパーティーメンバーであるボムさんより強いはず。
しかし、俺はボムさんに完全に負けている。

やはり気になるのは、ジョブ。
『童貞戦士』だと?


「………リンプ。『童貞戦士』って_」


「ハイッ!!
ジョブも決まった所でッ!!
『黒魔道士』であるボムさんの為に、魔導書屋で魔導書を買いましょうっ。」



無視された。



「………リンプ、あの_」


「いやぁ~、クジやって良かったですっ。
"どうてい"さんのクジ運に感謝ですよ~。」


無視された。


「リンプって、貧n_」


「それにしても、今日は天気が………。
……"どうてい"さん、今なんて_」


「ボムさーん!魔導書屋ってどこにあるんですかー!!」



リンプを無視した。
いい気味だ。


なんかリンプが後ろでゴチャゴチャ言っているが気にしない。




こうして、俺達は魔導書屋に向かった。






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[10]……運命のイタズラってやつですかねっ!

2016-10-23 21:47:34 | 俺、異世界で童貞卒業します!!
《前回のあらすじ》
ムラ村の村長兼宿屋の主人、"ああああ"が登場。
一応、"ああああ"が名前なんだろうけど、誰も呼んでねぇよな。
だって、ドMクソジジイだからな!
まあ、ソイツに村の散策して来いって言われたんだけど……。









「"どうてい"さん!クエストの受注の仕方を教えてあげますっ。
"村長の依頼"をタップして、▽受注する
をタップするとクエストに出発出来ますぅ!」




リンプの言われた通りにスマホをいじってみた。
すると、▽受注完了
と表記された。



「………おい、ギルドの綺麗なお姉さんとかいねぇの?」


「…んん?私のことですかっ?」



リンプは、真逆だろ。
いや、リンプがブスって訳じゃなくて、
リンプは、可愛い幼女(妖精)という意味だ。

詳しく聞いてみた所、ギルドとかはないらしい。
ちょっと残念だ。



「………"村長の依頼"って、どんな依頼?」


ボムさんがふと、そんなことを聞いてきた。

俺は、クエスト内容をみてみた。



✼✼✼

"村長の依頼"

・村の散策で装備を揃えること(ボムちゃんの装備はメイド服)、ジョブの確定。
・モンスター1体討伐
・勇者パーティーに一人以上スカウトすること。
・ボムちゃんとお風呂に入れるようにすること。


<依頼者> "ああああ"
四番目!四番目が重要だぞい!!
あと、メイド服!ぜひ、拝みたいのじゃ!
いや、でも……女王様の服でも良いぞい!
鞭でワシを…いたぶってくれ!!


✼✼✼




あ………ボムさんとリンプが光の速さで、ジジイを殴りに行った。

…正直、ボムさんのメイド服、見たい!
けど、光の速さでとんでくるので、言わないで置こう…。


そして、俺はボロボロなジジイに視線を送った。



「いいぞ!ボムちゃん!あっ……すごく……良い!!」


「気持ち悪い声出してんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!」



顔面パンチ。眼鏡が割れた。
俺はムカついたので、同時に腹パンをくらわせた。


「ワシは、男に殴られる趣味はないのじゃ!!
……ちょっ、ちょっと気持ちよかったとか………全然思ってないんだからねッ!」


「きめぇぇぇぇぇ!!」



俺は、本気で殴った。
ジジイのツンデレなんか、見たくもない。
ツンデレはメガネっ子キャラとかだろ!
……いや、ジジイが(割れた)眼鏡掛けていても、ツンデレはないわ。

よくよく考えてみたら、ドMを殴ると逆効果だな。
よし、今度からは何もしないようにしよう。



その後、リンプの説得により、クエスト内容が変更された。


✼✼✼

"ドMクソジジイの依頼"

・村の散策で装備を揃えること、ジョブの確定。
・モンスター1体討伐
・勇者パーティーに一人以上スカウトすること。



<依頼者> "ドMクソジジイ"
ワシは………諦めておらんぞい!
ボムちゃんと……お風(ry


✼✼✼




はぁ……たかがクエストの受注ごときで、何でこんなに疲れるんだろう。
まだ、クエストにすら行けてねぇし!




***



やっと、クエストに行けることになった。
現在、村の散策中だ。


「ムラ村って、意外と栄えているんだな。」


「まぁ、小さい村ですけどねっ。」



「……………道具屋、武器屋、魔導書屋……。ボク達に必要なお店が色々。」



「あっ、最初はジョブを決めちゃいましょう!」



リンプがそう言った。
ジョブ、と言ってもまだまだ種類が少ない。



「最初のステータス画面で、"どうてい"さんがパーティーの一覧を見ることが出来ますっ。」


俺は、スマホを見た。
確かに、パーティーリーダーが俺で、パーティーメンバーにボムさんが表示されている。


「最初は、『すっぴん』のジョブが表示されているはずですぅ。
『すっぴん』は、どの装備も出来て初心者向けですねっ。ただ、HPやMPが低いです。
変更するならば、『戦士』、『モンク』、『白魔道士』、『黒魔道士』のどれかを選択出来るのですよっ。」



うーん、どれが良いのだろうか。
迷う…。


「……………オススメとかある?」



ボムさんも迷っているらしい。



「自分に合う、合わないがあると思うので、なんとも言われないですねっ。
迷っているようでしたら、『すっぴん』から始めてみると良いですよ。
あとは、武器屋とかで装備を見てから決めるのも悪くないですっ。」



『すっぴん』かぁー。
名前からしてダサいけど、何でも装備出来るから良いか!


ステータス画面から、通常の画面に戻ろうとした時、俺は自分の目を疑った。





~パーティーメンバー~
【リーダー】"どうてい" 『童貞』
・"ボム" 『すっぴん』





あの、さ。
6話でもあったけど。
ジョブが『童貞』って何!?!?



「………ムラ村のロリ妖精。
ジョブが『童貞』ってコレ、見間違いだよな?見間違いだと言ってくれ!」


「……運命のイタズラってやつですかねっ!」



ニコッ、と笑うリンプをジト目で見つめる俺。
イタズラにしては、悪意がある。



「……………ボク、武器屋行きたい。」




ボムさんの一言により、武器屋に行くことになった。






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[9]村長ぉぉぉぉ!!村長を呼べぇぇぇぇ!!

2016-10-15 18:19:09 | 俺、異世界で童貞卒業します!!
《前回のあらすじ》
俺達がたどり着いたのは、『はじまりの村』改め、『ムラ村』。
そして、『ああああの宿屋』で朝を迎える。







「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」



突然の悲鳴。その悲鳴で目が覚めた。
隣の部屋から聞こえた。
隣の部屋は、ボムさんだ。
………ボムさんって、あんな悲鳴あげるのか。……なんか…ショック。


俺は、隣の部屋を覗いてみることにした。




「…………死ね、死ね、死ね_」



「ボムちゃ~ん!もっとじゃ!
もっとワシを虐めて!!」




俺は、無言で戸を閉めた。
朝からあんな過激なSMプレイを見たのは、初めてだ。
ボムさんは、ジジイを殴っていた。
いや、あの、ジジイは壁にめり込んでたからね!?
……さっきの悲鳴は、ボムさんじゃなくて、ジジイだったんだ。安心した。



「…………"どうてい"、誤解だ。」


「ッ!?……危なッ!!」


ボムさんは、瀕死のジジイを俺に向かって投げてきた。
ギリギリでかわした。
あのジジイには触れたくない。
ドM菌とかドM菌とかドM菌とかうつりそうだ。



「………ボムさん、このジジイは?」


「…………この宿屋の主人。あと_」



「ボムちゃん!誰じゃその男!!
ん?もしかして、この宿屋に泊まったのか!?男は、泊められん!
100000000ゴールド払えボケェェ!!」



男は泊められんって、ボムさんは男の娘!
スマホで確認したら、所持金5000ゴールドしかないし!




▽村人A(老人)があらわれた
「宿屋の主人よ……今夜泊めて下され…。」


「いいゾッ☆」



「クソジジイィィィィィ!!」


男、普通に泊めるつもり何ですけどぉぉぉぉ!?



「老人には、優しくするのじゃ!
老人…いや、ワシを労われ!敬え!」




「はいはい、老人には優しく…ねぇ?」



こんなジジイは、死んでも労わらないし、敬わない。





▽村人B(若者)があらわれた
「おやっさん、泊めてー。」


「いいゾッ☆」



「くたばれぇぇぇぇ!!」



俺は、思い切りジジイを蹴った。
グキリ、と嫌な音がしたが、俺は知らない。




「ま、待て!村の者はいいのじゃ!
お主は、ダメじゃ!ダメダメじゃ!!
とりあえず、村に不法侵入しておるな。
1000000ゴールド追加じゃ!!」



「村長ぉぉぉぉ!!村長を呼べぇぇぇぇ!!」



「ワシが村長じゃ。」



「村長ぉぉぉぉ!?」



金を要求してくるジジイを、村長に訴えようとしたが、まさかの村長だった。
この村、終わりだな。



「ワシは、ムラ村の村長の"ああああ"じゃ。『ああああの宿屋』の主人でもある。」



「村長っ。村の名前は、『はじまりの村』ですぅ~。」



今まで空気と化していたリンプが、スマホから出てきたらしい。



「いやじゃ!ムラ村じゃ!」



くだらない言い争いが続いたのであった。






***




「お主、勇者だったのじゃな。
借金は、ボムちゃんとリンプちゃんの顔に免じて、チャラじゃ!」



俺(勇者)の顔に免じてくれないのかよ。
そもそも、借金の件は不当だ。



「お主、名は何と言う?」



………言わなければいけないのだろうか。
自分の恥ずかしい名を。



「俺は、"どぉ÷〒¥*ぃ"です。」



「知っておる。
"どうてい"、お主に頼みがある。」




知っておる、って何!?!?
俺の童貞オーラに気付いているのか!?
あと、勇者つけてくれないとただの童貞だから、俺。

頼みか~。どうせ、魔王を倒せとかそんなんじゃ__



「ボムちゃんとお風呂入りたい。」


「ぅおぃぃぃぃ!?」



ボムさんは、ジジイを殴っていた。
ジジイ……興奮してやがる。


……この世界って本当にまともな人間いないな。




「ふぉふぉふぉ。
あめぇみかんじょーくじゃ!
決してボムちゃんに殴られたいからとか、そんなんじゃないぞい!」



甘ぇ蜜柑(笑)

本心丸出しだな。
…って、また殴られてる。
喜んでるからいっか。



「魔王退治を依頼する!
………とは言っても、お主はLv.1の童貞じゃ。」



今、童貞関係ねぇだろォォォォ!?




「レベル上げには、まず。
村の周辺の散策じゃ!装備もきっちり揃えてな。
ついでにモンスターを1体討伐して来るのじゃ。」




スマホが光った。
"村長の依頼"
という、クエストが加わっていた。




さーて、初めてのクエストだ。
気合い入れて頑張るか!



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[8]ちょ、ええええぇぇぇぇ!?!? 何で蹴るぅぅぅぅ!?

2016-10-14 13:48:48 | 俺、異世界で童貞卒業します!!
《前回のあらすじ》
朝、乱れた俺の服装。シャワーの音。相手がボムさん。
さっそく童貞卒業_だと思ったら、ボムさんは"男の娘"だった……。
色々あったけど、『はじまりの村』に戻るみたいで…。









勇者"どうてい"ご一行。
『はじまりの村』に向かっている。



「あの、色々聞きたいんですけど。」



「…………何。」



「……もしかして、ここって死後の世界だったりします?」




俺は、ずっと気になっていたことを質問してみた。
俺は車にはねられて死んだのだろうか。
【ライフ・アンド・デス】というアプリの正体も知りたい。



「…………知らない。」


「…え、知らないんですか!?」



ボムさんもわからないのか。
もしかしたら、ボムさんも現実で死んでしまったのかな。



「…………ボクよりも、案内人のリンプの方が詳しい。」


「う……。まぁ、今はなんとも言えないですねっ。
私から言えることは、とりあえず魔王を倒せばいいんですよ~。」



そういうと、リンプは怪しく微笑んだ。
リンプは、確実に何かを知っているだろう。
チッ……ロリ妖精のクセに。





「……え、ちょっと何ですか、"どうてい"さん。
そんなに睨まないで下さいよっ!!」



おっと、ついリンプを睨んでいたらしい。
いやぁ~、無意識って怖いねぇー(棒)



「……………着いたよ。」



ボムさんがそう呟いた。
木で作られた門?のようなモノが、目の前にある。
門には、『はじまりの村』と書かれていた。



「早く行きますよっ!!」


リンプが変に急かしてくる。
俺は、門を凝視していた。



「……………。」



俺は、無言で門を蹴った。
案外脆く、すぐ倒れた。


「ちょ、ええええぇぇぇぇ!?!?
何で蹴るぅぅぅぅ!?」



俺は、『はじまりの村』という文字を見ていた。



「あ、あのぉ~?"どうてい"さん??
門のことは許しますからっ!
早く行きましょう!!」


「リンプ。」


「ハイッ!?
い、いや別に何も隠してませんけどぉ!?
やましいことなんて全然ないですけどぉ!?」


リンプは、やたら焦っている。


「………『はじまりの村』って名前、普通だよな……。」


「いや、村長のせいですからねぇぇぇぇ!!…………え?」



リンプは頭に、はてなマークを浮かべている。
リンプと話が噛み合わない俺も、はてなマークを浮かべていた。
村長のせい?なんのことだ。


「……え、いや、違いますっ!
あ、気づいていないならいいんです!」


リンプは、ホッとしたらしい。



「……ンなわけあるかあぁぁぁぁ!!」




俺は、紙で書かれている『はじまりの』を"取った"。


▽説明しよう
俺は、門に書かれている『はじまりの村』という文字の『はじまりの』という部分が、やたら風に揺れていることに気付いた。
門を蹴り倒して、近くで見ると、どう見ても『はじまりの』という部分が紙で書かれていた。
それを今、俺は取ったのだ。


うーん。少し説明がわかりにくいかも知れないが、気合いで分かってくれ!


まとめると、この村は『はじまりの村』なんかじゃなくて、正式名称がある。
それは__



「…………ムラ村?(笑)」



はっきりとした字で、ムラ村と書いてある。
リンプは、これを隠したかったらしい。



「……私が命名したんじゃないんですっ。
村長です、村長!!」


なるほど、それでさっき村長のせいとか言っていたのか。
なんとなく村長には、親近感が湧いてしまった。



「…………ねぇ、もう暗いから宿屋に行きたい。」


ボムさんの唐突な発言により、宿屋に行くことになった。







***



「……ムラ村(笑)」


「ああ、もうっ!笑いたきゃ笑えばいいですっ。
私は決めてないですもんっ。」


宿屋に着いてもなお、俺はムラ村ネタでリンプを弄っていた。
あれ?俺ってS?



宿屋は、俺がダークドラゴンにやられて寝ていたあの『ああああの宿屋』だった。
どうやら無料らしく、だいたいRPGの最初の宿屋って無料だよな、とか
くだらないことを思っていた。



「おい、ムラ村のロリ妖精(笑)
宿屋の主人とかいないのか?」


「……悪意100%ですっ。
今は、いないみたいですね。でも、無料なので勝手に泊まってもいいのですぅ~。」


リンプがそう言うので、そこに泊まることにした。
絶対、宿屋の主人で優しいおじさんだよな、とか
くだらないことを思っていた。

さっきから、くだらないことしか考えていない。



ボムさんは、女の子(男の娘)なので、部屋は別れた。

驚いたのは、リンプの寝床で、俺のスマホに入るらしい。
さすが、案内人だ(意味不明)





こうして、長い長い一日が終わった。




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[7]………残念だけど、"どうてい"は死んだ。次の勇者に期待しよう。

2016-10-02 20:47:25 | 俺、異世界で童貞卒業します!!
《前回のあらすじ》
Lv.28のダークドラゴンと戦った。
カッコつけたいがために頑張るも、俺のステータスは最悪最低。
決死の必殺技も、石につまづいてHP0。
さて……どうなっちまうんだ、俺。











………あれ。何だろう、この感覚。
まるで実家に帰ってきたかのような心地よさ。
ふかふか、とまでは言えないが普通のベッド。
まだ目を開けていないが、俺は多分、寝ているのだろう。
聞こえて来るのは、小鳥のさえずり。
あと、シャワーの音。

…………シャワーの音?


ガバッと勢いよく起きた。
寝ぼけながらも、辺りを見渡す。
…どこだ、ココ。
朝になっている。
確か、俺は石につまづいてHPが0になった気がする。


近くの棚に、俺のスマホが置いてあった。
画面を確認すると、HP1と表示されていた。
現在地も示されていて、
『ああああの宿屋』となっている。


なんだかよくわからないが、生還したらしい。
俺が気になるのは、今響いているシャワーの音。
……一体、誰が入っているんだ?

隣には、綺麗に整えられたベッドがある。
誰か寝ていたのだろうか。



とりあえず、シャワー室を見に行こうと、俺はひとまずベッドから出た。


「…何じゃこりゃぁぁぁぁ!?」



自分の服装に違和感を感じた。
俺は仕事帰りのスーツ(の装備)だったが、上はワイシャツ1枚の全開。俺の(多少鍛えられた)腹が見えている。
下はパンツ1枚。
なんという乱れた…いや、だらしない格好。
たった一夜にして何があったというのだ。


恐る恐るシャワー室を覗いた。



あれは……ボムさんの服じゃないか!?


もしかして俺、ボムさんとヤった?

自然と顔がニヤけた。
おおおおぉぉぉぉ!!童貞卒業かぁぁぁぁ!?



シャワーの音が止まった。
出てくる気配がする。

心臓がドキドキしている。

ガチャリ、と扉が開いた。




「…………。」



風呂上りのボムさんと目が合う。
もちろん、相手は全裸な訳で。

視線は、下に向いていく。


あれ、予想よりなかったかも。


というか、アレ。



「………何だ、起きたのか。
………永遠に眠れ、クソ童貞変態エロドスケベ童貞野郎。」



HP0


俺は、ボムさんに殴られ意識を失った。
しかし、単に殴られたから意識を失った訳ではない。

___俺は、知ってしまった。




ボムさんの"真実"に。









***



………あれ。何だろう、この感覚。
まるで暗い異空間の中に入っているような感じがする。
広々、とまでは言えないが人一人分が入れる箱。
まだ目を開けていないが、俺は多分、寝ているのだろう。
聞こえて来るのは、お経。
あと__




「"どうてい"さんんんん!?死なないで下さいよぉぉぉぉ!!
あなたの旅は、始まりどころか2回も死にましたっ。
これは、案内人としての恥なんですよぉぉぉぉ!!」



「………残念だけど、"どうてい"は死んだ。次の勇者に期待しよう。」



「ボムさんが殺したんですよぉぉぉ!?………まぁ、いいですっ。あの童貞変態が死んで困る人はいません。むしろ、ボムさんは良いことをしたと思えば、ポジティブですっ!」



最低の会話が聞こえた。
つまり、俺はあれだ。棺桶の中に入っている。
俺の人権を確保して欲しい。




「聞きましたっ。ボムさん覗かれたんですよね……。」


「…………ボク、びっくりして殴っちゃった。………だから、正当防衛だよ?」


「ボムさんの体を見るなんて……!
やっぱり死んで正解でし_」




「じゃねぇよッ!!!?」



棺桶の蓋を押しのけ、思い切りツッコんだ。
目の前にいたお坊さんは、目を丸くしている。



「ボムさん、正当防衛じゃねぇから!
だって、だって……ボムさんはッ!!」



俺は、真実を口にした。


「ボムさんは__男だろぉぉぉぉ!!」



「「………。」」




俺が"あの時"見たモノ。
ソレは、女子になくて男子にあるモノ。
チ(自主規制)
ソレがボムさんにはあった。



「いや、厳密に言えば"男の娘"だね。
ボムさんは、一応男の娘!だから、裸を見たって(ちょっと抵抗あるけど)何もない!しかも、一緒に寝た仲!!」


「…………誤解を招く言い方しないで。
確かにボクは男だよ。でも、娘…でもあるんでしょ?
………だから、あれは正当防衛だよ、ね?」


「そうですよねッ!!
正当防衛ですッ!ボムさんはやっぱり女の子ですッ!すいませんでしたぁぁぁぁ!!」



「…よ、ね?」で首を傾げたボムさんが、可愛いぃぃぃぃ!!
女の子だよ、ボムさんは!



「…………うん。じゃあ、お葬式の続きやろうか。」


「ハイッ!!俺、死にますッ!!」




俺は、勢いよく棺桶に入った。
勢い余って腰をぶつけた。
少し痛い。
HPが0になるかと思ったが、大丈夫だった。


「ちょ、バカッ!!この、"どうてい"!
とりあえず、こんな茶番はやめて村に戻りますよっ。ボムさんもからかい過ぎですぅ。」




「…………う、ごめん(笑)」




え、からかってたの?本気にしてた俺って一体…?



スマホを見ると、現在地が『村外れの寺』となっていた。
リンプが言うには、『はじまりの村』に戻るらしい。




「…………"どうてい"さん。
あなたは、本当に読めない人です。
これから先、どんな伝説をつくっていくのか、楽しみにしていますよ。」



リンプの呟きは、風と共に流された。






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