blackalisuの小説の部屋

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

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The past13.俺という記憶

2018-03-15 01:00:27 | 落ちまほ過去編
ライトside





………さて、やるべき事はやった。





人間を救うということに抵抗する行為を行ってしまったがまぁいい。

あの男は自業自得だった。

その周りの人間も同じだ。








俺は神国と名高いこの国を破壊した。






破壊、1からの再生。


俺が初めて下界に下りた時と同じ状態に戻した。





それを機に、ここの森に近づく者はいなくなった。

どうやら"迷いの森"だとか"神の住む森"だとか言われているらしいね。


でも懲りない人間は森の端を利用して
魔法訓練施設を設置した。

確かにここは俺が長くいた場所で、俺の庇護下にあり魔力が安定しやすい。





それはそうとして


俺はリシャナダ王国の中心部のお城に侵入した。


あの事件は世間に公表されないらしい。
……それはどうかと思うのさ。




行ったら行ったで、攻撃されたり色々言われたりしたけど、






「今日は、楽しかった。感謝するよ。
__君のお腹の子供…。
俺に殺されないといいね。」





こんなことを俺が言うなんて


俺は光の象徴だ

人間を救わなければならない



それなのに………







自分の中の"何か"がドロドロと溢れてくる。
あの子供はなんだ?

俺を振り回す何かか?








……気になるね













***







俺ははっきりと理解してしまった。



俺は"何か"が欠落していることを。

大切な何か

かけがえのない何か






俺は森に戻って大きな大樹の中を、魔法で家に作り変えた。


ベットに横たわる。




なんだか人間を救うという強迫観念に囚われていた気もする。
誰が俺にそんなことを?


…分からないなぁ。





よくよく考えてみると


なんで俺は下界にいる?



記憶が朧げで、まだピースが揃わない。

天界での暮らしもよく思い出せない。

でも確かに生きてきた。



『おはようございます!』



俺を起こそうとしてるのは誰だ?



一体、君は____










***








今日も今日とて、大樹の上から見下ろす。


代わり映えのない日常。

……つまらない日常。



何年の月日を重ねても、分からないことだらけだった。

人間を救うこともしなくなった。

俺は何かに抗った。







「……ん」





森への侵入者だ。
最初の頃は誰彼構わず、地獄送りにしてた。


久しぶりの侵入者。
気まぐれに俺は出迎えてみることにした。















この判断も、運命の一つだったのかもしれない。

























「レイヤくん、シャディーくん
どこーー!?!?
うぇぇぇぇえぇぇぇぇええん!!」






侵入者は3人。
1人はお察しの通り、はぐれてしまったみたいだ。

それにしても、泣きじゃくる五月蝿い餓鬼だ。
地獄送りでも良かったけど、出迎えると決めたのは自分だしね。







「やぁ、君。迷子かな。」








「……ヒック……おにいさん…だれ??」








振り返った君は金髪碧眼の


まるで__



どこかでみた天使のようだった。
















✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄



まだ完全に記憶を取り戻してないのに、天使とか言っちゃう辺りヤヴァイ…

一応、シダ姐様によってティアラのことも忘却の彼方だぜ?さすが…


ライト「愛の力だろう?」


作者「黙れ」



まだ記憶取り戻してないですからね!


次一度本編に戻ります。
あと、大更新祭お疲れ様でした!
コメント

The past12.人間という代償

2018-03-15 00:00:18 | 落ちまほ過去編
ライトside






「きゃあああああァァァ!!!!」







血を流して倒れた。


















目の前の男が












「うっ、嘘よッ!!そんな…」






倒れた男に駆け寄る女。
男の妻だったような気がする






「なんでよ!?何をしたの!?」








「俺は神だってこと忘れているのかい?
神の死の概念は、同族殺しか対神用魔法道具を使わないと死なない。
君達は人間であって神ではない。
とすると、対神用魔法道具で殺すしかない。」








「…そっ、そんなこと知らないわ!!」






「そうか、君達は一般人だったね。
知らなくても可笑しくない。」







あの博士はそれの研究やら開発をしていたから知っていたわけだね。
対神用魔法道具もまだ一般には出回ってないみたいだし。









「…それにしても災難だったねー」







「アンタが!アンタが殺したんでしょ!?」






「結果的にはそうなのかもしれないけど、運がいいのか悪いのか…
その男は見事に頭を狙ったらしいね。その対神用魔法道具じゃない拳銃は、俺の防衛が作動してそのまま対象の相手に跳ね返ったまでさ。」












いやはや哀れだなぁ…
民族時代で狩りが得意だったりしたんだろうか
腕が良すぎるのも皮肉なものだね












「…さて、正当防衛と称して反撃とでもいこうか」









パチンッ、と小気味よく指をならす






「なっ、なによ…これ……!
なんでっ、なんで皆"消えた"のよ!?」








「消えた訳じゃあないさ。地獄送りにしたのさ。」









俺は男の妻を残してその場にいた人間を文字通り、地獄送りにした。
いや全員では語弊があるね。
1人の人間を残して消した。アレには人間への伝言を頼ませよう。

地獄へ一度行ったことがある。
確か……エマサル。
アイツに処分をしてもらおう。










「…アンタ、世界のヒーローなんでしょ?
元に戻しなさいよ!」







「おお、怖い怖い。これは、代償さ。
人間の願いを叶えた代償」







「………代償」







「そう、代償。神聖な森を伐採して人間は発展を続けていく…
まぁ御託はいいさ。またね」








「待ッ__」







パチンッ、と音が響いた。








……またね、
なーんて言っておいて会う機会など二度とないのだけれど。



















『また会おう』







誰かとも果たされない約束をした気がする。
……誰、だったかな











***







とある貿易商人の証言












嘘…?

そんなはずないじゃないですか!
オレはこの目ではっきり見たんです!





……もう一度話せ?

いいですよ、信じてもらうまで何度だって話してあげますから。









オレはいつもの通りに貿易してたんですよ。


…そうです、神国です。



それでライト神様がいらっしゃったらしくてですね。
オレは仕事優先だったんでもちろん見に行けなかったんです。










でもね、さすがに銃声が聞こえたもんだから
気になって見に行ったんです。











そしたら……








男が頭から血を流して倒れていました…










え?その時のライト神様の様子?






……びっくりするくらい冷静で…

正直、気味が悪いと思いました


人が1人倒れてるんですよ?
絶対、即死でしたし…






俺は本当に遠巻きから見てて会話とか全然聞こえなかったんですけど…






その…ライト神様が指を鳴らすと同時に人が消えてしまったんです!!


もうびっくりしました!!






まるで……神隠しでした







なんで俺が消えなかったのか?


……後でお話しします









…とにかく、人が消えてしまったんですよ




ライト神様と女の人が話してて
周りも静かだったんで、内容も少し聞き取ることができました







何と言っていたか、ですよね









……代償


人間の願いを叶えた代償、と言ってました



最終的には女の人も消えてしまったわけですが…











ライト神様はその後、魔法で昔の状態に戻していました



…あなた方も確認していますよね?

森になったんですよ!目の前で!




俺の方に近づいて来たんです

ビビって逃げようかと思ったんですが、金縛りみたいに動けなくて…


いや、本当ですよ!
腰抜かしてたとか、そんなんじゃないですから!!







……で、俺が消えなかった理由に戻るんですが




人間にこれを伝えろ、と言われました



『この島は俺の領域だから、もし破壊なんて馬鹿な真似したら……分かってるかい?』




……とのことです。






以上、ちゃんと伝えましたからね!!



信じてくださいよ!










嘘…?

そんなはずないじゃないですか!
オレはこの目ではっきり見たんです!





(以下無限ループ)
















✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄



ライトに裁かれた日の記憶もないです。

地獄に行った時のエマサルしか知らない。



その頃のエマサルは
「えっ、ちょ、何この人間達。
はぁ?ライト神様?あの人は面倒臭いことする…」


とか思ってそう。

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The past11.欲望という塊

2018-03-14 23:00:23 | 落ちまほ過去編
ライトside




俺は"世界のヒーロー"ともてはやされながら、ありとあらゆる名声、権力を手に入れた。


どうやらライト教とかいう宗教も出来てしまったらしい。











俺はリシャナダ王国という国のとある街を訪れた。






テレビや取材などにすぐに囲まれてしまった。



はぁ…面倒くさい…




……ん?なにか人間のようでまた違う雰囲気の存在がいる…




俺は取材をさっさと切り上げ、路地裏に入った










「……イヒヒ。人は、寄り付かなくても"神"は寄り付くってか。」







気味の悪いおじさんが立っていた。
嫌な気配は感じていた。









「………うわぉ。こんな所に、人がいるとは思わなかったよ。
いや……君、人間じゃないな。何者?」








「………さすが、ライト神。
ワタシは、人間と神のハーフのようなものさ。
……イヒヒ。どうして分かった?」







人間と神のハーフね…
あぁ…だから嫌な感じがしたのか。
俺ははっきりしないヤツが大の嫌いでね。











「…ンー。匂いとか感覚とか、まぁ一番は目で見えたからね。」










良くない"気"が彼を渦巻いている。










「……ワタシは、神についての研究をしている。
純血の神、ライト神から色々な話を聞きたい。
ぜひ、我が研究室に来て欲しい。」








俺を陥れようってのかい?
悪意が見え見えで面白いね。










「いいよ。なんか面白そうだし。」










「……イヒヒ。そうか。それはありがたい。」








彼は満足そうにニタリと笑った。



俺も暇つぶしとして彼で遊んでやろうか…









さて、ハーフの件はハーフの過去で語られているしここは省略でもさせてもらおうじゃあないかい。








俺は最初に降り立ったあの孤島に戻ることにした。







久しぶりに訪れた島には森がなかった。



…なるほど、村や国の発展には木も自然もいらないという訳か。

貿易も盛んであり様々な商品が並べられている。








村……ではなく国と化したこの地。


神国(しんこく)と呼ばれているらしい。




国の中に入っていく





俺は瞬く間に取り囲まれる。



「お久しぶりです!ライト様!!」


「再びこの地に足を運んでいただけるとは…!」






















…気持ち悪い






俺は内心、嘲笑っていた。



悪意、悪意、悪意、悪意……


《お前を殺したい》


そんな欲望が渦巻いているね。







裏社会の方で俺を殺せば大金が手に入ると唆されたか。




……全く、誰のおかけでここまでになったのやら

恩を仇で返されるとはこういうことか。










「…お久しぶりですね、ライト神様。
よろしければ、会食でもいかがでしょう。」





この男は見た事がある。
俺が下界で初めて会った男だ。

姿見が変わったね。
すっかり肥えていて傲慢そうだ。






「そうだね、有難く頂こうか。」







まんまと君の罠につられてあげよう。











***








目の前には豪勢な料理が並べられている。



…まぁ、毒入りだけど







「さて、頂くとしよう。」







「どうぞ。……しっかりと味わって下さい。」






最後の食事を
なーんて、副音声が聞こえたけど
気の所為にしといてあげようじゃあないかい。







パクリ、と一口。

うーん、まあまあだね。






二口、三口…と俺は食べ続ける。

明らかに動揺が広がっている。








「……気づいておられるのですか。」







俺はこの場にいた全員に銃口を向けられた。





「……えー?何を?」





「くそッ…わざとらしい口調しやがって…!」







奴は銃の安全装置を外す。

俺はまだ食べ続けている。









「やっと本性を見せてくれてどうも有難う。
やっぱり汚いね、欲望は。
まぁ、俺が一番嫌いなのは中途半端な奴だけど、本能の赴くままにってのも欲望に強欲で嫌いさ。
ささやかな夢くらいが丁度いいのさ。」









「……遺言は最後かぁ!?」







「やれやれ…最後に良い夢は見れたかい?」






「余裕ぶってるのも今のうちだぞ…。
アンタには一応感謝してる…
だが、死んでもらう!」









一発の銃声が鳴り響いた。





















✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄




孤島の人達は魔法を扱えません。
というか、貿易をして最近知ったのが魔法という存在です。
ライトを殺してから、金を受け取って
その金で魔法を扱える人を呼ぼうと考えているのです。
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The past10.人間を救うという枷

2018-03-14 22:00:49 | 落ちまほ過去編
シダside





妾はライトを下界に下ろしたあと、天界全域に通達した







《ライト・ダークネスは下界の調査をしに行った。帰りは未定》








ライトは元から光と闇の象徴であることも記憶操作でいじってある。

半永久追放__


といっても過言ではないだろう。





あやつの記憶が戻っても……
天界に戻ることは恐らくない。








もしも、










もしも"ティアラ"がどこかの世界で転生するのならば……










希望はある。











妾も……友がいなくなって寂しいのじゃ。















***







ライトside








【人間を救う】





自分を縛る枷



俺は人間を救わなければならない。






自分が天界にいた頃の記憶はある。
でもバラバラに散らばったパズルのピースみたいに、うまくハマらない。

俺は何をして、何を見て…

心がぽっかりと空洞のように空いている。

何かを、忘れている気がする。
















俺はいつの間にか下界いた。


ここは……森か








「誰だ、お前!」




おっと、後ろから話しかけられたみたいだ。


随分と興奮していて野性的だ

服装はどこかの民族らしいが、とてもみすぼらしいし、男の顔は痩せこけている。






「…ふぅん?飢餓かい?」





「……お前は誰なんだ、答えろ!」





「俺は光の象徴ライト、神さ。」





「神…だと?お前何を言う。」






どうせ信じてもらえないと思っていたからね。


召喚魔法でありったけの食べ物を出した。



「これは…」




「食べ物さ。神と人間の好みは大体同じらしいし、大丈夫だろう?食べないのかい?」





男は疑いの目を向けながら、食べ物を食した。

…失礼な、毒なんて入れないのにさ










「………うちの集落に来て欲しい」






ひとまず認められたらしい俺は、民族の集落への誘いを受けた









***




男の集落に着いた。




老若男女いたが全員痩せ細っている。





男に聞いてみた所、ここは孤島



食べ物もあまり届かないらしい





うん、実に排他的だ








とりあえずここを下界の拠点とし、民族のありとあらゆる手助けをした



みるみると栄えていき、小さな村となる




俺は沢山の人々から感謝された






ありがとう、ありがとう…

神様、ライト神様…






神への信仰、俺の信仰の高まりを感じた

…どうしてだろうか。
イイコトをしているはずなのに…

全然嬉しいとは思えない。










***









「俺はそろそろ他の地へ行くことにするよ。」







「神様…行ってしまわれるのですね…」





口々に俺を惜しむ言葉が重ねられる。
こういうのは嫌いじゃないけど、クドいのは好ましくない。


人間を救え、と

心に刻まれた言葉に従って俺は世界を救うことになる。





"世界のヒーロー"だなんて呼ばれてさ。









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The past9.ライトという神

2018-03-14 21:00:44 | 落ちまほ過去編
ATTENTION
*人も神も色々死にます































ライトside







ティアラが消えた。

もう天界には転生することはない。













俺はとりあえずティアラをあんなふうにした人間を殺した。

魔法で対抗してきたけど、無意味だった。





そしてティアラを下界に下ろされた神、その従者を皆殺しにした。












……2度目はないんだ








他人事のように思い返しながら、俺は今裁かれている。







「…残念じゃな。お主を裁く日が来るとは」





「僕も同感ですね」




「…………」








目の前にいるのは3人の神。

シダ、エマサル、マリーヌ


エマサルはいつもの飄々とした感じはなく、淡々としている。
仕事と割り切っているみたいだ。








「俺は処刑を望む」





「ライト、それは早計すぎじゃろう?」





「いえ、僕はそれが妥当かと。
罪人ライトは光の象徴でありながら、同族や人を殺しました。」








シダとエマサルの睨み合い。
シダはなんだかんだで俺を擁護する構えだろうか。そんなことしなくてもいいのに。






「ついに目覚めたのね…
闇としての本能が」






ここまで寡黙を貫いてきたマリーヌが、重たい口を開いた。






「……光の陰に隠された闇のことかい?
そうだね…。俺はこの出来事を機に闇の象徴としても目覚めてしまったようだね。」






もとから闇の素質はあった。
純粋なる光の象徴なら、前に地獄に行った時に見た光景に耐えられなかっただろう。








「ライト様はティアラの分まで生きなければいけないわ。
それに、処刑してくれだなんて逃げることと一緒よ。」








「ティアラのいない世界なんて、意味がない!!!!!!
早く殺せ!!殺してくれ!!!!!!」







俺は必死の懇願をした。
なんて惨めなんだろう。






「………妾からの判決じゃ。
お主を光と闇の象徴"ライト・ダークネス"と名付ける!
尚、下界に下ろし人間を救うという業を加える。」






「人間を…救う…?」






「そうじゃ!人間を嫌ったお主が人間を救わなければならないのはさぞかし苦行じゃろう!
そして、妾はお主の闇を一度封印する!」







「ちょっとシダ様!?何を勝手な…!」





「五月蝿い!エマサルは黙るのじゃ!
又、この出来事を知るものは妾とエマサルとマリーヌだけとする。
つまり、この3人以外の記憶を消す。
ライト。お主はティアラに関する記憶も消させてもらう。」







ティアラに関する記憶を……消す?







「安心するのじゃ。お主が自力で闇を解放した暁には、記憶も闇の力も全てを取り戻すだろう。」









理解、出来ない






「すまんな、ライト。
下界でゆっくり頭を冷やすのじゃ。
いずれ、会う時がくるのなら…」















『また会おう』













俺は記憶と闇の力を封印され、下界に下ろされた。

















✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄



神は自殺出来ない…
コメント