詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋第四番<解説> 詰将棋パラダイス平成26年5月号「新人コンクール」

2015-07-11 23:40:46 | 詰将棋
        第四番 詰将棋パラダイス平成26年5月号「新人コンクール」
        
        1二歩、同玉、2四桂、1三玉、1五香、同桂、1二桂成、同玉、
        1三歩、2二玉、2三歩、同玉、2四金、2二玉、1二歩成、同玉、
        1四香、2一玉、2二歩、同玉、1三金、1一玉、1二金まで23手詰。

        初手は自然に1二歩から入り同玉にしっくりくる2四桂。
        この手の効果で邪魔駒である1三の桂が取り除かれるが
        今度は打った2四の桂が邪魔駒になる。
        でもこれも計算のうちなのであたふたする必要はない。
        1五香で退路封鎖をする手順を踏んでから、その桂を捨てれば
        以降変化は多いものの、
        豊富な持駒を有効活用しているうちに自然に詰み上がる。
        10手目1三同玉は1四香以下、12手目1三玉も1四香以下。
        12手目2三同桂は1二金まで。
        4二の馬は終始じっとしていて動かないがじっとしていることが仕事。
                   
        ところでもしこの局面が実戦で私が後手番ならば2手目は2二玉と逃げる。
        何故なら1四桂と打ってくれる人が多いのではと踏んでいるからだ。
        自然な1四桂に1二玉と寄れば1三の桂の存在で不詰。
        2二玉には2一桂成が正しく同玉に2二歩(もしくは1一歩成)以下。
        この変化まで読めていないのに作意だけ分かって
        「解いた」と言って欲しくない作品である
        (詰パラ入選2回。 平成26年作)。

        
        <第25週週刊将棋五段問題封じ手(第1603回・6月24日号)>
        先週掲載した私の封じ手は▲9四香。
        週刊将棋の解答は▲9四香。
        正解。
        25問中23問正解。正解率92%。
        <第26週週刊将棋五段問題封じ手(第1604回・7月1日号)>
        私の封じ手は▲4一飛成。
        以下同銀、3二飛(!)、同銀、3四桂。先手に詰みはない。

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