詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

ポストカードその1 川合玉堂「鵜飼」1895(明治28)年 山種美術館 蔵

2015-01-17 20:14:09 | ポストカード
私のポストカードコレクション第一番は
川合玉堂の『鵜飼』です(鵜飼という作品は複数あるようですが明治28年のものです。
検索すると、どこかで画像を見ることが出来るかもしれません。)。
平成25年の夏に山種美術館(東京都渋谷区)で開催された
「特別展 生誕140年記念 川合玉堂―日本のふるさと・日本のこころ―」を
私は観に行き、
そこで『鵜飼』は目玉の作品の一つとして展示されていました。
基本的に断崖絶壁の風景が好きな私には、
その展覧会では、この作品が最も印象的なものとなりました。
鵜飼(鵜を飼いならして鮎などの魚を採る伝統的な漁法)をしている
男たちの上にそびえる断崖と
右側全面に描かれている樹木の立体感のある画を観ると、
落ち着きのある力強さと
緻密な濃密さが自分にも湧き出てくるような気持ちになり
身が引き締まります。
鵜飼の舞台は玉堂が少年期を送った岐阜県長良川だと伝えられています。
山種美術館で買った本によると『鵜飼』は
京都で開催された第四回内国勧業博覧会で三等銅牌を受賞した作品ですが、
玉堂は同博覧会で見た橋本雅邦の≪龍虎図屏風≫≪釈迦十六羅漢≫に衝撃を受け、
雅邦に弟子入りし「一道の光明を得た」と回想しています。
この頃に自分の進む道を明確にしたようです。

先週の予告通り、第1579回週刊将棋五段問題(2014年12月31日・2015年1月7日合併号)
の私の封じ手を発表します。▲3五馬です。
来週月曜あたりからコンビニ等で発売される1月21日号に解答と解説が掲載されます。
ところで今週発売された週刊将棋1月14日号には偉大な詰将棋作家の
内藤国雄九段の将棋現役引退のニュースも載っていました。
内藤九段は必至問題の名手でもあり、
週刊将棋に連載されていた「内藤国雄九段の必至道場」に掲載された
13手必至が私はとても気に入っていてノートに写していました。
「2011.4.13」とのメモがあるのでその時の週刊将棋でしょう。
さっき改めて解いてみました。
玉方が打ち歩詰誘導を3回も行う芸術的な必至問題でした。
当時のヒントは「作者お気に入りの13手必至」といった感じだったと記憶しています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする