ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

188:「珍道中クルー参上&取材2連発」

2006-04-07 | ブルックリン横丁
何と実家から両親&爺ちゃんがNY上陸してました。爺ちゃんなんて95歳っすよ。東海岸周遊ツアーのついでにNYにお立ち寄り、という5泊6日の強行スケジュール。あり得ない。ともあれBK案内なんかをしつつ、メインの両家御対面会食では95歳の我が爺ちゃんが81歳の義父の右手をやにわ掴んで「へのへのもへじ」を描かせちゃったりしてカワイク盛り上がりました。

さて昨日今日と取材つづき。昨日はにゃんと5年ぶりに和解&リユニオンアルバムをリリースするDPGことDa Dogg Pound、ダズとコラプトのインタビュー。スヌープが取り持った和解の経緯やらシュグ・ナイトに対する恨みつらみなど、これまた「そんなことまで言っちゃってイイんですか!?」的白熱インタビューになりましたので乞うご期待。bmr独占。掲載は次の次の号という話だよ。

そして今日は知る人ぞ知るハシディック・レゲエな異端児=マティスヤフの対面取材inクラウンハイツ。ニュースとかでイスラエルの「嘆きの壁」で嘆いている光景が日本ではお馴染み、黒い山高帽&ヒゲもじゃもじゃのユダヤ教超正統派、それがハシディック。クラウンハイツやウィリアムズバーグ辺りに一大コミュニティを築いて暮らしているのだがマティスヤフもその一人。宗教色の薄い郊外の裕福なユダヤ家庭に育った彼が様々な自分探しの結果辿り着いた末がここ。厳格なユダヤの教えを守り、母親と妻以外の女性との接触は厳禁。もちろん握手もNG。日本のオフィシャル取材として、これまたホント久々にエガイツさんの質問状を通訳。かつてワシがジャングル・ブラザーズの日本盤のディレクターをしていた時に深ーくお世話になって以来だったのだが、音楽文化とその担い手に対するアツいリスペクトと真摯な姿勢は相変わらず。そのさすが!ってな質問状のおかげで素晴らしい取材になった。今年の夏はサマソニにも出演するらしい!去年の今頃ミッシーの取材でジャマイカに行った時、彼のビデオが地元のTVでヘビーローテされていたのだが、ホンっと一度聴いたら/観たら度肝を抜かされること請け合い。ギミック?とか思わないで黙って聴くべしマティスヤフ。

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8 コメント

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マティスヤフがサマソニ?! (みみ)
2006-04-08 08:53:27
名前は知らなかったのですが、去年初めてTVで彼のパフォーマンスを見た時に私も度肝抜かれたもんです!私はウィリアムズバーグ住まいなのであの独特な格好のジューイッシュはしょっちゅう見かけますが、マティスヤフのシズラをも彷彿させるあのエネルギッシュなパフォーマンスはほんと凄すぎて彼らの雰囲気からは一切想像出来ない・・・。

サマソニ出演ってのにもビックリ!日本にいたら超見てみたい。

で、みゆきさんがなさったインタビューはどこに掲載されるんですか??わくわく
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おお (BK横丁)
2006-04-08 12:57:39
>みみ

ウィリーB(とか言ってみた)在住なのですね。じゃあ全くもってハシディックス・コミュニティーと隣接してるワケだ。BK在住7年の中で彼らと話したのは道を訊かれた時1回だけ。よく見かけるのにホンっとに接点が無い人達なんだよね。それだけに今回のインタビューはかなり異色な経験になりました。



マティスヤフに興味はあったもののバイオグラフィーまで把握してなかったので、今回の取材にあたり下調べしたところ彼はハシディックスの家庭に生まれついたワケじゃなく、昔は反逆児気取りでドレッドを生やしたり、バギージーンズにヘッドフォン、Phishが好き(=ハッパ好き)な郊外のキッズだったそうな。スピリチュアリティを求めて色々な「自分探し」を経たと思われるが、それが女性に触れることさえ許されないような厳しいハシディックスの宗教ライフへと180度転換することになった、その辺の思想の遍歴にヒジョ~に興味が沸きました。物凄い思い切った決断だもの。もっとじっくりと訊きたいことが色々あるね。ちなみに日本盤の対訳は泉山さん。このアーティストはリリック読まなきゃダメです。



シズラは敬愛するアーティストだと言っていたよ。



ちなみに今回は日本のソニーのオフィシャル・インタビューということで、様々な媒体に書き分けられることになります。ライターはこれまたワタクシが敬愛しているエガイツさん。ソニー・ジャパンのサイトとかに行けば掲載媒体情報とか見れるんじゃないかな?
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MATISYAHUについて。 (tjsmisato)
2006-04-09 21:40:51
マティスヤフで渡辺さんにヒットしました。

日本文でMATISYAHUについて見れて嬉しいです。私は、レゲエ番組のパーソナリティをしてるので、ちょうど彼を紹介しようと思ってたんですヨ。2月末にLAで行われたフェスにMATISYAHUが出演してました。press conferenceには出席してくれなかったから残念でしたが・・えらい人気でしたヨ~。特に白人から!しかし、あのルックスとHIP HOP色のある歌い方に批判の声もありましたね~。ステージでLUCIANOと歌ってたのには驚かされました。私の隣では、黒人おばちゃんが「こんなのレゲエじゃないわよ~」とか言って、白人ギャルと言い争いが始まってました。サマソニ出演なんですね。私のひとつ年下なのに色んな経験をしてきてる彼には、ほんとビックリです。

渡辺さんBK在住っていいですね。NYには1年くらい行ってませんヨ~。これからもblogチェックさせて頂きます。 MISATO
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マジ? (長女)
2006-04-09 23:51:22
彼は衝撃だったなあ。ほれ、日本のレゲエだって別にジャマイカ人じゃないんだしくらいにマティさんを見てんだけど、ヒューマンビートボックスでびっくらこいたよ。イスラエルで神の国の復活を歌ってウケた様子をニュースで見てウルッときたね。。おまけにステージの彼を女性は触っちゃいけないんだよねー。サマソニ?どうしよう!誰かが触ったら!守らなくちゃ!久しぶりにサマソニにソ\ソ\ラれてるワシ。まだまわりのレゲ人に反応聞いてないのでちょっくら探り入れまふ。ちなみに今うちの番組ではミディアムではHeavenlyリディムが盛り上がってるっす
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マティスヤフ人気! (BK横丁)
2006-04-10 09:36:42
>MISATO

こんにちは。マティスヤフのライブ一度観てみたい!私も始めはハシディックスの生活様式とレゲエ・カルチャーと全く接点が見いだせず、しかも特にBKだと彼らと黒人の対立は暴動が起こっちゃう程昔っから根強いので(この辺の事情はルーツのブラック・ソートが主演した『ブルックリン・バビロン』という映画に詳しいです。オススメ!)マティスヤフのようは存在は色々と論議を呼ぶワケですな。でもレゲエ=ジャマイカン・カルチャーというよりも音楽の持つ普遍的なメッセージ、という切り口での消化の仕方、というか、そういう意味では海外の色んな音楽に諸手を挙げて感情移入しちゃう日本人には割と共感の持てるアプローチなのではないかと。



>長女

サマソニ、マティスヤフノータッチ令発動っすね。それにしても彼のみならず、割と生活に余裕のあるこちらの若者は自分探しに余念がないね。マティスヤフは10代の頃にロッキー山脈に登りそこで見た光景に「神は存在する」と実感したとか。その気持ちは分かるな。神じゃないにしても、super natureというかhigher being、スピリチュアリティの存在というか。ただ旅先のような非日常の生活からまた普段の自分に戻った時にその意識が持続するかしないか、その辺がモンダイなのだな。しかしカネをかけて人気(ひとけ)の無い目的地まで行ってスピリチュアリティを確認せずとも、庭いじりにそれを見いだせる境地に達したいモンです。ミミズをほじくり返すのに精を出すのではなく。とか何とか言ってみた。
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Unknown (takamichi)
2006-04-13 13:34:12
お爺ちゃん元気よ過ぎですねえ・・・w



自分と父母共に聖公会系(イギリス国教会)なんですがユダヤ系の『超保守派』はあいかわらずすさまじいですね(汗)



これから彼のリリックもチェックしてみたいと思います。
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アツい人達っぽい (BK横丁)
2006-04-15 04:32:31
>takamichi



あたしゃ大学だけはいわゆるミッション系というヤツなのですがいやはやお恥ずかしい限り、ってなくらい無知ですわ。



ただここ最近、「人間は神様が作った」と家庭で教え込まれているコテコテな保守派クリスチャンのクラスメイトに対し「何言ってんだ人間はもともと猿だ」と言い返した息子との間でビーフ勃発、6歳の子供どうしで既にそういう論争(って程のモンでもないと思うが)が起こるんかいこの国は!とか思ってますた。



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う・・・うける・・・w (takamichi)
2006-04-15 13:22:11
多分そのコのお父さんかお母さんが、プロテスタント系の『福音派』といわれる人なんでしょうねw福音主義っつーのは問題ないんですが、それとは別に福音派っていうのがおりまして人間の『進化論』すら否定する厄介なやつです(汗)まぁ実際、この手の宗派は他団体から『キリスト教を名乗るな!』と、プロテスタントの名前で呼ぶことすら否定されてますからw



日本人だと、分からない感覚ですがアメリカはプロテスタントがおおいですからねえ・・・いい事もあるんでしょうけど、馬鹿な宗派や牧師と出会うと最悪なケースも考えられますから・・・注意が必要ですね・・・



やっぱ、カニエやメイスのリリックを読んでると『あーアメリカはキリスト教の国だなあ・・・』と改めて思う今日この頃です。。。
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