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日本の視野から消えたアジア

2005-07-25 21:41:39 | NEWS
ジョン・ダワー(マサチューセッツ工科大学教授) 「日本の視野から消えたアジア」朝日新聞 2005.07.25.

日本占領がなぜあれほど平和的だったか。
日本占額で抑圧的な軍国主義国家が、民主主義に生まれ変わった。日本人は長い戦争に疲れ果て、敗戦は死からの解放だった。どの国も日本と戦争を戦った米国が日本を占領することに疑義を唱えず、多くの日本人も占領を正当と認めた。戦争をしかけたのが日本だったから。 
2番目に、占領初期から冷戦が始まったことに対処するために、米国が日本の戦争責任を徹底的に追及せず、日本は中国から切り離され、歴史問題がうやむやになった。結局、日本はアジアを侵略した過去と向き合うチャンスを逃してしまった。 
最後に、占領が日米安保体制を通じて、米国に対する依存関係として今も続いている。イラク戦争で明らかなように米国の政策がいつも賢いわけではない。日本がそういう戦争を支持し、米政府に協力しているのは、歴史の皮肉かもしれない。


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