竹林の愚人  WAREHOUSE

Doblogで綴っていたものを納めています。

泰安の奇跡

2007-12-21 20:38:26 | NEWS
忠清南道泰安半島沖のタンカー原油流出事故で、日本政府が派遣した外務省の担当者と海上保安庁、独立行政法人海上災害防止センターの専門家6人が21日、活動を終了した。 
余田幸夫団長(外務省北東アジア課)は、「海水浴場には多くのボランティアが出て、通常なら1カ月以上かかる除去作業を約1週間で終えた。人が入りにくい岩場での除去作業や回収した油の処理などが今後の課題になる」とのこと。 

ナホトカ号での教訓が生かされたようですね。ボランティアの皆様、ご苦労様でした。

選挙裏物語

2007-12-21 10:50:53 | BOOKS
井上和子 「選挙裏物語 「当選確率80%」スゴ腕選挙コーディネーターが明かす選挙のすべて」 双葉社 2007.06.30. 

最近は、みんな選挙違反を気にして、妙なことはやらなくなってきました。財政がひっ迫して公共事業が減って、見返りを求めていた人たちが選挙運動に熱心ではなくなってしまったのです。 テレビやITなど映像媒体が、大統領選などでは大きな要素になります。プロパガンダ戦が大きなウエイトを占め、時には謀略的なネガティブ・キャンペーンが、勝負のポイントを左右することもあります。 民主党のケリー対共和党のブッシュの大統領選の時、時間的に反撃も反論もできない投票日の3日前、テロリストのボスことビンラディンの挑発的なビデオテープが、全米の茶の間に流れました。この映像テープで、対するケリー陣営からのネガティブ・キャンペーンとされるドキュメント映画『華氏911』によって大きく広がった、反ブッシュのムード作りも、吹っ飛んでしまいました。ナチスが完成させた謀略的プロパガンダの方法は、今も支配層にとっては大きな魅力ある政治的ツールとなっているのです。 選挙は、本当の自分の正体がむき出しになる場です。だから選挙では、自分をよく知り、足らない部分を素直にカバーしてもらえたら、必ず当選するものです。魅力的な候補者を、周りの人間がほったらかしにはしておかないからです。 候補者は商品と同じですから、中身と同様、見た目をよくして、うまく売り出せるかが勝負どころ。ですから、選挙用のポスターやビラ等の広告媒体は有効なツールで、ポスターは、自然な笑顔で、目にパワーがあり、動的なものがベストです。 政策やその人の人柄がまだ不明のうちは、特に見た目で判断されるものなのです。聴衆は、話を聴いているより、話し手を“見て”います。聴き手は、話の内容より、声の調子を30%、態度を60%の比率で重要視しています。言葉より態度なのです。その人の態度に、話し手の本当の気持ち、真剣さ、迫力、ハート、時にはおとぼけも出るのです。「テロに屈しない」というブッシュ大統領の身ぶり手ぶり、「人生いろいろ」の小泉さんのポーカーフェイスを見ているのです。