竹林の愚人  WAREHOUSE

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ある韓国外交官の戦後史

2007-12-20 08:43:44 | BOOKS
梁世勲 ある韓国外交官の戦後史 旧満州「新京」からオスロまですずさわ書店 2007.10.03. 

日本の政治家たちは、韓国をよく「一衣帯水」の近い国だと強調するが、他の日本人は、韓国を「近くて遠い国」と言う。普段の日本人は、人に迷惑をかけることを嫌う。NOと言えず自分を抑えているようにも見える。しかし、その抑えていたものが爆発すると一変して、いきなり弱者を踏み踊り、外国を侵略する。そんな日本の一面に過去の韓国が犠牲になった。「文禄・慶長の役」のときは韓国人の鼻と耳を戦利品として切って墓を作り、20世紀初めには韓国を植民地として支配しながら、あらゆる残忍な弾圧を敢行した。このような行動は、日本の武士道の精神に反するものだ。 韓日関係の理想型は、アメリカとカナダの関係のようになることだろうが、その日はいつ来るのだろうか。 36年間を植民地統治の下で苦しみ、その後国が分断され、同族同士で殺しあう苦痛をも経験したが、それに怯まず国を再建し、発展させ、先進国の入り口にまで引っ張ってくることができた。こんな民族は地球上韓国の国民だけだ。 金大中大統領は、巷の噂のように過去野党のときに北朝鮮の援助をもらったからなのか、あるいは彼が普段から持っていた信念なのか、またノーベル平和賞をもらうためなのか、北朝鮮側にあまりにも融和的だ。遠からず、このような政策が大韓民国のアイデンティティーを揺るがすことになるだろう。 韓国より産業水準が低い国が先進国扱いされるのはその国の国民の意識水準のためだ。韓国の各界の指導者たちは断食闘争を始めては、うやむやと尻すぼみになる。こんな行動を許す韓国国民や、こんな指導者を持っている国民を哀れむ。意志と決断力の無い国民は国を一流国家にすることはできないから。 かつて日本の公使が言ったように、韓国はアメリカと親しくしながらも、英語を喋れないだけでなく、先進的な民主主義制度も習えなかったのではないだろうか。