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補助金がなくても計画したか(新東名高速バス)

2016年03月22日 20時17分34秒 | あれこれ考えること

既に決まってしまったことだがどうも納得出来ないことがある
それは新東名の新城~名古屋往復バス を新城市が走らせるという計画

正確には新城市民病院から長久手まで数カ所のバス停を一日3往復させるというもので
その費用がバス購入費3800万円 バス会社に業務委託費約2300万円 
これは初年度の費用で、2年目以降は委託費のみ必要で
バスは市の持ち物ではなくて委託先の所有となるらしい 

一番の疑問点はこの計画自体が将来性があるのかが
とても疑問なこと
もちろんやってみなければ分からないのは事実だが
直感的に誰が利用するのかイメージ出来ない
そしてこのバスの利便性も経済的な他の交通機関との
競争力も優れているものではない 

これら否定的な見込みは実は市の方も承知しているようで
市議会では「先行投資」という言葉が使われた
しかし、こんなに見込みがないと思われる計画を何故実行しようとするのか
というと、市は「市のお金は使わなくて済む」という説明をする
このバス車両代と委託費(初年度分)は国の補助金が100%の事業で
市は今までに何回も内閣府と話し合いをして(申請書のブラッシュアップ)
補助金が降りる可能性が高いから市は経済的な心配はいらない
というのが、言い訳のような説明

しかし、仮に国から補助金の申請が通らなかったらこれらの費用は自前となる
それよりも、そもそもこの計画が補助金がなかったら計画したかというと
どうしてもやらなければならないという必然性があったかどうかはとても疑問だ 
どうしても必要なら補助金があろうがなかろうが計画をして
その計画の必要性も市民に説明するはずだ
しかし、市民にあまり説明もなく粛々と進められていく
(市庁舎の時と同じ) 

たとえ国の補助金があったとしても元をただせば国民の税金
それがこんなアバウトな計画で良いのかが頭に浮かぶ
バス車両代と委託費で6000万円強 
その費用ももっと別の使い方をすれば 思うのが普通の人の考え
でも、補助金というたぐいのお金は、予算を確保したら使いみちは
制限されていてあまり自由に使えない
使える範囲内で、いろんな無理な(?)計画をして、他の自治体との競争で
補助金を奪い合うというのが実情のようだ

とすると問題は市だけの問題ではなく、国もいい加減なお金の使い方を
するものだと腹を立てることになるが、市のほうは補助金があるから行う計画
と言うのは今の時代には合わないのではないかと感じる

結局のところ、どうも誰も責任をとらないで進められていくような計画にしか思えない
何度も繰り返すが、この計画が自分の財布から出すものとしたら
市はこの事業を計画したのだろうか
本当にまじめに検討したのだろうか 
どうしてもこの2つの疑問を消し去ることができない 

市の計画とは、いったい誰が決めるのか?
(少なくとも今は市民ではないことははっきりしている)

 

 


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