パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

落語「みかん」を笑えるか?

2007年01月04日 21時15分34秒 | Weblog
何にもしない正月は究極の贅沢かもしれないけれど
少しばかり退屈で近所を散歩してみた

歩く早さというのはいいものだ
普段気がつかないものまで目に入ってくる
近所で知っているとばかり思っていた風景でも
改めてのんびり歩くと結構知らないことに
驚いてしまう

このあたりの家は田舎で土地に困らないせいか
大きな家が多い
建坪50~60坪くらいの家がごろごろしている

そのうちの古い、縁側のあるような
瓦葺で木の壁になっている家は
周りの風景と馴染んでとても落ち着いている

そこで品のないことだが
これらの家はいったいどれだけの金額が
かかっているのだろうか?
そして、その金額は東京なら
どのくらいの広さのマンションや
一戸建ての家になるのか
等と思ってしまった

すると土地の利便性とか有効性とかは
分からないではないが
この土地の広い家と東京の狭い家が
同じ金額(価値)というのが
なんだか不思議に思えてきた

そういうものなんだ
と当たり前に考えていることだが
やはり少し変のような気がする

全てをお金に換算して価値を決めているのだが
どうも全てがそれで上手くいくようには思えない

落語に「みかん」と言うのがあるが
夏にみかんを食べたがる若旦那のために
大枚をはたいて手に入れたみかん
そのみかんのひとかけらを
退職金がわりにもらうバカバカしさを
笑ったものだが
今の時代も知らず知らず
そんなことしてないだろうか?



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