パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

子供達には夢中に、逞しく、想像力を育ててほしい

2007年08月11日 12時51分53秒 | Weblog
最近見なくなったものに子供達の屋外での遊ぶ姿がある
自分たちの子供の頃は、違う学年のお兄ちゃんとも
命令(?)を聞きながら一緒に遊んでいた
缶蹴り、三角ベース、ドッジボール、川遊び等

しかし、今は外で遊んでいる子を見かけない
防犯上の問題もあって遊ぶ場所もないのも事実だけれど
ゲーム機の存在も大きい
この季節涼しい部屋の中でずっとゲーム機に
遊んでもらっているようだ

だからというのではないが
今の子は運動神経が鈍いというか
俊敏でない子が本当に多い

夏のこの時期、市のスポーツ体験教室で
小学1年の子供を見ているが、まず驚いてしまうのは
サッカーをする以前の、走るという行為のへたくそさ加減
腕をだらんとしたまま、腿が上がらない、
そして間違って転ぶような事があってもその転び方の下手な事
転び方が下手だからいろんなところを怪我する
(試合になると夢中になるのでぶつかって転ぶ事が多い)
そのちょっとした怪我、僅かに擦り剥けて赤くなっていると
心配な顔をして訴えてくる
「痛いのかい?」と聞くと
「ううん」と答える
つまり怪我をするという経験をしてないので
少しの事でショックを受けてしまうようだ
それに遊び回るスタミナのない子が多い
教室に来ている子が
「僕サッカー嫌い」と言うので、その理由を聞くと
「疲れるから」と予想外の答え
こんな事からも今時の子供のひ弱さを感じ取る事ができる

幸い何回かあるこの体験教室で、そんな子供達にも
数回の教室を経験して
サッカーに夢中になって、怪我も疲れている事も
忘れるような瞬間を与える事ができた
そうすると、やっぱり男の子!
一気に本来持っているような逞しさが表に見えるようになってくる
昔風の考え方かもしれないけれど
その時期の子供に必要なのは、夢中になる事、
逞しさを育む事ではないのか

勿論ゲーム機でも夢中になる事はできるろう
しかし、実際の疲れ、痛みを伴った経験は
バーチャルな中では経験できない事だし
現実的に将来の生活にも有効だろう(と思う)

話は変わってハリー・ポッター
作者は子供達がゲーム機から離れて
読書に時間を費やすようになった事を喜んでいたようだが
読書は自ら字を目で追い、想像力を働かせて楽しむ類いのもので
これも子供達に味あわせたい経験の一つだ

多くの原作を読んだ子供達は、本のハリー・ポッターの方が
映画よりずっと面白いという
つまりは自分の想像力の豊かさには
親切にわかりやすくしてもらった映画は
つまらなく感じられるのだろう

つまりは子供達の楽しむものは
遊んでもらっているものではなくて
自らの力でもって、疲れたり、痛がったり、
想像してワクワクするものであってほしい
(それは所謂子供らしい生活と言えるかもしれない
 今は残念ながら子供らしい生活をする事が許されているだろうか?)

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