パンセ(みたいなものを目指して)

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常識的な判断ができない怖さ

2018年04月05日 19時57分31秒 | あれこれ考えること

大相撲、地方巡業の舞鶴場所での出来事
市長が挨拶途中で急に倒れてしまい、尋常でない状態が発生した
周りの男どもは何も手につかずオロオロしているなか、女性が土俵に上って心臓マッサージを行い
具体的な指示もしているような映像がテレビ画面に映し出された

更に手伝おうとした女性が土俵に上がろうとすると
「女性は土俵に上がらないでください」のアナウンスが、、
(心臓マッサージしているひとも降りてください?)

この非常識なアナウンスに、メディアやツイッターは一気にバッシングを開始
例に漏れず、自分もこのアナウンスに怒りを覚えた

このアナウンスを行ったのは若い行事で、近くの観客席から
「女が土俵に上がっていいのか、、」という声を聞いて焦ってしまったためらしい
大相撲は伝統的に土俵に女性は上がれないとされて、それが当たり前とされていたので
そのような声を聞くと焦って適切な判断ができなかったというのだ

しかし、誰もが経験したことの無いような状況で、正しいと思われるような判断がなされなかったこと
これは少しばかり危機感を感じてしまう(怖ささえ感じる〉
人命優先で行動すべきという時に、凝り固まった規則(前例)に縛られてしまう判断
若い行事だけではない、その行事に聞こえるように「女が土俵に上がっていいのか」と声をかける人
その人の判断力というのは、いったいどうしてそんな言葉がでるのか、、自分の理解を超えている

判断というのは前例がない状況になった時は、全人格的な判断力がものをいう
その全人格的な判断は特殊な能力というより、おそらくどんな人間も納得できる直感的にそうすべきというものだろう
それが今回はできなかった
馬鹿げたアナウンスだけでなく、この騒動が一旦収まったあとでも、目の前で起こったこと
観客が今一番気になって心配していることを一言も伝えることもなく、それこそ何事もなかったかのように
「市長の挨拶は終わりました」の一言で済ませてしまったその姿勢と、その判断

この様に前例がない時に選択される判断が、どうやら怪しくなりつつあるのではないのか、、
ということが、今この国では至るところで見られないか
「判断ミス」それが今のこの国ではあまりにも多すぎないか、、
政治家も、政治家を選ぶ我々の中にも、、、





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