パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

文体

2012年09月19日 20時48分51秒 | Weblog

最近、というよりずっと前からかもしれないけれど
小説類を読んだりすると
その小説を書いている人の文体というか
その人の人間性、思考の深さなどを感じてしまうことがある

作家が登場人物の言葉を借りて
自分の考えをそれとなく挿入したりするのだけれど
それが自分の好ましいパターンに入らないと
途中でも投げ出したくなってしまう

作家の身を削る創造活動は
何となくわかる
サッと作ってしまった作品はそれだけのものでしかない
(売れる売れないは別として)

先日のミステリー「カラマーゾフの妹」もこの悪い方のパターン
作者の物知り部分は納得できたけれど
それ以外の人間洞察の部分はどうも、、、
もっとも、ミステリーだからそちらの方面を
期待するのは間違いか、、、

村上春樹の1Q84も似たようなもの
確かに独特な世界はあるかもしれない
しかし、心まで響くかといえば
少なくとも自分にはなかった
最近ではオルハン・パムクの「雪」が圧倒的に良かった
なかなか辛い内容で再読したいとは思わないが
それでも作家の人間性の深さを感じさせるようで
今も心のどこかに残っている

結局、音楽も小説も作家の人間性が出てしまうものだろう
しかし、となると自分のこれはどうなんだろう?

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