パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

自発的な創造活動を続けることは難しい

2013年12月16日 19時10分31秒 | あれこれ考えること
日本の代表的な批評家小林秀雄
高校の教科書にも「無情ということ」が扱われていたが
残念ながら扱われていたという事実しか記憶には残っていない

最近、図書館で小林秀雄全集の一部を借りてきた
割合短い文章での考察が批評が続く
これらは何かの本の定期的な担当ページだったのか

全集は20数冊に及んでいるから彼は多作だったといえるかもしれない

しかし人の創造活動を考えてみると
創造的な活動というものは自発的というより
何かに強制されて行う方が実は楽なのではないかと思ったりする
いや強制されないと出来ないのかもしれない

自分の思い、思想、感情、技術の発露を自発的に発揮し続けることは
案外難しい
多作なモーツァルトやバッハも大半は依頼された作品が多い
つまり止むに止まれぬ思いの上での作品創造ではない
芸術作品というより依頼主の希望に答える職人的な作業の一部
それによって自分の生活も成り立つのだから
いわゆるそれが普段の仕事になっている
つまりは芸術家というより職人といったほうがいいのかもしれない

それを思うといわゆる哲学者という人々は奇妙な人たちだ
作品の依頼主はいるのだろうか
好き勝手なことを自分の理屈で考えているのではないか

さて正直なところまだ小林秀雄のよさがいまいちわからない
吉田秀和氏の文章は好きだがこの大物のそれは
まだ自分にとっては深い共感にまでは至っていない






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