パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

手っ取り早く、分かった気になれる方法

2023年06月29日 09時25分35秒 | 

物事をうまく纏めたり説明できる人がいるものだ
手っ取り早くわかった気になれるには、そうした人の力を借りるのが一番だ

しばらく見逃していたNHKの「100分de名著」シリーズ
6月の「ショック・ドクトリン」がきっかけとなって
それまでに誰を特集しているのかを探ってみると
ハイデガーの「存在と時間」とヘーゲルの「精神現象学」だった

どちらとも悔しいが手に負えない
とりあえず読もうとしたことはある
だが、例外にもれず挫折した
悔しいままのなのでこの番組の力を借りることにした

この解説本はこの二人の思考の現代的な意味を説いている
意見の対立が際立つ現代社会だが、そもそも対立自体が当たり前の出来事として
それを乗り越える方法を考察したひとヘーゲル
「みんな」に属していて、それで一人ひとりの責任が希薄になって行く過程とか傾向を
精緻に説いたハイデガーといった捉え方が現代的な意味をもっている

実はヘーゲルに多少なりとも興味があるのはベートーヴェンのせいだ
(ふたりとも1770年生まれだった)
べートーヴェンはヘーゲルの著作を読んでえらく感動したらしい
彼は何に感動したのか?
単純にそれが知りたいと思った
識者によるとベートーヴェンのソナタ形式の構成自体が
ヘーゲルの弁証法の展開そのものだ、、としている
弁証法も作曲術(理論)もわからない素人だが
なんとなく言わんとすることはわかる気もする
(第1主題と第2主題の展開と、弁証法の進め方は似てるとい言うこと)

個人的な印象としてはベートーヴェンの音楽は
ドイツ語の文法に似ているような気がする
格変化とか枠構造とか文法上のいろんな決まりは
モチーフをあれこれ変化させるベートーヴェンの音楽に似ている気がしてならない

ということで、とりあえずわかった気になれる横着な手段を使うことにする

でも、説明を読んでわかった気になるのは悔しいままなのかもしれないので、
これらの著作はもう少しいろんな本から緒戦してみるかも
(関連本を三冊読めば、とりあえずそれなりの理解が得られるとされるから)

コメント
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